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冒険譚:ダンジョンズ:  作者: 深宮マサ
第2章 ダンジョン攻略
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第2章2-5 分断された4人


レイン達4人は大部屋での戦闘を突破した。

地面には大量のコアが落ちていた。

あれだけ大量のエネミーを討伐すれば、大量のコアが出てくるのは必然的だ。


「地面に落ちているコアどうするよ?」

シオンが呼びかける。

4人でも持ち帰ることが出来るか分からない。


「とりあえず、戦闘の邪魔にならない量のコアを拾っておこう」

レインはそう言って、袋にコアを入れ始める。

他の3人もレインにならってコアを拾い始めた。



4人は拾い終わると、奥の通路に向かって歩き出した。

通路の大きさはレイン達が通ってきた道とほとんど同じだった。

通路に灯りがないせいかあまり奥の方は見えなかった。


「さっきと同じような退屈な通路じゃないといいね」

クレアが言った。


「ええ、あんな退屈なのはもうこりごりです」

アンネローゼもクレアに続けて言った。


そしてレイン達は通路に入った。

否、入ろうとした。


4人は違和感に気付いた。

通路に入った瞬間、少し床が下に沈んだのだ。


「ん?なんだ?」

レインは首を傾げる。

次の瞬間、大部屋の天井から大きな壁が落ちてきた。

通路に逃げ込もうとしたが、前を見ると、通路が無くなっていた。


―――さっきまではあった通路が無くなっている!?

そしてレインは無意識に叫んでいた。


「みんな!横に逃げろぉぉ!」


レイン、クレア、シオン、アンネローゼはそれぞれ横に回避した。

4人が回避し終わった瞬間、空中から出現した壁が大部屋を縦半分に分断した。


ここで問題が発生した。

レインとシオンは右に回避したのに対し、クレアとアンネローゼは左に回避してしまったのだ。

4人は左右に分断された。


「クレア!アンネローゼ!無事か?」

レインが壁の向こう側にいる二人に声をかけた。

するとすぐに返事が返ってきた。

「こっちはなんとか大丈夫だよ」

その返事を聞いてレインは安堵した。


そしてシオンが部屋の隅に通路が出現しているのを発見した。

「おい、レイン。通路が出てきてるぞ。

 あそこしかこの部屋から出る方法は無いみたいだぞ」


「そうみたいだな。クレア、アンネローゼ、そっちに通路が出てきてないか?」

レインが質問する。

クレアとアンネローゼが辺りを見回すと、部屋の隅に通路が出現していた。

「うん、あったよ」

「そうか。多分そこしかこの部屋を抜ける方法はないみたいだ。

 危険だが、通路を行くしかない。くれぐれも気をつけてくれ」

「そっちこそ気をつけて」



レイン、シオンの二人、クレア、アンネローゼの二人はそれぞれの通路に入っていった。

灯りのあまり付いていない通路は薄暗く、あまり前が見えない。


そんな通路をレイン達は進みだした。


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