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冒険譚:ダンジョンズ:  作者: 深宮マサ
第2章 ダンジョン攻略
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第2章1-6 祝賀会


「改めて、初ダンジョン攻略、お疲れ様でした!」

レインが喜びの言葉を述べる。


レイン、クレア、シオン、アンネローゼの4人は今、酒場で祝賀会をしている。


「乾杯っ!」

「「「乾杯っ!」」」

4人はジョッキを鳴らした。


そして、レインとシオンは一気に酒を飲み干した。

この国では16歳で成人となり、酒が飲める。


「「ぷっはぁ!」」

二人は同時に息を漏らす。


「最高だな」

「ああ、こんなに酒が美味いのは初めてだ」

レインとシオンは満足して言った。


「そんなに一気に飲んだら体壊しますよ」

「そうですね。二人はもっと気をつけてください。

 倒れても運べませんよ」

クレアとアンネローゼは言った。

二人は葡萄酒を飲んでいる。



レインとシオンはエールを注文した。

エールを待っている間に先ほど頼んだ鶏の丸焼きを食べる。


「ん!これは美味いな」

レインはとても美味しそうに鶏肉を頬張る。

香辛料がよくきいていて、病み付きになる味だ。



「こっちも美味いぞ」

シオンが豚肉を食べながら言った。

豚肉は醤油漬けにされていて、酒とよく合う味にしてある。


「「二人とも行儀が悪いですよ」」

クレアとアンネローゼが同時に言った。

二人の言葉は一語一句違わなかった。

完全に言葉が被って、4人の中で笑いが起こる。


「まあ、いいじゃないか。せっかくの祝賀会なんだし」

レインが言った。


2杯目のエールが届く。

レインとシオンはエールを飲みながら会話をしている。


「そういえばロックゴーレムと戦った時の最後のあれは凄かったよな。

 剣で上まで飛ばすなんて俺には到底思い付かなかった」

シオンが素直に感心する。


「俺も土壇場で思い付いただけだ。

 今思ったんだけどさ、実はクレアとシオンが上に向かって攻撃すれば

 良かったと思うんだよな」


「たしかに」

シオンは笑いながら言った。



「なあ、レイン。

 どっちが酒に強いか勝負しようぜ」

シオンが唐突に言った。


突然言われたので一瞬レインは目を丸くしたが、勝負に乗ることにした。


「よーし、分かった。

 俺は割と酒の強さには自信があるんだ」

レインはそう言って、二人分のエールを注文した。


少ししてエールが届き、勝負が始まった。


「二人とも何してるんですか!?」

クレアとアンネローゼの制止も聞かず、二人は酒を飲み始める。


二人の勝負は店全体に伝わった。

客たちが盛り上がっている。


そんな二人をクレアとアンネローゼは、止めることを諦めて

ため息をつきながら見ていた。


夕方から始まった祝賀会は夜遅くまで続くことになったのだった。


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