第2章1-1 ダンジョンへ
文章力が欲しいです。
レインとクレアはダンジョンへ出発した。
この世界には多くのダンジョンが存在する。
大きさも様々で、地下20階層までしかないものもあれば、地下100階層を超えるものも存在する。
基本的に地下に進めば進むほど、エネミーが強力になってくる。
ダンジョンには地下のものが大半を占めているが、塔の様に天高くまで伸びているダンジョンも存在する。
塔の様なダンジョンはかなり攻略が難しいとされ、ほとんどのハウンドがそのダンジョンを登ったことがないという。
ダンジョンの階層には極稀に宝物階層というものがあり、そこには大量のお宝が眠っている。
宝物階層は一度人が足を踏み入れ、踏み入れた人がその階層を出ていくと、
すぐに姿を消し、他の階層へと移動する。
そのまま消えて無くなってしまうこともあるらしい。
王国ゼルクの周りにもいくつかのダンジョンがあり、
レインとクレアが目指しているのはすぐ近くにある新人向けのダンジョンだ。
王国から30分も歩けば到着する。
「レイン、どんなダンジョンだと思いますか?」
クレアは歩きながら質問する。
「うーん、新人向けだからあまり苦労することはないと思うけど」
二人はダンジョンに向かって草原道を歩いている。
しばらくして、ダンジョンが見えてきた。
「もう少しで着くぞ。気を引き締めていこう」
「分かりました」
二人はダンジョンへ入った。
――――――――――――――――――――――――――――――
―――第一階層
辺りは少し暗いが、灯りが無くてもまだ見えるレベルだ。
レインとクレアはダンジョンをまっすぐ歩いている。
「別に何もいないな」
「どこから出て来るか分かんないよ。
油断しないように」
クレアは気を引き締めたせいか、戦闘時の性格になっている。
―――これを無意識でやってるんだから凄いよな
レインは感心した。
意識してもここまで性格が大きく変わる人はそういないだろう。
二人は少し細い道を通りすぎ、少し広い場所に到着した。
そこには数体のエネミーがいた。
リザードマン型のエネミーとスライム型のエネミーだった。
「いたか。最初は相手の強さを見よう。
強さを見ながら、一体一体処理していこう」
レインが言った。
「分かった」
二人は駆け出した。
レインはリザードマンのエネミーの後ろに回り込み、一閃。
今の一撃でリザードマンのエネミーは倒れ、光の塵となった。
そしてレインは他のエネミーに狙いを定め、剣を振るった。
クレアは一撃一撃を的確に放ち、エネミーを撃破した。
一通り倒した後、レインとクレアは地面に何かあるのを見つけた。
「これはなんだ?見たこともないが」
レインは顔をしかめて言った。
「一応持ち帰ってみようよ」
クレアが提案する。
「そうだな。とりあえず地面に落ちているものを拾って袋に入れておこう」
よく分からない物体は様々な色で光っており、そして比較的硬い。
二人はある程度拾い終わった。
「この階層を突破するのはもう少しかかりそうだな」
「そうだね。油断したらどうなるか分かんないよ」
レインとクレアは一階層を進みだした。
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