第2章プロローグ 冒険の準備
第2章のスタートです
実技試験に見事合格したレインとクレアは、無事にハウンドになることが出来た。
その次の日。
「レイン、今日はどうしますか?」
「うーん。予定はとくに決まってないよ。
クレア、どこか行ってみたい所はあるか?」
「ええと、武器を買いに行きませんか?
ダンジョンに出発するなら武器は必ずいりますし」
「じゃあ、商店街に行ってみるか」
二人は商店街へ向かった。
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レインとクレアは武器屋に着いた。
「いらっしゃい。武器をお求めかな?」
武器屋の店主から声がかかる。
「ああ、大剣と杖を探している。おすすめなのはないか?」
レインは言った。
「大剣と杖ね。そう言えば実技試験を合格した二人組も
大剣と杖を使っていたらしいな」
武器屋の店主は言った。
レインとクレアの噂はかなり街に広がっているらしい。
「多分、それ俺たちのことだ」
レインは頭を掻きながら言った。
店主は目を見開く。
「おお、そうだったのか。それは凄いことだ。
それで、大剣と杖だって?そこの机の上に色々な種類がある。
どれも同じような性能だから好きな物を選んでくれ」
そう言って机を指差す。
レインとクレアは武器を選び始めた。
色、形は全てが違うが同じ性能ということに驚きながら、自分に合う武器を探していく。
しばらくして、二人は武器を選び終わった。
レインの選んだ大剣は、全体的に黒い色をしており、両方に刃の付いたオーソドックスなものだ。
そして、クレアの選んだ杖は、全体的に白く、上に球体の付いているこれもまたオーソドックスなものだった。
二人は武器を買い、店を出た。
「これで武器は揃ったな。他にすることはないか?」
「そうですね。何があるか分かりませんから、少し道具を買っておいた方が良いと思います」
「そうだな。道具屋に寄って何か買っておこう」
二人はそう言って、道具屋に向かった。
道具屋では、ポーションなど長期間の戦闘に必要なものを買い揃えた。
色々としているうちに、時間はあっという間に過ぎ、もう日が暮れかかっている。
「ダンジョンへの出発は明日でいいか?」
「良いですよ。ついに私たちの初仕事ですね」
「ああ、そうだな。楽しみだ」
「私もです」
レインとクレアはそんな会話をしながら、宿に向かう。
泊まるのはこの前泊まった温泉宿だ。
しばらくはその宿が活動の拠点になりそうだ。
二人は明日に備え、いつもより早めに眠りについたのだった。




