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冒険譚:ダンジョンズ:  作者: 深宮マサ
第1章 冒険のスタート
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第1章3-1 試験開始


とうとうこの日がやって来た。

今日はハウンドの実技試験の日だ。


レインとクレアは闘技アリーナに向かって歩いている。


「緊張しますね」

「ああ、そうだな。これから俺たちの人生の大きな一歩に

 なるかもしれないからな」

「どんなエネミーと戦うんですかね」

「あまり強いエネミーは止めて欲しいな」


そんな会話をしていると、闘技アリーナが見えてきた。


二人は闘技アリーナの受付に行った。


「すみません。今日の実技試験を受けるんですけど」

「はい、お待ちしておりました。今日の実技試験は二人のペアで行います。

 では早速ここにサインをお願いします」

「実技試験って二人で受けるんですか?」

「そうですよ。ギルドで聞いていないんですか?」


「というわけだ、クレア。もしよかったら、俺とペアで試験を受けて

 くれないか?」

「実技試験って二人で受けるんですね。分かりました。

 レインさんには、この町に来てから色々お世話になってますし。喜んで」


二人は誓約書にサインをした。


「では、試験は今から一時間後です。試験開始10分前には

 ここに集合してください」


そして、二人は受付を後にした。


「実技試験、二人で受けるって言われませんでしたよね」

クレアが言った。

「そうだよなぁ。でも決まったものはしょうがない。

 試験、頑張ろうな」

「はい、頑張りましょう。あと、一つ相談が」

「ん?なんだ?」

「とっても言いにくいんですが、勝負事とかになると、私

 性格が変わってしまうんです」


クレアが突然変なことを言い出した。


「性格が変わるって、どんな風にだ?」

「ええっと、好戦的な感じです。なんか昔からそうなんです。

 勝負事になると、ついなってしまうんです」


「それは、災難だな。気にとめておくよ」


「ところで、試験の作戦はどうします?」

「うーん。最初は牽制しながら、相手の行動を観察しよう。

 それが分かってきたら、相手の隙を一気に叩く」

「それが良いでしょうね。牽制は任せて下さい」


「少し、会場を見に行かないか?」

「いいですね。行きましょう」


二人は会場の観客席を見に行った。

そこには、大勢の人がいた。

この前、見に行った時よりも多い。


「こんなに人がいるんですね」

クレアが言った。

「そうだな。余計緊張してきた」



少しだけ見た後、二人は会場の外へ戻った。


――――――――――――――――――――――――――――――


それから少し時間が経ち、試験開始10分前になった。


レインとクレアは受付に集合した。


「では、試験の説明をします。今回戦うのは、ドラゴン型エネミー、

 ファルガレオです。ダンジョンでは決して強いとは言えませんが、

 初心者にはかなりの強敵です。

 そして、武器は左の棚にありますのでそれをお使い下さい。

 防具は防御魔法を施したローブがここに用意してあります。

 それを必ず着用して、試験を受けて下さい」


「「ありがとうございます」」

二人は同時に言った。


レインは武器を選び始めた。もう、武器は決めてあった。

それは大剣だ。

唯一使ったことのある武器だ。


クレアはロッドを選んだ。

魔法を使うので、魔力を安定させるには欠かせない。


「それでは二人とも、ご武運を」

受付の女性が言った。


「行こう、クレア」

「はい」


そう短い言葉だけ交わして、戦闘場へ向かった。





読んでいただきありがとうございました。

次から戦闘開始です。

いよいよ物語が動きだします。

次も読んでいただけると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

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