さよならのカタチ
「ここは………一体どこだ?」
辺りを見渡しても
何もない世界に
僕はひとり
連れて行かれたようだ
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暫くすると
誰かの声がした。
「え?」
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「僕の名?」
声がする方を向くと
そこには泣きそうになりながらも
笑っている君がいた。
「ーー!?どうしたの?」
「ねぇ、私達、別れよっか」
「え?」
「別れよっか」
彼女は涙をひとすじ垂らしながら
微笑んで
消えていった。
現実世界に戻った僕は
母親から1言伝えられた。
「ーーちゃん今朝息を引き取ったって連絡が来たわ」