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青い空と青い春~君との時間を~  作者: 等水山 瑠花
8/13

*8*

「へっ……?」

ふりかえると学校の高嶺の花が心配そうに自分を見ている。


いつもの教室のキャラを続けようと思ったけど、なぜか今回はできなかった。

そんなに、引きずるタイプだったっけ、とか思いながら、私は答える。


それも、教室とは違うキャラで。

「まぁー大丈夫だよ。ちょっとね」


カワイイ仔犬のような目が、まだ自分を心配そうに見つめている。


ちゃんと答えないと、なかなかその目をやめてくれないと思ったから、話すことにした。

流石にこの目を見といて、ほっとくなんてできない。


「…テストのね…順位がね…まぁ…悪かったの。自分でもびっくりしてるんだけどね。こんなに引きずるタイプだったっけってね」

半分笑いながら返す。


「ふぅーん。もし僕でよかったら、相談にのるよ!勉強もわからないとことかあったら教えるよ!」


えっなにこの急展開。

よくあるよね、ドラマとかで。

学校の人気者と、主人公が急接近!みたいなの。

面白い展開になってきたかも!


「ほんとっ!ありがとー。ほんと感謝」

私は、目を輝かせて答える。

だって、こんなドラマみたいなことなかなか人生のなかでもないからね!


「ほんと。僕でよかったら。よろしくね。これで今日からトモダチだね!」


うれしそうに答えてくれる、涼架くん。

んーカワイイっ!

たまらないねその笑顔。

みんなには見せない一面も見れて、さらに相談にものってもらえて、そしてもっとさらに勉強まで教えてもらえるなんて!

ほんと一石三鳥だわ!


テスト順位発表で落ち込んで、それで友達と帰らなかった数分前の自分!マジ感謝!


そぅ。今気付いたんだけど。

自分の素のキャラが分からなくなってるってこと。

他のいろんなキャラがありすぎて、『ホントノジブン』っていうのかな?それが、わからない。


みんなもそんな経験ない?

キャラがない、素の人ってだいたい純粋で、天然なかんじの人が多いんだよね。

少なくとも自分のまわりは。


だって、小学校のころから仲良しだった友達がいるんだけど。

その子が、愚痴をいってたから

「最近、黒くなったね」

っていったら、

「えっ、やっぱ。黒くなった?」

とかいいながら、腕とか見てたの。

自分が最近日に焼けたねっていったのと、勘違いしたの!

いやぁーやっぱり、まだその子は純粋だなーっておもったね。

まさか、そんなこというなんて思わなかったから。

ねっ天然でしょ。


それに、その子は自分が変なこといったって気づいてないの。もぅね、あのときは笑った笑った。

今でも思い出したら、笑えてくる笑


それでも、自分の間違いにきづかなかいでね、笑ってる私たちを

「どうしたの?」

みたいな顔で、こっちを向いてるから。

もぅ、さらに笑いが出てくるっていう。


あっ、天然について語りすぎたかな笑


でも、涼架君のおかげでこんなに明るくなれたかな。

ありがとーーーーって叫びたいわ笑



説明が悪かったというかいってなかったけど、その友達ともう一人友達がいて、仲良し3人組だったの。


なんかだったとかいったら、もう仲良しじゃないように聞こえるけど、まだ今も仲良しだから。


多分、さっきの話をそのもう一人の子に話したら、ヤバイぐらい笑ってくれると思うよ。

前とか勝手に思い出して、一人でツボってたから笑


まぁその子もちょっと笑うタイミングっていうのかな?それがずれてるの笑

みんなが笑った後に、やっと意味がわかって笑うから、いっつもずれてる。

私のまわりには、こんな人がいるかな?

教室で一緒に騒いでる人とはまた違うかんじの。

まだまだ他にもいるけどね。

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