*6*
あーいやだっっっ!
もー憂鬱で仕方がない。
何で涼架くんとか、涼架君のまわりの女子は笑っていられるんだよー!
まっ、私と違って頭いんだろーなー。
あーぁうらやましっ。
女子の中には心のなかでは憂鬱な人もいるだろう。
私は、そんな勝手なことを思いながらその憂鬱な時間を待っていた。
「えー、帰りのホームルーム始めるぞー」
き、きた… このときが。
「それじゃーみんながたのしーみにしていたテストの順位発表だ!」
先生は、ニヤッとしながら私たちをみまわす。
『え~』
みんながそういった。
よかったこの気持ちは、私だけじゃなかったんだっ!
とか、思いながら涼架君のほうをみる。
特になにも思っていないのか、いつもの微笑みをkeepしている。
なんなんだ?この人は……
「それじゃ一番からならんで~」
みんながとぼとぼあるきだす。
面白い光景だ。
そうだった!私は笑ってる場合じゃなかった!
返ってくるのは、けっこーあと。
だって、名字が「吉河」だから。
「灘恩寺~」
涼架君が呼ばれた。みんなががっかりしてるなか、変わらない笑顔で戻ってきた。
「吉河~」
きたーーー!とうとうきてしまった。
しょぼーんとしながら、紙をみる。
おー!いつもどーり悪いっ!泣
いや、いつもより悪い泣
そんななかでも、変わらない表情のやつがいた。
くっそー。うらやましーー!
まさか、このあとあんなことが起こるなんてね笑