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期末テストが終わって、みんな解放されている次の日。
涼袈くんと話すときの邪魔な「テスト」 というものから、解放されて 話したい
という気持ちが、溢れていたらしい。
朝からもう涼袈くんのまわりに女子が 集まっている。
人気者は大変だなとか思いながら、話を聞いていた。
「ねーねー、涼架くん。なんで昨日つれていかれたの?」
「昨日の人ってだれだったの?」
こんなふうに質問攻め。自分だったら、たえれないかもだなー
とか思いながら。
そうしたら
涼架くんが口を開いた。