*3*
その男の人を見ると 涼袈くんの顔が
こわばった。
「ここにいらっしゃったのですね」
と、丁寧な口調で涼袈くんに話しかけな
がら、近づいていった。
「急にいなくなられたので、皆さん心配
しておられましたよ。それではいきまし
ょう」
その男の人に連れられて、涼袈くんは教
室を出ていった。
そのあと、みんなテストっていうことも
忘れて、ずっと話していた。
私は、その間に勉強をした。
「今さっきの誰かな?」
「とゆーかさ一緒にテスト受けないの
かな」
「確かに!」
私はすこしおもっていた。
…まさかとは思うけど、マンガとかであ
る『執事』とかそーゆーけーかもじゃ
ないかなー…
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
チャイムがなった。
結局、涼袈くんは教室にもどってこな
かった。
私としては、みんながざわざわしてい
たときに、勉強した所がそのまま出たか
ら、気分がすごくよかった。
一時間目が終わって、二時間目、三時間
目、とどんどん時間が過ぎていった。
とうとう給食時間になった。
今日は、私の好きなプリンが出る日。
まぁ、それはおいといて…
給食時間になってやっと涼袈くんがもど
ってきた。
それで、席についたら すぐに女子に囲
まれる。男子ならあんな風に、囲まれて
みたいのかなーとかおもった。
今おもったけど、学校に初めて来ていき
なりテストとか絶対最悪!
そんなこんなで、期末テスト1日目は
無事?に終わった。
(無事だったのか?)
まぁ、私は無事に終わった。