素直になって月を見上げる
大きな月はいつだって空の上
そのときどきで
かたちを変え色を変え
淡く輝いてそこに居る
冷たくも悲しくも寂しくも脆くも
そう感じてしまうのは結局
見上げる人の心持ち次第だった
やさしさやいたわりの言葉を
素直に可愛いげのある心で
受けとめられるようになりたい
意固地な私はつくづく思う
きのうの月は青白く冷たく光っていたのに
きょうの月は赤みを帯びてあたたかいオレンジ色
月は仄かな光りで私を照らし
心にそっとなにかを託した
泣けることなら泣いてしまいたい
そのほうがどんなに楽だろう
でも涙はすぐ近くまで押し寄せているのに
口からはげしく息がもれて胸が痛くなって
ちっとも泣けない
それが悔しくてたまらないけれど
甘ったれで弱々の私に
やさしさやエールを照らしてくれた
たくさんの輝くあたたかい言葉たち
うれしかった
素直に心からいいます
ありがとう