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Happy Christmas

12月25日、今日はクリスマスだ。一週間前の俺は今日という日を恨み、沢山のカップルを破滅させようと考えていた。そして一人の女と出会った。そして、その女と今日、共にカップルを破滅させようと計画したのだが、今の俺にはそんなことよりも大事な事がある。そして、一週間前に計画した作戦もきっと行うことは無いだろうと思う。


今日は、ちゃんと両手に手袋をして昨日通り、30分前に待合場所び着くようにをでた。


そして、計算通りに待合場所に着き、渡辺を待った。しかし、今日は渡辺も意気揚々としているの

か、15分早く来た。笑顔で昨日と同じように手を振りながら駆け寄ってくる。その頭には、昨日俺が買ってあげた耳あてをしっかりと付けていた。しかし、俺の顔は暗い。


そんな俺の表情に気付いたのか、一瞬心配そうな顔を見せたが、すぐに笑顔に切り替え、楽しませようとお話を持ち出してくる。


「いや~私も早く家を出たつもりだったんだけどな~おかげで手袋を忘れちゃったよ」

あははと笑って、震える手を自分の息で温める。

しかし、俺はそんな渡辺に触れることなくそのままの表情で本題に入った。


「あの…渡辺、前にお前と約束した、この一週間でリア充になるなって約束があったよな、悪いが

それ、守れそうにない」

そう告げると、先ほどまでの渡辺の顔から笑顔が消える。


「え…?どういう事?」

渡辺は、言っている意味が分からないという様に聞き返してくる


「そののままの通りだ。俺には好きな人が出来たんだ」

一言一言ハッキリと渡辺に聞こえるように喋っていく。


「ッ……!」

待合場所に集まった途端、急にそんな事を言われた渡辺。彼女の顔は先ほどまでの笑顔とは違って今にも泣き出しそうだった。


「実は…今日その好きな人に来てもらったんだ」

俺がそういうなり渡辺は

「い、嫌!」

そう言って逃げ出そうとするが、俺は渡辺の腕を掴み離さなかった。

「は、離して!」

好きな人なんか見たくないと言わんばかりに渡辺は逃げ出そうとするが、女と男では力の差があるものだ。抵抗をしても、男である。三河からは逃げられなかった。


「聞いてくれ渡辺!お、俺が好きな人はお前だ!渡辺璃亜!」


「……え?」

先ほどまでの抵抗が嘘のように止まる。しかし、何を言われたかまだはっきりと整理されていない

渡辺、そこへ三河が止めをさした。


「渡辺…俺はこの一週間の間でどうやらお前の事が好きになってしまったらしい。どうか俺と付き合ってくれねぇか?」

そう言って俺はしゃがんで片足を地面に付け、もう片足と片手を重ね合わせ、もう片手を渡辺に向ける。何事かと、周りにいた人々がこちらを見てくる。自分でもやっぱ臭いなぁ…と思ってしまった。しかし、我慢だ。渡辺が返事を出すまで…


「う…そ…」

当の渡辺は、信じられないといった様子だった。自分今までずっと好きだっと思っていた人からの突然の告白。彼女の目からは涙が垂れていた。


「はい……喜んで!」

そして、渡辺は三河の手を取る。


「ほ、本当か!?俺でいいんだな?」

今度は俺が信じられなかった。少々期待してたところもあったが、いざ、OKを貰うと頭が混乱してしまって仕方がなかった。


「もう、三河くんから言ってきたのに……うん。大丈夫。私も三河君の事が好きだよ」


「わ、渡辺!」

思わず渡辺に抱きついてしまった。

「ちょっ、三河君!?」

渡辺にそう言われて、自分がやった行為に気付く。しかも公衆のど真ん中で。俺は顔を真っ赤にしたが、周りからは少ない笑い声と共に、拍手が飛び交っていた。三河たちは拍手をしてくれた方々に一礼をし、街道を歩いていた。


「まさか三河君から告白されるなんて夢にも思わなかったよ」

嬉しそうに微笑みながら渡辺は言う。


「いやぁ~俺は実際渡辺に振られたらどうしようかなって考えてたけどね」


「璃亜……」

渡辺がボソっとなにかを呟いた。


「ん?」

俺が聞き返すと


「璃亜、今度からは璃亜って呼んで」

そうやって璃亜は恥ずかしそうに顔を赤くしながらはにかんだ。


「分かったよ璃亜。それじゃあ俺は充って呼んでくれ」


「う~ん充って呼びにくいな~そうだ!じっくんなんてどお?」

どお?どお?と詰め寄ってくる璃亜。まあ、別に不快に感じなかったし、むしろ嬉しかったので

「じゃあそれでいいよ」

と返事をしておいた。


「……あ、そうだ。璃亜、右手出して」


「ん?いいけど……」

璃亜が首を傾げながら右手を出すと、俺は素早く右手にはめてある手袋をとって璃亜の右手にはめた。

そして、素肌が丸出しになった右手で璃亜の左手を握った。


「さっき、手袋忘れたって言ってたもんね」


「あ、覚えていてくれんだ」

璃亜は嬉しそうにほほ笑む。


「当たり前じゃん、だって俺は璃亜の彼氏だもん」

そういって、少し顔を赤くしながら璃亜を見つめる、もちろん璃亜も顔が少し赤い。




つい先日までカップルらに報復を誓っていた一組のカップルが手を繋いで

楽しそうにクリスマスの闇夜に消えていく。






――――――――今年のクリスマスは楽しくなりそうだ。





はい、『クリスマスなんて爆発してしまえ!』はここまです。結構難しかったです!なんか、ベタな感じがしました。


三河くんと渡辺ちゃんの名前を組み合わせると1つの文字が出来るんですよね、気づきました?名字を考えるのが大変でした(汗)

まあ、主力は艦魂小説ですが、今回みたいに、何か思いつきしだい書いていこうかなって思います。 それでは、艦魂の方も宜しくお願いします!

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