2話(1)
朝日が上り朝になった。
うーんと背伸びをしてみる。
木の上で寝るのは失敗だったかもしれない。
今すごく腰が痛い。
ベットで寝たい。
あのくそ男達が乗っていた馬車の行き先に町があることはほぼ確実だ。
なぜかって荷台の中が商人らしかったからだ。
しっかりと確認していた俺を褒めて欲しい。
褒めてくれる人は誰もいない。
せめて誰か一人ぐらいは欲しいよな。
何をするにしても仲間は大事だ。
寂しさが紛れるし、楽しい。
だけど男はちょっとな。
馬車でのことがあるからね。
なら女を仲間に入れればいいだ。
よーし
町に着いたら仲間探しだ。
やっと町がみえてきた。
ここまでくるのに丸一日かかった。
あのツノウサギやクソでかいカエルがいて逃げ回るのが
大変だった。
でもこれで町に入れる。
少しよろけながら町の門に近づく。
門が閉じてゆく。
あと少しだけまって〜
無情にも門は閉じてしまい。
唖然として固まっていると門番の人に話しかけられた。
「お嬢ちゃんすまないが明日の朝の鐘が鳴るまでまってくれ。」
「どうしてもですか」
「こっちも規則なんでね。」
門番の人に話しかけたら、通してもらえるかもと淡い期待を持ったが無理そうだ。
今夜も野宿かと少しいやな気分になった。
仕方がないので壁にもたれて寝ることにした。
幸いにも周りにはあのよくわからない生物はいないらしい。
少女はゆっくり目を閉じて眠りについた。
なんだろうここは前にも見たような
頭が少しズキズキする。
少し歩いてみよう。
あそこに人がいる。
話しかけようとするが声が出ない。
あちらも俺に気づいていないみたいだ。
まるで劇の中に放り込まれた感覚だ。
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