5話(2)
着替えが終わり外に出た。
「そういえばエル。」
「はい?」
「店の場所わかる?」
「は、はい!わかります!」
「オーケー。道案内は任せる。」
エルが嬉しそうな顔をして前を歩き始めた。
「ニ、ニーナこっちです。」
左右をチラチラと確認しながらエルがニーナの前を歩く。
数十分後
「エル、まだ店まで時間かかりそう。」
「も、もう少し歩けば着くと思います。」
オドオドとしながら左右を見渡しその後
「ニ、ニーナさんごめんなさい。迷いました。」
と少し涙顔になりながら言った。
「大丈夫だからね、ね」
「で、でもごめんなさい。ごめんなさい。」
「とりあえずそこで休憩しよ。ね。」
「はい」
ベンチに二人で座る。
「迷うならニーナに任せとけばよかったですよね。」
「いや、私ならもっと迷うよ。多分今頃どっかのよくわからない路地裏とかいるじゃないかな。」
「ニーナの出身はここじゃないのですか。」
「うん。ここじゃない。と思う。」
「ごめんなさい。聞いたらダメでしたよね。」
「いーや。別にいいだよ。ただ記憶ないだけだしね。」
「...。」
「気負わなくていいよ。私自身対して気にしてないしね。」
少し気まずいまま時間が流れる。
エルが何か決心したような顔になる。
「店の場所は分かりませんが私がこの町を案内します。」
「じゃあ、お願いしようかな。」
ニーナがニコッと笑顔で言う。
エルは少し照れた顔を隠すように前を向いた。
「さぁい、行きますよ。」
「おー!。」
楽しい時間はすぐに経っていく。
もうすぐ空が赤く染まる。
夕暮れだ。
「次で最後です。」
「この丘から町を一望できます。」
トコトコと丘を登る。
「着いたー。」
「わぁ〜。綺麗だな。」
「こんな光景他にもたくさんあるのかな。」
「あるじゃないですか。」
「なら世界にある綺麗な景色全部見たいな。できないと思うけど。」
「ニーナならできますよ。きっと。」
色々と考えた結果この書き方だと面白くなりそうに無いので作品の構成を変えます。
物語のストーリーを大きく変えることはないので安心してください。
この二人の出会いは変わりません。(名前は変えます)
ただ何章か書いたあとに書こうと決めていた物を先に持ってきます。
前までに書いていたものは思い出としてどこかで出す予定です




