5話(1)
試験からしばらく経った。
私たちはcランク冒険者として活動している。
依頼も安定して受けれるようになり、一流とは言えなくてもcランクでの中間ぐらいの位置にはいると思う。
毎日宿に泊まり、ご飯を食べても余るぐらい稼げている。
余ったお金をコツコツと貯めた。
このお金で装備を新調する。
なので今日は依頼は受けない。
久しぶりの休日でもあるためゆっくりしたい。
だからこうしていつもはギルドに行っている時間だけどベットでゴロゴロしている。
「ニーナさん。今日は装備を新調しに行くですよね。起きましょうよ。」
掛け布団を引っ張って来る。
「う〜ん。冒険者になってから初めての休日なんだからさもっとゆっくり行こうよ。」
「早く行きましょう。」
やけに気合いが入ってるな。
いつもは私よりもだいぶ遅いのに。
初対面の時のおどおどした雰囲気は私の前ではなくなった。
私以外の前では変わらないけど。
「エルもまだベットの中にいようよ。」
「だめです。」
掛け布団を剥ぎ取ろうとしている
「わかった。わかった。起きるから。」
「ふぁ〜。おはよう。」
「おはようございます。」
「今から着替えるちょっと待ってね。」
さっさと寝間着から私服に着替える。
「いいいいきなり着替え出さないでください。」
「え、なんで?」
「なんでもです。」
素早く私から目を逸らした。
なんか少しいじりたくなるな。
スルスルと布が擦れる音を出して着替えたふりをした。
「着替え終わったよ。」
私を視界に入れた瞬間、顔を赤くして頭からしゅ〜と音が聞こえそうな状態になり倒れた。
「大丈夫?」
「こっちに来なくていいので早く着替えて。」
「は、はい。」
そこまで慌てふためくことか。
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