表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶喪失の少女は世界を旅する  作者: Yシン
序章
13/15

エル視点(3)

訓練場を出て森に着いた。

どうやらここで魔物を討伐するみたいだ。

「魔法使いさん。よろしくね。」

「こ、こちらこそよろしくお願いします。」

よし頑張るぞ。私の力見せてやる。


挨拶がすみ、魔物を探した。

何かが近づいて来る。

できるだけ弱い魔物でありますように。

姿が見えた。

あれは赤いオーク?

何か本で見た気がしますが普通のオークであれば問題なさそうです。

どうやらこのオークを倒すことに決めたようだった。

あ、後ろから赤いオークがすごい速度で近づいているのが見えた。

反射的に「あ、危ない。」と口から言葉が出ていた。

あの不意打ちを防いだ。

この人もしかしてすごい強いじゃないかよゆーで試験突破できそうだ。

期待していたがそれは少し甘かった。

攻撃を二発喰らって木にもたれかかっている。

あのオーク最初の攻撃を当てた時は木にもたれかかっているのを見て私にターゲットを変えたのに今回は確実にとどめを刺そうとしている。


どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう



魔法を打ったらこっちにターゲットは変わると思う。

でも一発喰らったら確実に命はない。

でも見殺しにしたくはない。


悩む時間もない。

やっぱり見殺しにしたくはない。

魔法をオークの頭に向かって撃った。

オークと目が合った。

ひー。怖いよ。


幸いにもすぐに体を起こしてくれたので殺されましなかった。

でも血を流していてボロボロだ。

この人が動けるうちに魔法をできるだけ当てて目の前のオークを倒さないと。

オークの猛攻を耐えそしてあまり動かさずに周りをぐるぐるさせている。

明らかに私を意識した立ち回りだ。

私の魔法を当てやすくしてくれているのだ。

全力でこれまでにないぐらい頑張って魔法を使った。



なんとか倒せた。

私の力では絶対に無理だった。

あの人が倒れかかっている。

危ないと急いで近づいた。

勢いでフードが脱げてしまった。

そして膝枕の状態になっていた。

唐突に「かわいい」と言われた。

あまりにも急すぎて顔が赤くなるのが遅れた。

何か言葉を返そうと思ったが気絶してしまっていた。


パチパチと拍手が聞こえた。

ギル?という今回の試験官の男が近づいてきた。

「よく二人で赤いオークを討伐したもんだ。無理だろうと思い近くで見ていたが俺の助けは必要なかったみたいだな。」

オークも怖かったけどこの人も怖い。

「怖がれせるつもりはない。すぐ離れるさ。そんなことよりそいつ早く処置したほうがいいぜ。失血死させたくなければな。」

顔に出てたのか。あの人をどうにかしないと。



ギルドのベットに運び込み、ポーションで回復させてもらった。

なかなか目覚めず夜になり、睡魔に負けてしまった。

目を覚ますとあの人が上半身を起こしていた。

寝てしまっていた。

ことの顛末を説明してパーティを組むことになった。

名前も教えてもらった。

ニーナというらしい。名前を覚えるのは苦手だからしっかりと覚えておこう。

とても嬉しいが本人はかわいいと言ったことを覚えてないらしい。

もう一度言ってほしいが恥ずかしくて言えなかった。



========================================


ある教会の水晶から少し怖い目でのぞいているものがいた。

「私のおかげだといいのに。ああ待っていてくださいね。〇〇様。」

ご閲覧いただきありがとうございます。


ブックマークや高評価をつけていただけると励みになります。

また忌憚のない感想や評価をお願いします。

加えて誤字やここをこうしたらいいじゃないかというような意見もお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ