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アニマル詩集・アニマル作品シリーズ

みえはりきつつきん

作者: リィズ・ブランディシュカ



 おいら、きつつきん。


 きつつきんは、木をつつく習性がある。


 だから毎日木をつつくぞ。


 つんつん。


 つんつん。


 なに、そんな弱くつついていたら、穴があかない?


 見られているから緊張してくちばし加減が鈍ってるんだよ。


 本気で走ってるところとか、必死な所なんて人にあんまり見られたくないだろ?


 そういうの、きつつきにもあるんだよ。


 だからこれで勘弁してくれよ。


 つんつん。


 つんつん。


 ふう、疲れた。


 ちょっと休憩するか。


 え? 虚弱体質なんじゃないかって?


 そんなわけあるか。


 これはあれだ。


 緊張するといつもより疲れるだろ?


 そういう事だよ。


 まったく、しょうがないな。


 ふぅ、どっこらせっと。


 そんなに言うならもう少し頑張るか。


 つんつん。


 つんつん。


 ぜぇ、はぁ。


 疲れてるんじゃないぞ!


 ほんとだぞ。


 息が荒いのはあれだ。


 ちょっと緊張して心臓がばくばく言ってるからだ。


 それ以外に理由なんてないったらない。


 おい、動物病院への紹介状をおいていくな。


 俺は虚弱なきつつきんじゃないんだからな。



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