異変
続きです。
「ただいま~」
「おう、おかえり。ってどうしたその首元!?」
「ん?首元?」
友人に言われ鏡を見てみたら首元に何かにかまれたような痕が2つ、そこから血が固まらずに流れていた。何か濡れて気持ち悪いなとは思ったがこうなっているとは思わなかった。まぁ、暗かったのもあり余計に気が付かなかったのかもしれないが。
やはりこうなった原因で思い当たる節はやっぱりさっきの少女だろう。やっぱり、さっきの子は吸血鬼だったのかもしれない。そう考えると余計にもったいなかったなぁ、と思ってしまう。とりあえず、消毒と止血をして俺は友人たちのいるところへ戻った。
「んで、その傷はどうしたんだよ?」
「あぁ、吸血鬼にかまれた。」
「はぁ、酔いが回って幻覚でもみたか?」
「いやそんなことないぞ。その証拠にほれ。」
そういって俺は首の痕を見せようとした。が
「お前。そんなもん見せんなよ。」
友人が言っていたことが気になった俺はもう一度傷を確認した。すると、さっき確認したところはいつの間にかひっかき傷のような痕になっていた。
なにか、引っ掛かりを覚えつつも友人たちのところに戻った。
時刻はすでに午前5時、そろそろ始発も出る時間となった。追加の酒も買ってはきたが今の気分で飲む気にはなれない。友人たちもいい加減帰るといっていったので、そのまま解散となった。友人たちが帰ると俺はほどなくしてベッドにもぐりこんだ。
その後、俺は変な夢を見ることになった。
ぷかぷか?ふわふわと?自分の体が浮遊している。水の中にいるとか空を飛んであるとかそんな感じはしない。ただそこに浮いているだけ、あたりには何もないし俺は浮いている以外何もできない。ただ、違和感はその状況を客観的にみているということだ。まるで意識だけが抜け出したかのような感覚だった。あとはあたり一面、暗い暗い闇の中その中に俺の体は浮いている。
異変は徐々に起こっていった。俺の体が手足の先から闇にのまれ始めていった。痛みは特に感じない。しかし、のまれていくと同時に自分の中にある何かがじわじわと塗りつぶされていくような感覚があった。自分の中にある価値観とか人格とかそういうのではなくもっと違う何か別の人間という種族としての価値観そういうのが塗りつぶされていくような。
「今は、まだここまで・・・・・」
ふと、どこかで聞き覚えのある少女の声が聞こえ、俺はそこで目覚めた。
時刻はすでに昼の2時。変な夢を見たせいか、布団は汗でぐちゃぐちゃだった。まさかあんな夢を見るとは・・・、と思ったところで俺は夢の内容を覚えていないことに気が付いた。
結局、夢の内容を思い出すことはなかった。まあ、かなり飲んでいたしどうせそのせいだろうと、仕方なく割り切るとこにした。
昼まで寝ていたせいか、腹が減った。しかし、冷蔵庫を見るが酒以外何も入っていない。仕方がないと思い、俺は近所のスーパーに行くことにした。
適当に着替え、財布携帯を持ち、外に出るため玄関を置けた。
しかし、異変は急に起こった。
「い゛て!!」
玄関を開け、外に出ようとした瞬間、自分の肌に形容しがたい痛みが走った。あえて言うのなら熱した針を無数に刺されその上で熱い油をかけられた感じだろうか。慌てて、玄関のドアを閉め、自分の肌を確認する。ほんのりと赤くなっているだけで、それ以外に何かできている様子はない。何か思い違いに違いないと思いもう一度、玄関を開けた。
「い゛っって!!!!」
結果はさっきと変わらなかった。むしろ2回目のほうが痛い気がする。このままでは外に出れないと思い、部屋に戻り半袖短パンの恰好から長袖とジーパンに着替え、顔も隠したからマスクと帽子もかぶった。幸い髪はかなり長いほうなので首元も隠せた。たかがスーパーに行くのにどんな格好だよと思うがこうでもしないと外なんか出れやしない。
着替え終わった俺は再び玄関を開けた。うん、さっきよりはいたくないけどそれでもひりひりとはする。俺は早歩き気味に目的地に向かった。その後、いつもは10分ぐらいの道がその日は5分しかかからなかった。
買い物を終えた帰り道、俺の住んでいるアパートの入り口にかなり強面の黒服の男が二人いた。
(どう見てもやーさんじゃん)
内心そう思った俺はなるべく見ないようにしてアパートで戻ろうとした。がしかし
「志木城翔夜さんですね?」
「っ!?!?」
急に自分の名前を呼ばれた俺はぱっと声をかけた男のほうを見てしまう。
「申し訳ありませんが、少々お付き合いいただいてもよろしいでしょうか?」
「・・・ハイ。」
いつの間にか背後にも同じような格好をした男たちがおり、逃げられないなと思った俺はそう返事をしてしまうのだった。
その後、俺は買い物をしたものを持ったまま、どこかへと連れていかれるのだった。
(しずめられたしないよね?)
読んでくださりありがとうございます!!
一応主人公の特徴をば
年齢 20歳
身長 170cmぐらい 色白細身
顔面 普通 眼鏡をかけているけどかけないほうがいいといわれている。
恋人 いるわけないだろ 嫁はいるが
趣味 いろいろ




