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不思議な日常

その先にあるもの

作者: ソラヒト

薄暗い靄の中を

手探りで進んでいる

遠くにぼんやりと

明かりがさしている


どうにかして

明かりの方に辿り着きたい

そう思うのは何故だろう


夢をみている気がする

足がもつれる気がする

もう戻れない気がする

進むしかない気がする


いつか必ず抜け出せる

その先にあるものはなんだろう


誰か待っている気がする

断崖絶壁がある気がする

明かりが見える気がする

霧に包まれてしまう気がする


意識している気がする

目をあけている気がする

手を伸ばしている気がする

思い出している気がする


薄暗い靄は自分の中にある

その先にあるものも自分の中にある

遠くなってゆく意識の内に

ここで止まってはいけないという声が響く


どうにかして

声がする方へ行きたい

そう思うのは何故だろう


まだ靄が続いている

遠のいてゆく意識の内に

その先にあるものが見えてくる

そう思っている内に


日常に戻っている

現実がそこにある

何か大切なことを忘れている

その先にあるものに気づいている

でも分からなくなっている

思い出せなくなっている


はっきりしてくる意識の内に

繰り返している意識の内に

靄の中にいる意識の内に

手探りで進む意識の内に

また遠くなる意識の内に


無意識に意識するもの

その先にあるもの


目をあければ見えるもの

その先にあるもの


手を伸ばせば届くもの

その先にあるもの


思い出せれば気づくもの

その先にあるもの


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