天災 領主の館訪問
アルベリクはレイラを連れて家に帰ってきたのは黄昏時だった。
「もうすっかり夕方ですね」
「レイラ、悪いが今日の晩飯を適当に作ってあいつらに食わしておいてくれ。俺は今から一仕事ある」
「またお食事ですか」
レイラは悲しそうな顔をする
「いや、ちょっと領主にコンタクトをとろうと思ってな」
「明日にしたらどうですか?今からじゃ先方に失礼です」
「悪魔が囁くのは夜と相場が決まっているからな。夜の方が雰囲気出るし、俺がかっこよく、いや美しく見えるだろ」
アルベリクは自慢げに自慢する
「と言うことで俺はシャドウが帰りしだい行ってくる」
アルベリクはレイラを後ろに歩いていった。
そしてシャドウが帰ってきたのは午後9:00頃
本人曰く、深追いし過ぎて本拠地まで叩き潰したらしい。
その結果帰りが遅くなったと言っていた。
「さてと、婚期ギリギリの領主様にご挨拶に行こうか」
アルベリクはそれっぽい部屋のベランダに降り立つ
「こんな夜更けに何用かな?ゲーテの暗殺者殿か?それともそれ以外の人間か?」
「どちらでもないな、今夜はご挨拶に参りました。自分はアルベリク・リンクス、今回のゲーテ討伐に参加するためにご挨拶に参りました」
「ほう、志願者か。手の込んだことをする志願者も居たものだな」
「このぐらいは自分には朝飯前です。どうでしょう今回の戦争で大いに貢献するので私を右腕として使って頂けないでしょうか?」
「そうだな、ゲーテのトップ、ガランの首を獲ってきたら今後お前を左腕として使ってやらんこともない、後々の活躍によっては右腕に昇格させよう」
どうやら領主様は俺の人間としての腕を既に見極めているらしい
風が吹きカーテンが捲れる一瞬だけ彼女の顔が見える。
金髪の女性だ、胸は無くはないがお世辞にも豊かとは言えないな。
このとき領主からもアルベリクが見えていた。
濃紺の夜空に溶け込む髪は月光を浴びてより黒く見える。
背丈はそこそこ高い逆光で顔はよく見えないが整った顔立ちをしていた。
「では、ガランの首を獲って参りましょう。では結果をお待ち下さい」
アルベリクはベランダから飛び降り、姿を消す
領主は慌ててベランダに飛び出し下を見るがそこには落下した形跡すら残っていなかった
アル:「俺だってレイラの手料理食べたかった!」
レン:「僕はハニーの手料理はちょっと・・・・・生死をさ迷うから」
アイ:「あら?そんなに私の手料理が食べたいの?」
レン:「……はいっとっても食べたいであります!」
作者:「難儀だね~」
レン:「そう言う君は君のために手料理を作ってくれる彼女とか愛人とかいないんだろ?」
作者:「そうですよ!所詮俺はマイナーオタクの腐男子の非モテ男だい!」
ジン:「悪い条件のオンパレードだな」
レン:「これで多少料理が出来て、多少お菓子が作れて、多少切り絵が出来て、少しアクセサリーとか作っちゃう程女子力が高いんじゃモテないよね」
アイ:「何それ、なんか悔しい」
作者:「どうせ俺は真性の非モテ男だよ!」
ジン:「まあそんなに落ち込むな、俺たちみたいに千年ぐらい生きたらきっといい人見つかるって」
レン:「逆に言うといい人と出会うのに千年かかる非モテ男だな。ジン君みたいだ」
ジン:「別に俺は彼女とか愛人とか興味ないから、別に一人でいい」
作者:「千年か・・・・・卒業したら神にでも就職するかな」
レン:「卒業出来るの?卒業出来ないで魔法使いに成るのがオチじゃない?」
ジン:「レン少し黙っていよう。お前、消されるぞ?」
アイ:「魔法使いは流石に無いんじゃない?だって風俗とかデリヘルとかあるじゃない。それにバージンじゃなければ一発ぐらい許してくれるでしょ」
作者:「風俗とデリヘルが俺の初めての捨て場所か……」
アル:「そう言えばなんでこんなR18ギリギリの話題に?」
ジン:「こいつが口走ったからだ」
レン:「僕は魔法使いに成るんじゃない?って言っただけでR18指定の言葉を言った覚えはない!」
ジン:「ホ〇ワーツ魔〇学校卒業しないで魔法使いに成れるとでも?魔〇省に就職できるとでも?」
レン:「学校なんて行かなくても魔法ぐらい使えるもんねー」
アイ:「私と出会ったとき貴方確か…557歳だよね?で初めては私でしょ?」
ジン:「魔法使いだな」
作者:「俺の周りは魔法使いばっかりか!」
アル:「今日はここまででお開きだ。読者の皆さんこれからも悪魔の諸行でをよろしくお願いします」