少女との出逢い
やっと本編初投稿致しました。
自分のペースで投稿していきますので、読んでくれた方感想を頂ければ幸いです。
『こんなもんか』
軽く息切れを起こしながら少年、レインは呟いく。
自分の記憶を巡り旅を始めたが未だに手がかりは見つからない。
毎日思い出そうとする度に思い出せずイライラする感情、同時に不安をレインが襲う。
自分が何者なのかと途方に暮れている中また別の悪魔が襲ってきた。
『この数はちょっと厳しいな』
軽く毒づきレインは剣を構えた。
悪魔たちは言葉を話さない。
いや、正確には言葉は出す。だが、
『キシャァァァァ!!』
という雄叫び程度である。
いつものようにレインは剣で
悪魔を切り捨てて行く。
剣に悪魔の血が付着し滴ってきても攻撃をやめないレイン。
いつもなら悪魔達は撤退をするはずだが今回の悪魔達は違った。
数が減っても襲って来ている、まるで死を恐れていないように。
『ちょっと数が多いな。ここは隙を見て逃げるが勝ちか』
レインは今まで1人で戦っていた。何度も危機に陥った経験もある。だからレインは危険を感じたらすぐに手を引いたり逃げるようにしている。
『悪いが、ここらでお別れさせてもらう、、、よ!』
レインは近くの悪魔をいきなり切り他の悪魔たちを驚かせると一気に全力疾走で逃走を開始した。
しかし悪魔達も追跡をしてきた。
しばらく走っていると小さな廃墟の村を見つけレインはそこの小さな家に隠れて追ってを振り切ろうと考えた。
レインが隠れた頃に悪魔達も廃墟の村につきレインを探すために行動した。
『しつこいな。家に入ってきたやつから切っていくしかないのか。』
レインが戦闘をしようかと悩んでいた時、
『キシャァァァ!!』と悪魔の雄叫びが響いた。だがレインの近くに悪魔はいない。
『まさか他の人が狙われているのか。』
廃墟の村とはいえ誰もいないとは限らない。
レインは狙われている人を助けるために隠れていた家から飛び出した。
しかし家を出た途端、
『キシャァァァァ!』と悪魔の断末魔が聞こえた。レインは疑問を感じながらも声のする方に向かうと、そこには1人の人影が自分の連れてきてしまった悪魔の群れを相手に戦っていた。
『ここはドラゴニュートの村だよ。そこに土足で入って探りまくるってことは死ぬ覚悟位あるんだよね?』
と殺意のこもった声で悪魔に問いかける少女がいた。
ドラゴニュートと聞きレインはすぐに納得をした。
白い肌に黒い瞳の綺麗な顔立ちに赤いツヤのあるロングヘアの髪に2本の小さい白い角が伸びているのを見たからだ。ドラゴニュートは見た目は人間だが、人間にはない2本の角が生えているのが何よりの特徴だ。
赤い綺麗なロングヘアに黒とグレーがメインの服という組み合わせは街ですれ違えば振り返るであろう魅力があった。何より誰が見ても美人であった。
美人なドラゴニュートは見た目に反し剣の腕はかなりのもののようで瞬く間に悪魔達を切って捨てていく。
だが数が多いせいか徐々に押されていっている。レインがすぐに加勢しようとした時にその少女と目が合い
『ごめん、ちょっと手伝っ、、、』
と最後までいう前にレインの体は動き少女の所まで切りながら走ってきた。
『ごめん、この悪魔達俺が連れてきた奴らなんだ。1人じゃ無理だから手伝ってくれないか?
とレインが少女が言おうとした台詞を言うと、
『なんだ、あなたが連れてきたのね?今は手伝ってあげるけど後で文句言わせてもらうから。』
『...お手柔らかに頼むよ』
2人は背中を預け合うように悪魔達を斬っていった、、、、