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八百屋は何でも知っている

ギルドにたどり着くまでのお話


side 幹


 この世界には偶然があって、

 この世界には不思議があって、

 この世界には眼に見えないモノもある。

 人類には心があって、

 心は歪なモノで、

 それを(なら)そうと人類は探求する。

 探求には色々あって、

 皆求めてるモノはちがって、

 この世界には機会(チャンス)が溢れている。

 



 「とーちゃーく!ってあれ?」

 私たちが飛ばされた所は思ってた場所と違った場所だった。

 「いぇーい!ってここドコだ?」

 ドコかは私にも分からないけどコレだけは確かだった。ココはお城のなかでは無いって事は。

 「あれー?私てっきりお城スタートだとばっかり思ってたんだけど、ココ路地裏じゃない?」

 「ああ、やっぱ幹もそう思うかっとあぶね!ってコレなんだ?」

 私が悶々と考えて居ると後ろの雪がいきなり飛び退いたので、見てみたらそこには重い物が入っている時独特の膨らみ方をした皮袋が落ちていた。

 おそらく雪の鼻先をかすめる様にして落ちて来たんだろう。……位置的に。


 「なんだろね?開けてみようよ!雪さん」

 「そうだなーって俺かよ!…まあいいけどさ」

 雪は優しい、こういう時なんだかんだ言っても必ずやってくれる。こういう所が私は好きだ。

 「みたとこ金貨と手紙みたいだな、差出人はっと…こ、これは!!!!」

 「へ?!どうしたの!?な、何が書いてあったの?!」

 「神さまだからだ。てか蝋印ってはじめて見たわwww」

 だけどこの無駄に高い演技力は嫌い!


 「それで?なんだって?」

 「ああ、なんでもこの世界に行かせた正式な詫びの書面とこの世界で一番影響力のある貨幣と最後に『そこに居るのは国の傀儡になりそうだったから』って書いてあるけどこれは時間差的におそらく嘘だな。」

 一番影響力のある貨幣っていうのはおそらく地球でいう所のドルとかユーロとかの事だろうし、嘘ってのもあながち間違ってはいない気がする。

 だってあらかじめにしては手紙が遅すぎるもん、5分後とか。

 

 「んじゃ別行動する気無いしとりあえずコレしまっといて」

 「ラジャラジャー」

 神さまがくれたユニークスキル【影】は便利だ、影の中に物をしまう事も影の形状を武器に変えて戦う事も出来る。

 ちなみにラジャラジャは私の中でお気に入りの一言だ。



 「よし、ギルドに行こう。そうしよう」

 「おー」

 「どっちだろ?良い案あるかね幹参謀」

 「はい!大通りで何か夕飯買ってついでに聞けば良いと思います!」

 「よし、じゃあそうしよう!」

 

 「それでは雪隊長いえ総司令!お願いします」

 「こうゆうのが苦手なのは知ってるからな、まかせんさい!」

 

 「おばちゃん、何かおいしい果実ない?」

 「はーいー、いらっしゃい。そうねーこの時期はマックポの実がおすすめかね?」

 「じゃあソレ2つください」

 「はい、20ルカだよ」

 「あーおばちゃんコレ使える?」

 「ああ使えるよ、はい。銀貨9枚に半銀貨1枚、銅貨3枚ね」

 「ありがと、あとここら辺に良い宿屋って無い?探してるんだけど、あと冒険者ギルドも」

 「なんだい冒険者志望かい?若いのに大変だね〜、冒険者ギルドはこの通りを西に進むと〈翼の生えた剣〉の書いてある看板が有るからね。それと私のおすすめはその冒険者ギルドの裏の通りをさらに西へ行った所にある〈牛が寝ている〉絵が看板の《牛の寝床亭》さね」

 「ありがと!行ってみるよ」

 「ああ、これをもって行きな。牛の寝床亭で出せば割引してくれるよ」

 「マジで?ありがとう!俺雪って言うんだ」

 「あたしはミーラだよ。よろしくユキ」

 「はい、ありがとうございました!」

 「がんばんなー、……あの子、強くなるわねきっと」

 八百屋のおばちゃん兼ギルドマスターのミーラ・ルーラは今日も自家製野菜を売っている。


ミーラ・ルーラさんは元々貴族の娘なので苗字があります。

あとミーラさんのとこの野菜は自家栽培でとてもおいしいです。

それと果物はミーラさんが毎朝森で取り立てを並べています。

完璧に趣味の領域ですありがとうございます。

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