44 ネイルの試験について考える
現実世界に帰って来た。
夕飯の準備をサクッと行い、先に政子さんに連絡をする事に。
『こんばんは! 時間のご予約ですが、例の世界の軍事パレードに招待されまして、お時間を後にずらす事は可能でしょうか? 難しいようでしたらそのままのお時間で大丈夫ですのでよろしくお願い致します』
そうメッセージを送るとすぐに電話が掛かって来た。
「もしもしきららちゃん、軍事パレードは絶対に参加してきて! その話を聞けるのなら時間が遅くても、別の日でも大丈夫! 出来ればスマホでいいから撮影もしてこれないかな?」
「ありがとうございます! 撮影出来そうだったらしてきますね」
話した結果、時間を遅くに変更することになった。
一応夜8時にという事になり、早くこっちに帰ってきた場合は早い時間にするという事となった。
詳細については明日会うときに話す事に。
きりこと夕飯タイム。
全力で悔しがっているきりこ。
というのも私が軍事パレードに誘われた後きりこにも話が行ったがきりこのスケジュール的に参加出来なかったからだ。
出張ネイリストの仕事は私の所の客層がなのか、土日が暇な事もあるが、きりこの美容室は土日が稼ぎ時らしく休めないそうだ。
撮影が出来たらしてくると慰めてみたが、行きたい行きたいと駄々をこねている。
そしてふて酒。
そういえば、きりこも王女様の誕生日の招待状を貰ったそう。
また当日のヘアメイクも担当するらしく「行く時間早くなったけどよろしく!」と言われた。
いいけど…私早く行って何してれば良いんだろう?
は!
アシスタントを連れていけないから代わりにアシスタントをやらされるんだ…。
私ときりこの出会いは美容学校。
私は美容師免許も取っているがネイリストになりたく美容師にならなかった。
しかしそのせいで、店が忙しいと手伝わされるんだ。
流石にその美容室で働いているわけではないのでカットやカラーのメインではもちろんやらないが、カラーの手伝いやシャンプー等のアシスタント業務だったり、更にはアイリストとしてまつエクの施術をする時もあった。
ホームページのスタッフ一覧には載せていないが、美容師としての保健所での登録はしてある。
最近は忙しく、あまり手伝いには行っていないが夕方に連絡があると少し身構えてしまう。
まあ報酬はお互いの状況によって貰ったり貰わなかったりだけどね。
おっと、昔の事を思い出し懐かしんでしまった。
さて、ふて酒しているきりこにスーちゃんの芸を披露して元気付けよう。
スーちゃんの芸は想定以上にウケた。
酔っ払っているからかもしれないが、なんとなくコミカルな動きに爆笑だ。
きりこは自分のスライムにも覚えさせようと思ったみたいだ。
ちなみにきりこのスライムの名前は”イムさん”だ。
私がスーちゃんとかスラちゃんと呼んでいたからそこからは取れないとなってイムさんになったそう。
何故か”さん”付けなのは気になるけど。
そして最後に明日の政子さんとの取引についての打ち合わせをして解散。
翌日。
今日は仕事の合間に昨日足りなかった物やあった方が良いと思った物と試験に合格した人達にあげるものを発注する。
試験についてもしっかり考えた。
試験はポリッシュ試験とジェル試験で、ポリッシュは制限時間1時間で魔力測定で10アップを2回連続で出来たら合格にする事に。
これが初級。
中級は制限時間等は同じで魔力測定で15アップを2回連続で合格。
最後に上級も同じで魔力測定20アップを2回連続で合格。
どれも色味の指定は無いが違う色を塗らないとダメで、モデルが男性の場合はプラス15分とすることにした。
男性は甘皮が硬いのでその分時間を長めにする形だ。
ちなみに合格プレゼントは初級でネイリストがよく使う黒エプロンと名札、中級はアートパーツセットとスカーフ青、上級は名前入りキューティクルニッパーとスカーフ赤にする事にした。
スカーフはエプロンに付けて試験に受かったというアピール用だ。
ジェルの試験はライトの問題もあり練習が出来ないので当分先だとは思うがこれもちゃんと考えた。
まず初級はアート無しで魔力測定で20アップを2回連続で合格。
中級はアートありで魔力測定で30アップを2回連続で合格。
上級はアートありで魔力測定で40アップを2回連続で合格。
中級と上級のアートはお題を指定するつもり。
またポリッシュ同様に同じ色はダメにする。
本当なら塗り方もグラデーションやフレンチ等変えた方が良いと思うが魔力アップが目的なのでそれは無しにした。
施術時間は全て90分にする事に。
初級はアートがない分ゆとりがあるがそのまま90分にした。
そして合格プレゼントは初級で私のオススメ筆セットと花のコサージュ白、中級は私のオススメアート筆セットと花のコサージュ黄色、上級は何かネイルの物なら何でもオッケーの引き換え券と花のコサージュオレンジにした。
この花のコサージュもエプロンに付けて一目で分かるように。
両方とも上級に受かれば赤いスカーフにオレンジの花のコサージュが付く事になる。
このスカーフと花のコサージュは知り合いに頼んでオリジナルで作るつもりだ。
ポリッシュとジェルの試験はこんな感じ。
いずれ長さ出しの技術を教える事があったらその時はまたそれに応じた試験を考えればオッケーだ。




