表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
出張ネイリスト異世界でもネイルをする  作者: ありえ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/44

41 講習⑥

 今日は異世界出張日だ。

 今回はゆとりを持ってやって来たきりことお茶を飲みその時を待つ。

 時間丁度に異世界へ。

「本日もよろしくお願い致します」

 テーブルセッティングをし今日のスケジュールを聞く。

 今日は午前中に講習をして、午後は横で練習をする講習生の仕上がりチェックをしつつ、師団長さんのネイルや他の隊員のネイルをする事に。

 どうやら今週末に軍事パレードが行われるらしく、そこで魔法を使うので威力アップをしたいそうだ。

 軍事パレードは新年が明けて落ち着いてきた1月の中旬から下旬頃に毎年行われているらしい。

 その為今日ネイルをし増加した魔力や魔法の威力に慣れてから軍事パレードに参加という流れだそう。

 近衛隊はこんなにも強く優秀で王様を守っていますのアピールの場になるそうだ。

 午前中は講習会なのでそれの準備もしつつ受講生が集まるのを待つ。

 受講生皆メイドさんとして働いているので時間前に集合するのはなかなか難しいそう。

 とりあえず今いるメンバーで2人組を作り相モデルで練習のスタートだ。

 午前中の2時間でケア1回とカラー1回しか出来なくアレコレと口を出しアドバイスをしながら行う。

 午後はひたすら塗ってチェックして落としての繰り返しでそれも大変だとは思うが手が動くようになるだろう。

 見回りながら見ていくと2人ファイリングが今まででよりも手つきが良く形も揃っている。

 形についてはいつもこのメンバーなのである程度揃っている状態からのスタートだが、曲がっていたり角が出来てしまっていたりする事が多かったのだがこの2人は左右対称の綺麗なラウンドを作れている。

 聞いてみるとどちらも受講生以外の人を捕まえて休憩時間にはファイリングの練習、仕事が終わってからはファイリングも含むケアとカラーの練習を毎日していたそうだ。

 だからかと納得しつつ向上心が高い受講生が居ることを嬉しく思う。

 よりキレイに出来るようにケアでやり辛いこと等はあるかを聞くと、1人は親指のファイリングやケアがやり辛いとの事だったので、相手の手をどう持っているのか等を聞いていく。

 すると持ち方には問題が無いが手の位置が少し遠い。

 なので相手の手の位置を前に出してもらうよう声かけをする事と、角度が悪い場合は自分の椅子の位置をずらすとやりやすいと伝える。

 そして今更だが椅子がやり辛い原因の様にも思う。

 というのも普通の椅子なので、技術者側がちょっと動くというのがやり辛い。

 ネイルサロンでは基本的にキャスター付きの丸椅子を使うが、自分の位置を移動するのに便利だからだ。

 ネイルスクールや美容学校では丸椅子を使う所もあるだろうが普通の椅子を使っている所もある。

 出来ないことは無いがやり辛かったり、態勢が悪くなる事もある。

 施術者側の好みで動かない椅子の方がやりやすい人もいるかもしれないが、自分にあった椅子を使ったほうが良いと思うので、次回はキャスター付きの丸椅子を持ってこようと思う。

 講習では半分が技術者側なので10個あればいいかな。

 いやそのうち、モデルを呼んでやるかもしれないから人数分の20にするか?

 これは後で考えよう。

 もう1人のやり辛い事は長さを揃えるという事だった。

 受講生は毎週やっているので短い長さをキープしているので問題ないが、他のメイドだと長さがバラバラで合わせるのが大変という事だ。

 長ければ爪切りやニッパーで切るのだが、爪切りはあるだろうと材料として注文していなかったが話を聞くと、この世界に爪切りは無いという事だった。

 ビックリしつつも長くなったらどうするのかを聞くと噛むかナイフで削るか折れるのを待つ(気が付いたら折れている)という事だった…。

 おお、まじか…。

 これは来週爪切り用のニッパーを配ろうと思う。

 その事を伝え、今は長さが極端にバラバラの場合は形を合わせることを優先し来週まで待ってもらうことに。

 やり辛い事を聞いておいて良かった。

 他の受講生の様子を見つつ教えていくが、練習を少しでもしたと思われる人と1週間触らなかったであろう人がこの時点で大体分かる。

 皆が皆意欲的では無いのは仕方がない。

 日本だと基本的にネイリストになりたいからネイルスクールに通ったり美容学校に行ったりするし、ネイリストになりたいと決めていなくても美容系がいいなと美容学校に行ってからネイリストになりたいとなり練習等をしていくが、ここではメイドから集められた人がネイルを練習しているので、興味が無かったりとりあえず参加しているだけの人達ばかりだ。

 なので基本的なモチベーションが違う。

 あの2人は楽しいと思えたのかそういった作業が向いていてやること自体に苦が無かったのかと思う。

 かと言って他のメンバーがつまらなそうにしているかと言われると楽しそうにはしているが自主練習をする程では無いのかもしれない。

 単に忙しくて練習どころでは無かったのかもしれないし本心は分からない。

 とりあえず少しは楽しいとか興味を持ってもらえるような努力をしないとだな。

 よし、今日の午後の施術が終わって少しでも時間があったら、簡単なアートでデコレーションもしよう。

 それだけで変わるかは分からないが少しでも興味を引きたい。

 さて、ケアが終わり次はカラーリングだ。

 これはさっきの2人と他の2人の合計4人が練習をしてきたと思われる。

 手際が良いし、アウトラインの形がキレイだ。

 さっきの2人ではない2人に聞くとやはり練習したそう。

 ケアよりも色を塗る方が楽しいとの事だった。

 それはそれでオッケーだと思うが、アウトラインはキレイなのに奥まで攻めれていないのは惜しい。

 キューティクルに付かないように空けていいスペースは髪の毛1本分だ。

 それを伝えるのと同時にキューティクルケアが出来ていないとアウトラインがキレイにならずガタついたり、奥まで塗れないことを伝えた。

 ほかの受講生の様子を見つつアドバイスをし、全員が終わったのでチェックしてお昼休憩となる。

 練習してきた4人が塗った相手は魔力が10アップし、他の受講生の場合は0か5だった。

 1週間で結構差が出来てしまっている。

 これはやる気ダウンにならないか心配だ。

 何度もやってコツを掴み、出来ないことを出来るようにしていかないといけないが、口で言うのは簡単だがやれと言われても難しい。

 どうやって教えていこうかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ