40 きりこが怒っている
帰りの車。
きりこが怒っている。
聞いてみると私達が普段食べているものの安全性は分からないと言われたことにムカついているそう。
「ごめん。勝手に食べさせちゃって…」
「違うの! きららに怒っているわけじゃなくて政子さんにだよ。この間料理でだしたら食材も欲しいって言ってたから交換したってきららが言ってたけど、その前回の時お裾分けで出した料理をわざわざ解析して、食べれるか分からないみたいなの失礼じゃない? しかも食べている本人に言う? わざわざ言う必要無いじゃん!!」
「そう言われると確かにそうかもしれないけど私は気にしていないからそんなに怒らないで」
「無理!! 私はこれからも異世界の食材だとしても美味しいって分かっているから食べるからね!!」
フンフン言いながら食べる宣言をしてくれた。
今は怒っているかもしれないけど、時間で解決はすると思う。
無税で現金化させて貰っているし、そこの繋がりを捨てるって事は無さそうだし飲み込むだろう。
「とりあえず、今日は美味しいもの食べに行こう!」
「ふん。私がそれで機嫌よくなると思ってんの?」
とばっちりでキレられる。
「じゃー食べないの? 美味しい焼肉だよ!」
「…食べるぅ…」
私が知っている超高級店へ向かう。
席へ案内されメニューを見るきりこ。
「きらら大変! 私こんなに高いの払えないよ!」
「ああ、私が払うから大丈夫だよ!」
「いやそれも気を使って米しか頼めない…」
「マジで大丈夫だからとりあえず頼もう!」
きりこが選べないようなので勝手に選び注文する。
「はわわわわ、それ1皿8000円のやつだよね…。3枚のお肉って事は1枚…」
この焼肉屋は全席個室なのできりこにマジックバッグの値段について話す。
「きりこさっき契約時に、最初はマジックバッグを取引したいって言われていたでしょ」
「うん? 言われたけど急に何?」
「時間停止機能付きの方頼まれたじゃん、あれ3億だよ」
「え? は? どういうこと?」
「取引したら3億円振り込まれるよ」
「えええええええええええええ!!! って事はきららいつもこういう店ばっかり行ってるの!?」
「いやいや、そんな贅沢な事してないよ!」
「嘘だ! ブランド物買い漁ってるんでしょ!!」
「いやいや持ってないよ! 私が持っているの見たこと無いでしょ?」
「…。そう言われるときらら興味無かったよね…」
「でしょ! つまり怒っていようが取引すれば3億なんだから怒り飲み込んでって事で連れてきたの」
「…。飲み込んでしまったわ…。そもそもビックリし過ぎて怒りが何処かへ行ったよ」
落ち着きを取り戻したきりこと飲み食いをし今までの取引の報酬を教えたりする。
「ふふふ。私も来週には億万長者か…。新店舗出しちゃおうかな!」
怒りも忘れ楽しい夕食となった。
お酒も飲んでいるので代行を呼び帰宅。
仕事をしたり、料理の作り置きをしたりしているともう1週間が経ち、明日は異世界出張の日だ。
政子さんから連絡もあり、取引して欲しい物のリストが送られてきた。
今回はきりこがマジックバッグ数個で私が初級と中級のポーションを交換する事になった。
他に気になるものがあればそれはおまかせという事も了承されている。
そういえばスーちゃんとのコミュニケーションは順調だと思う。
声を出してのお話は出来ないが、飼育ボックスに入っていないものは食べちゃダメと言うのが伝わり、部屋を自由にうろうろしても勝手に食べたりはしない。
また洗面器に水を入れておけば、洗面器は食べずに水だけを摂取する事も出来る。
まだ細かい指示は出来ないが、練習してこれだけ食べてを出来るようにしたい。
そうすればまだらの換気扇もキレイに出来るハズだ。
他にも呼べば来るようになったし、その場でジャンプするという技と伸びる技も覚えた。
"ぴょん"と言えば1回ジャンプ”ぴょんぴょん”と言えば2回ジャンプが出来るのだ。
伸びのは”ビヨーン”と言えば出来る。
うちのスーちゃん賢いでしょ?
これは明日きりこに自慢しようと思う。
それまでに連続技”ぴょんぴょんビヨーン”を教えないと。
おっと、スーちゃんと遊んでいないで明日の準備をしないとだ。
まだまだストックはあるかもしれないが購入したベースやトップ、そしてランダムに選んだカラーポリッシュ。
そしてコットンやキッチンペーパー等の消耗品を忘れないようにマジックバッグに仕舞う。
またポリッシュ以外のジェル類もストック出来るように沢山買ったのでそれも仕舞っておく。
さて準備も出来たし、明日に備えて早く寝よう。
お読み頂きありがとうございます!
次回からの更新ですが、更新時間未定とさせて頂きます。
今月いっぱい更新時間未定となりますがよろしくお願い致します。




