26 てんやわんやのシャンプー
《きりこ視点》
2回目の異世界に到着!
今日も打ち合わせと機材が使えない場合は魔法を用いた施術。楽しみ!
きららはポリッシュでの施術と講習会って言ってたから今回も別行動だ。
さて、打ち合わせの席に着こう。
今回は王妃様とドワーフのおっちゃん? とメイドさんが2人での打ち合わせ。
まずは持ってきたセット面と椅子、シャンプー台を出す。
ドライヤーやコテ等も一応出しておこう。
ドワーフの方はデンさんと言うらしくドワーフの中では若い男性との事。
年齢は丁度100歳。
ドワーフは大体500歳前後まで生きる長寿種族となるらしく100歳は人間で言う20歳と同じぐらいらしい。
どうでも良いかもしれないが、デンさんの好みの女性はヒゲがキュートな人との事だ。
ちょっと何を言っているか分からない雑談をしつつ、持ってきたものをチェックし分かった出来る事は1つ。
…下水処理のみだ。
設置場所を工事して下水管を通しスライムで処理すれば良いとの事だ。
上水に関しては、魔道具や各々の魔法で水を出すらしく水道の様な物は無いらしい。
またコンセントももちろん無い。
コンセントや電気の説明をするとデンさんは興味を持った様で研究するとの事だが時間は掛かりそうだ。
その為シャンプー台は持ってきていた座席を倒すタイプのサイドシャンプー台は使えなそうだ。
バックシャンプー台ならあまり倒さず座ったままシャンプーが出来るのでそっちを用意した方が良さそう。
リクライニングも手動の物があったはず。
手配が間に合えば次回はバックシャンプー台を持ってくることにしよう。
現状ではシャンプー台もドライヤーも使えないので午後の実演では魔法を使ってもらいながらやっていこうと思う。
また魔法でどのぐらい出来るか等は分からないので試しながら行いたい。
その為スムーズな手順では無くゆっくり試しながらの施術だ。
お昼ご飯を食べ、施術をしていくよ。
カットとカラーをするが、通常だと3センチぐらいの短いカットだとカラーを先にやっているが、カラー剤塗布後のシャンプーがちゃんと魔法で出来るのか分からない為、先にシャンプーを試して、濡れた状態でカット、そして魔法で乾かしてからカラーに入ろうと思う。
まずはシャンプー。
メイドのアクアさんが暖かい水球を作れるという事でまずそれを作って貰い、実験台となるメイドのお客様の頭を顔を出して覆って貰う。
「ゴボボボボッ…ゴホッゴホッゴホッ! 死ぬかと思ったわよ!!」
うん。
アクアさんの魔法失敗。
顔も一緒に覆ってしまい危うく溺死させる所だった。
「…これは難しいわね。調整してやっていかないとだわ」
慌てて魔法を止めたがその水球が落ち1人目は全身びしょ濡れ状態となってしまった。
その為2人目の練習モデルさんへとチェンジ。
先程よりも慎重に少し小さい水球を出し、ゆっくり近づけていく。
そして頭のてっぺんにくっつく様に水球を移動させゆっくりと水球の大きさを大きくし後頭部を覆う。
2回目で成功だ。
水球に覆われた髪の毛をしっかりと濡らす為に揉み込みつつ頭皮全体を軽く洗う。
そしてしっかりと濡らすことに成功したので、水を移動させてもらう。
その水をタンクの様な物に捨て一呼吸のアクアさん。
髪の毛から水が垂れているが、シャンプー用のクロスだけでは無く、カラー用のクロスの上にシャンプークロスを付けることにしたのでメイド服が濡れることは無さそうだ。
床は一応ビニールのシートを広げていたのでそこも大丈夫そう。
そしてシャンプーを付け洗っていく。
そしてなんとなく大変だろうと思っているすすぐ作業。
先程の様に水球を出してもらい何度もすすぐ事になる。
これが大変だった。
シャワーの様にジャージャーと洗い流せず、水球で覆ってすすぐなので凄く大変だ。
普通しっかりと洗うのには2回のシャンプーをするがこのやり方だと大変なので今回は1回のシャンプーにした。
そしてトリートメントを付けすすぐが、水球のやり方だとトリートメント入りの水が頭皮にくっついてしまう為、シャンプーの時とやり方を変え、毛先側を最初に流し、最後に頭皮にも水が当たるようにして流す事に。
時間がいつもの倍ぐらい掛かってしまった。
通常は長さにもよるが10分から15分ぐらいなのに対して多分30分ぐらい掛かっていた。
多分すすぎで20分ぐらい掛かったしね。
今後もシャンプー台を使えなかった時のために時短になる方法を考えておかなきゃだな。
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願い致しますm(__)m




