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出張ネイリスト異世界でもネイルをする  作者: ありえ


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23/45

23 王妃様(仮)

 今日は月曜日。

 異世界出張の日だ。

 朝10時に転移されるのでそれまでに家にきりこが来ればいいのだが、朝8時にピンポンを押した奴がいる。

 8時に起きて準備をしようと思っていたら、時計のアラームと同時になるインターホンの音。

 寝起きで渋々玄関を開けるとハイテンションで「おはよーうございまーす!」と笑顔のきりこ。

「…早いよ!! まあ、入って…」

 リビングにきりこを放置して自分の準備を進める。

 フルメイクに髪の毛のセット…!

 髪の毛はプロがいるんだしやってもらおう!

 きりこに声をかけるとやってくれるということでおまかせしたが、失敗した…。

 向こうでの宣伝用なのか、張り切られてしまった…。

 後頭部には髪の毛で作られた大きいリボン。

 それにどこからか出したのかビジューの飾りを散りばめられている。

 プリンセスの様な華やかな髪型になってしまった。

 いや、これが若い子ならいいよ?

 私30歳ぞ。

「大丈夫だって! 見た目はポーションでハタチぐらいにしか見えないし平気だよ!」

「そうかもしれないが、気持ち的にキツイって…!」

「大丈夫大丈夫! 自信持って!」

 今更どうにも出来ないのでその頭で行く事に…。

 自宅から直接異世界行きで良かった。

 きりこが朝食を買ってきてくれていたのでそれを食べ、時間5分前に立って荷物を持ち転移を待つ。

 いつも通り時間丁度のフワッとした感じ。


 王宮のゲストハウスへ到着した。

 到着し私はテーブルセッティングの準備をすぐに始め、きりこは先週同様に打ち合わせだ。

 今日は王妃様(仮)とその近くに毛むくじゃらの小さいおっさん? が居るのが見える。

 気にはなるが準備をし、毒使いさんから今日のスケジュールを聞く。

 今日は3人をケアカラー、つまり3人にポリッシュでカラーリングを行いその後お昼休憩を挟み、講習を行う。

 早速、1人目のネイルから。魔法のチェックも行いながらの施術だ。

 ウォーターケアをし、浄化。

 今回の色は水魔法が得意な方なので青系を塗る。

 ポリッシュはジェル程の種類は無いが青系から選んでもらい、少しラメが入った水色を塗る事に。

 施術が終わり、乾かしてからの魔法チェック。

 時間が無いため、その時間を待っていられないので2人目のネイルを始める。

 ケアをして浄化。

 色はこの方も同じ色との事で少しラメの入った水色を塗っていく。

 その横で1人目の魔法のチェックが始まる。

 耳だけそちらに集中しながら2人目を塗っていく。

 そちらの話を聞くに、ポリッシュでも魔力が増加した様で数字的には20上がったそうだ。

 魔法の威力も上がったと聞こえ、ポリッシュでも上がると分かり嬉しい。

 しかしジェルよりは上がっていない様だ。

 ジェルなら30上がるが、ポリッシュは20となった。

 その違いは何故かは分からない。成分の問題なのか、厚みの問題なのか…。

 そちらの話を聞いているうちに2人目のネイルも完成だ。

 乾かしている間に3人目と進みたいが、どの方がされるのか分からない。

 それに指示を出してくれている毒使いさんが居ない。

 あれ? とキョロキョロ。

 いた! きりこと打ち合わせをしていた王妃様(仮)の所に居た。

 やば! 一緒にこちらにやって来る…。

 ま、まさか??

「最後は王妃陛下のネイルをお願い致します」

 ば、ばかやろー!! と心の中で騒ぐ。

 今までは名乗られていないし、可愛い子のママという事にしていたのに…。

 知ってしまったら王妃様として接しないとだ。

 はあー。気が重いなー…。

「王妃陛下に改めてお会いでき、光栄です。先日のお茶会も心より感謝しております」

「ふふっ…気付いていて黙っていたのでしょう? ならおあいこですわ。私もあの日はママのフリをして名乗りませんでしたもの。これからもあの子のママという事でね」

 気付かないフリをしていたのバレてたわ。

 怒っていないしセーフって事でいいよね。

 さて、ママさんのネイルをしよう。

 色を選んでもらってケアからだ。

 ケアが終わり浄化されると、浄化されるとは知っていた様だが目の前でそれが起こり「本当に浄化されるのね。何故かしら…?」と呟いている。

 この不思議現象はこの魔法がある世界でしか分からないんだろうなと思いつつ、選ばれた色を塗る事に。

 …選ばれた色は少し濃いめのピンクだ。赤紫よりの色ではあるがピンクと言える色だろう。

 王女様だったらはーいとそのまま塗っていくが、王妃様だと本当にいいのかなと少し躊躇う。

 一応確認しておこう。と小声で聞く。

「この色が赤紫の判定だったら毒魔法ですが、ピンクだった場合は魅了魔法がアップするみたいなんですけど、大丈夫でしょうか…?」

「ふふっ。分かっているから大丈夫よ! 効果が分かったら教えてあげるわね。…ちなみに私は毒魔法は使えないわ」

 そう言いながらウィンクをされ、ピンクを塗る事になった。


 ピンクを塗りつつ、さっきの言葉を思い出す。

 ”効果が分かったら教えてあげる”

 …え?

お読み頂きありがとうございます!

次回更新は26日となります。

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