21 現金化
仕事の合間に次回の講習の為の準備をしないと。
キューティクルリムーバーとそれを入れる空ボトル、キューティクルプッシャーは絶対に必要。
またベースジェルやトップジェルを分けて入れられる空ケースもあった方が便利そうなのでそれも買おう。
他に必要なものはあったかなと考えていると仕事用のスマホが鳴る。
「お電話ありがとうございます。出張ネイリスト爪美きららでございます」
「きららちゃん! 私よ! 国会政子よ。今大丈夫かしら? ポーションと金貨の成分鑑定が終わって結果が出たの。急だけど今日時間取れないかしら?」
この間相談した政治家の政子さんからの連絡だった。
今日は夕方から他の方の予約があるので、今から数時間か、その予約の後になる事を伝えると今という事になった。
場所が決まったら連絡をすると言われ、一度電話を切る。
10分もしないうちに再び電話が鳴り、指定された場所へ向かう事に。
指定された場所は高級だと聞いたことがあるホテルだった。
秘密の話をするには丁度良いのかもしれない。
指定されたホテルは自宅から車で20分。
ホテルのロビーで彼女を待つ。
政子さんは見たことのある秘書の方と一緒に来たようで挨拶をしすぐに部屋へと向かう。
部屋に入りソファに座り早速本題へ。
「この間貰ったポーションと金貨を信頼の出来る研究所で成分鑑定をしてもらった結果なんだけどね、どちらもこの世界にない成分が検出されたの」
そう言いながら鑑定結果がプリントされた紙を見せてくれた。
見てみるとポーションは水と似た謎の成分が約80%、謎の成分Aが約10%、謎の成分B〜Kが約1%ずつとなっており、全てが地球上で未発見の成分との事だ。
金貨も金に似た成分が90%、そして謎の鉱石Aが8%、謎の鉱石Bが2%とこちらも全て未発見の物だ。
水や金は似てはいるが、地球上の物では無いという事が結論づけられている。
金貨は金に似ている地球産の金とは違うから現金化は難しそうだな。とガッカリだ。
「それでね、現金化したいとの事だったと思うんだけど、金貨の場合は1枚10万円でポーションは1本5万円でどうかしら?」
「え? 買い取ってくれるんですか?」
「当たり前じゃない! こんな未知のものなんて普通は手にはいらないのよ? それに研究所で似た成分があるという事しか分からないなんてこと自体普通はあり得ないのよ。これは色々と調べて活用できるならしないと勿体ないわ。それとね…」
そう言って続けられた話は目ん玉が飛び出るかと思う話だった。
それは表向きには公表されない新組織を作ると言う事で話が進んでいるという事だ。
その名も『異世界資源管理局』というもの。
基本的に私から異世界の物を買い取り、それを研究所に回すという事をしてくれるそうだ。
また、研究結果によってはそれを活用する方法を考えたりする事等もやっていくそうだ。
そしてさらにビックリする話。
私がこの取引で得た金銭は無税という事に決まったそう。
「えええええ!! それはラッキーですけど大丈夫なんですか!?」
「ええ。まずこの異世界って事は世間には言わないし、シークレットの話になるの。それを確定申告でしてしまうといろんな人の目に触れる可能性もあるし、その事を知った人がどこかで話してしまったり、それを聞いた人から貴方が狙われてしまう可能性もあり危険だわ。それに他は分からないけれど現状その世界に行けるのはきららちゃんだけだからご機嫌取りって事よ!」
「ありがとうございます!!」
そして買取については予算の都合上無制限での買取は現時点では出来ないらしく、今日買取の場合は金貨とポーションを30ずつまでとの事だった。
また異世界で植物系や鉱石系を手に入れることは出来るか聞かれたが、現時点では分からないという事を伝えたが、次行く時に確認してみるということも一緒に伝える。
ちなみにこの取引の窓口に政子さんが引き受けたらしく、今後も今の様にやり取りをしていく事になった。
買い取ってくれるということなので金貨もポーションも上限の30枚/本ずつお願いする事にした。
一瞬で450万円を現金化し、震える。
ポーション30本は持ち帰りに不便かなと思い木箱10箱分の容量のマジックバッグに移し替えて渡そう。
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