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出張ネイリスト異世界でもネイルをする  作者: ありえ


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13 ボルドー、ボルドー、ボルドー

 美味しいご飯を食べたり、メイドさん達とお話をしたりのお昼休憩が終わり、魔力30、50、80のそれぞれに同じネイルをする事に。

 色も同じでデコレーションは無しでとの事だ。

 今のところクリアネイル以外のアート無しジェルネイルで30上がるのが分かっているが、研究の為に沢山のデータが必要との事。

 全員女性のメイドさんで主に掃除担当だそう。

 年齢は18歳と19歳で年が近い人達を選んだそうだ。

 魔法の威力を目視でもチェックするらしく、この3人ともが使える火魔法を施術前後に使って見せていくそうだ。

 一応火魔法なので燃えたりしないように水が入った桶が並べられている。

 今回のネイルは全員同じ色にするが、その色は赤系ならどの色でも良いらしいのでその3人にどの色が良いか聞く。

 選んだ赤は皆違ったが話し合って深い赤のボルドーにする事になった。


 まずは1人目、魔力30の彼女から。

 施術前に火魔法を使うとライターやマッチ程度の火が指先に出た。

 ちなみに本人的には指先は熱くは無いそうだ。

 施術が終わり魔力測定をすると60と表示された。

 そして火魔法を使うと指先からではなく手のひらから火の玉が出てきて浮かせることが出来ていた。

 2人目は、魔力50の彼女。

 施術前の火魔法では野球ボールサイズの火の玉を出していた。

 施術が終わり魔力測定をすると80になった。

 同じ様に火魔法を使うと直径30cmぐらいの火の玉が出てきて、慌てて近くの水の入った桶に着水させ消火。

 顔の近くで火を出してしまった為、想定外の大きさに彼女の前髪が少しチリチリに…。

 最後の3人目、魔力80の彼女。

 施術前は魔力が80あるが、魔法の威力はあまりなく、最初の彼女と同じぐらいのライターやマッチの火ぐらいの大きさだった。

 施術が終わり魔力測定をすると100になった。

 そして火魔法を使う。

「うお! アッツ! アチチ!」

「水魔法で消火だ! 急げ!」

 なんと彼女は直径1mぐらいの大きな火を出してしまい、絨毯に燃え移ってしまった。

 水魔法を使える数人で無事に消火は出来たが、絨毯は焦げたりボロボロになったり。

 そしてビチャビチャになった絨毯を風魔法が使える人達が乾かす事に。

 いつも来た時に待機しているメイドさんが多いなと思っていたが、こういう何かあった時に魔法を使う為だったのかなと思う。

 突然の事にドキドキしたが大事にならず一安心。

 ちなみにネイルで使う材料は揮発性物質が含まれている材料がいくつかあり、火気厳禁だが今回の事ではそれは影響しなかった。

 危うく爆発するところだったよ…。危ない。危ない。


 魔法の威力は1人目と2人目は少し上がる程度だったが、3人目は大きく威力が上がった。

 数字ではもちろん上がったという事が分かるが、威力は使ってみないと分からないし、普段の感覚で使うと大幅に上がっていた場合事故に繋がる可能性が高い。

 更に個人差も大きい為、データは取っているが共通点等を見つけるのは難しそうだ。


 そしてこの後は第3王女様とのお茶会になるが、まだ少し時間があるようで、先に報酬と次回についてのお話だ。

 報酬は前回と同じ金貨200枚で、食材は金貨1枚分用意されていた。

 流石に1週間で木箱10箱分は食べられずまだまだ沢山あるが、マジックバッグにギリギリ入りそうなので今回も食材を頂く事に。

 ただ次回は食材を貰っても入らなそうなので次回は食材は無しにしてもらうよう伝えた。

 しかしここで食材を頂けるため、現実世界では調味料やお米しか買わなくなり食費が大幅に浮いていてとても助かっているので、今後ずっと無しという訳では無く、欲しい時は次回要るか要らないか伝えると言う事になった。

 また欲しいものがあればリクエストOKだそうだが、時期によっては無いものもある為、絶対にリクエストが通るわけでは無いとの事だ。それはそうだよね。

 食材以外に欲しいものがあるかも聞かれ、いつまでここに来られるかの不安もあったので美容液、あ、違った、ポーションを少し多めに頂く事にした。

 キリの良い様に金貨9枚分の27本を貰い、残りの190枚はとりあえずそのまま金貨で貰うこととなった。

 意外と欲しい物って思いつかない。

 そもそもこの世界がどんな感じかも分からないし、王宮のこのゲストハウスにしか来たことが無いから分からないよね。

 外の観光がしたいけど、仕事で来ているからまだ言い辛い。

 もう少し慣れたら、いつか言ってみようと思う。

 そして次回の話だが、次回は技術を教えて欲しいとの事で承諾し講師をする事になった。

 この世界の人達が技術を習得し、ネイルの施術をした場合も同じ様に魔力が上がるのか調べたいそうだ。

 その為習得するのに時間が掛かる想定で早めに教えていくという事をしたいそう。

 一応塗ってもらうことになる場合もあるからいつも通りの準備はして来てほしいという事だった。

 それと教える人数によって筆などの準備が必要な事を伝え、何人に教えるのかを聞くと20人との事だった。

 材料費等は頂けるそうだが20人分の全てを用意するには現実世界のお金がかかりすぎてしまうので、筆などは購入してもらうが、それ以外の材料はひとまず私のを貸してやっていこうと思う。

 筆だけでも1人当たり数本で数万円か…。つまり数十万円…。

 この世界のお金を、現実世界のお金に変えなきゃいけない時が近いかもしれない…。

 さてどうしようか…。


 次回についての話が終わり、いよいよお茶会だ。

 場所を移動するらしく、案内されるままに付いていく。

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