第2話 安心してただのシスコンだから。
妹をイジメをする姉はシスコンです!
2話を読んで頂きありがとうございます!
「新人のシギー・フィリアです。
よろしお願いします。」
今日からジュテーム家のメイドとして働く事になりました。
ジュテーム家はあまり良い噂を聞きません。
粗相の無いようにしなくては…
○
「ねぇ、エラ貴方(エラは可愛いから何でも似合うけど)何故そんな(ボロボロの)
ドレスを着ているのかしら?(大切にしてるの?もしもしよかったら今度一緒にドレスを選ばない?)」
「ごめんなさい。(私も一緒にドレスを選びたいです!)」
アムール様は妹のエラ様をイジメています。
旦那様も助けもしない。
出来る事なら止めに入りたいのですが、
そんな事をすれば私どころか、家族まで危険にさらします。私にはどうする事も出来ません。
「あら、何このブローチは?(あら、これ私があげたブローチ!)」
「宝物なんです。」
「こんなのが?(ただ鉱石を掘って加工しただけの物が?)」
「『こんなの』って、、、(これはお姉様の気持ちがこもってるから。)」
「フフッ、ちゃんと見てなさい(マジック覚えたから見てて〜)」
アムール様はエラ様のブローチを床に投げて、火炎魔法を使った。
「そんな…(マジックじゃない?)」
ッ!こんなの、エラ様が可哀想すぎる!
「やめてください!エラ様のブローチを返してあげて下さい!」
今更遅いけどそれでも、エラ様の味方になりたい。
「あら、何この子?(見ない子ね新人の子?)面白い子。いいわ、たくさん可愛がってあげる。(偉い子!なんて良い子なの!?後でお茶会しましょう?!)」
「お姉様!彼女は何も関係ありません!(お茶会に誘うつもりですか?)」
「エラ、貴方は黙りなさい。(関係なくないわこんな良い子!ぜひお話したい!)」
厳重な扉の前に連れてこられた。
あぁ、私はなんて事を…どうか家族には、、、
厳重な扉が閉められた。
そうだ、エラ様は…っ!私のせいでエラ様まで
「あぁ、エラ様申し訳ありません……。」
「? 何の事でしょう?」
エラ様はキョトンとした顔で私の方を見る。
?どうゆうこと?
「ねぇ、貴方。質問いいかしら?」
アムール様…覚悟はもう決めてます。
「紅茶は甘いのが好き?それとも甘さ控えめ?」
へっ?状況がよく分からなくなってきた、
アムール様はさっきとは違う可愛らしい笑みを浮かべて、エラ様の怯えた表情も無くなっていた。
「あ、甘さ控えめが好きです……」
何が何だか分からなくなってきた私はとりあえず質問に答える。
「そう!私達と好みが合って嬉しいわ。
早速入れてくるわね♡」
ただただ、呆然としていた私アムール様は
紅茶とお菓子を出して「どうぞ、食べて♡」
と言ってきた。
「どうゆうことですか?お二人は仲が悪いのでは?…」
「??? あぁ〜〜!そうだったわね!久しぶりの新人さんだったから、忘れてたわ!
これはね、カクカクシカジカで〜」
アムール様の教えてくれた内容には驚きしかなかった。本当なのかな…
これは冗談で本当は仲が悪いのではないかと
思った。でも…
「あっ!お姉様ブローチ返してもらっていいですか?」
「まだ返してなかったわね。はい。ところで
どうだった?私のマジック!」
「あれは、マジックじゃなくて、ただ魔法が上手いだけだよ〜」
「褒めてくれて嬉しいわ♡今なら炎の中も突っ走れるわ!」
「突っ走らないで…」
仲睦まじい、これを見せられたら納得するしかない。
…でもよかったエラ様には味方がいて。
「ありがとうございます。私は仕事があるので、とっても美味しかったです。」
「えぇ、いつでも歓迎よ♡でもさっきの事は
お父様には言わないでね!」
「わかりました。失礼しました。」
まさか、アムー様のイジメがすべて演技だなんて、でもよかった。
そういえば、他のメイド知っているのかな?
「大丈夫だった?旦那様に何か言われてない?」
「大丈夫です。けど、その、皆さんから見たアムール様って怖いですか?」
「大丈夫。ただのシスコンだから。」