魔力は神の愛であり、貴方の光である
魔力は神によって授けられ、貴方を助ける大いなる財産となる。
ミュージー達とセブンスは聖堂内にある緑に囲まれた白い長方形の建物の前に足を止めた。
「う~ん! いつ見に来ても懐かしい感じがするな~! 」。
ミュージーは笑みを浮かべながらそう言ってその四階の建物を眺めた。
「んふふっ! ミュージーさんにとってはこの施設が故郷ですものねっ! 」。
セブンスもそう返しながら施設を眺めた。
「ええ、あの変わらない外観見ると何だか安心しますね~」。
「ふふふっ! それでは参りましょうか~! 」。
「はい」。
ミュージー達がその施設へ入ると、白い清潔な通路と黒いローブを纏った数人の修道士達が出迎えた。
「御疲れ様です、ミュージー少尉。毎度、物資の支援ありがとうございます。後は我々に御任せください」。
「そうですか、お願いします」。
修道士達はミュージー達が運んできた物資を荷車から降ろし、せっせと運び始めた。
「ミュージーさん、いつも直接ここまで運んでくださってありがとうございます。王城経由の配送魔法陣が設置できれば、本来こんな手間を御掛けさせずに済んだのに...」。
セブンスが申し訳なさそうな表情を浮かべながらそう言うと、ミュージーは苦笑交じりに自身の首を横に振った。
「いえいえ、僕も物資を配送するための魔法陣を設置させてもらえるよう王城の方には要望を出しているのですが、陛下からの御許しがなかなかいただけなくて...」。
「ごめんなさい、王国兵士という立場なのにこんな思いをさせてしまって...」。
セブンスがそう言って深々と頭を下げると、ミュージーは狼狽した様子で再び首を横に振った。
「い、いえいえっ! セブンスさんが気にする事じゃないですよっ! 王国と教団の関係上仕方の無い事です」。
「でも、ミュージーさんのお仕事に支障をきたすのではありませんか? もし、よろしかったら教団の者達が王城へ向かうよう手配した方が...」。
「いえいえっ! そっちの方が逆に問題となってしまうので...。それに、こうして自分が住んでいたこの児童養護施設に度々足を運べるし、良い気分転換にもなりますから僕は全然気にしてないですよ」。
「そうですか...」。
「すいませ~ん! 」。
部屋から出てきた数人の女性達がセブンスの方に向かってきた。
女性達は全員黄色いビニール製のエプロンを着用している。
「部屋の清掃が終わりましたぁ~! 」。
声をかけられたセブンスは笑顔を浮かべながらその女性達の方に顔を向けた。
「ありがとうございま~す! それでは次は...」。
セブンスがその女性達にそう指示を出している途中...。
「あっ! 」。
その女性達の中にいるマインがミュージーに視線を向け、驚いた様子で声を上げた。
「...あ」。
ミュージーもマインの存在に気付き、啞然とした様子で自身の口を両手で覆って驚いている彼女を見つめていた。
「あら? 二人はお知り合いだったのかしら? 」。
セブンスはミュージーとマインを交互に見ながらそう問いかけた。
「ええ...まぁ...。」。
ミュージーは苦笑交じりに人差し指で自身の頬をポリポリと掻きながらそう答えた。




