愛を忘れるな
そこに愛が無ければ、幸せは生まれない。
今の貴方がそうであるように...。
お見合いから五日が経ち、ミュージーは数人の隊員を引き連れてユズポン市にあるユズポン大聖堂に物資を搬送していた。
「おはようございます、セブンス主任。施設へ物資の御届けに参りました」。
ミュージーは隊員達と物資が大量に積まれた荷車を動かしながら、大聖堂の入口に立っていた修道女のセブンスに挨拶をした。
「あら~! ミュージーさん御疲れ様で~す! 今回もこんなに物資を支援していただきありがとうございま~す! 」。
「いえいえ、聖堂内はどうですか? 何か変わった事はありましたか? 」。
「いえ、特に変わった事はありませんわ~」。
「そうですか」。
「あっ! そうだったっ! 」。
セブンスは何かを思い出したように目を大きく見開きながらそう言いつつ話を続けた。
「今日は施設のお手伝いのためにポンズ大学の学生様がいらっしゃっておりますのよ~! 」。
「ああ、そうなんですか~」。
「皆様、率先して施設のお仕事を手伝ってくださるので非常に助かってますの~! 」。
「そうだったんですか~」。
「まぁ、ここでの立ち話もあれなんで施設の方へ行きましょうか~! こちらへどうぞ~! 」。
「御邪魔します」。
ミュージー達は案内するセブンスと共にその施設へと向かった。




