表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力は神の愛の中に~白い螺旋階段、紫の回廊~  作者: 田宮 謙二


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/61

祈りなさい


祈りは神と向き合い、自身とも向き合う事。


祈り続ける事によって様々な考えが浮かんでくる。


「申し訳ない! 教団の関係者に捕まってしまって、すっかり遅くなってしまった! 」。


ミュージーはそう言いながら足早に部隊のブースへ戻ってきた。


そして、目の前には自分達とは異なる金色と白銀の華美な鎧を纏った長い茶髪の男が立っていた。


「やぁ~! これはこれは~! 今を時めく期待の王国兵士、ミュージ=フェルナンデス少尉ではないか~! 」。


「はッ!! お疲れ様ですッ!! 騎士団“AT05”カノー団長ッ!! 」。


ミュージーは直立不動でカノー団長に敬礼をした。


「お疲れ~! いやぁ~! たまたま都市の巡回中にここを通りかかったものでね~! ちょっと顔出しにきたのさ~! 」。


「はッ!! わざわざ御足労いただき恐縮ですッ!! どうぞ御かけくださいッ!! 今、御茶を...」。


「あ~、お茶はいいよ~! 長居はするつもりないからね~! 」。


満面の笑みを浮かべるカノー団長はミュージーを手で制しながら椅子に腰かけた。


「しかし、ミュージー小隊長はただでさえ勤務と学業で忙しいのに、こんな事を頼まれるなんて災難だね~」。


「はッ!! 自身は問題ございませんッ!! お気遣いいただき誠に光栄に存じますッ!! 」。


「まぁ、君もかけたまえ」。


カノー団長はそう言ってミュージーに着席を促した。


「はッ!! 失礼しますッ!! 」。


ミュージーはカノー団長に一礼して近くにあった椅子に腰を下ろした。


「劇場の方はどうだね? 何か変わった事は? 」。


カノー団長の問いかけに、ミュージーは困惑した表情を浮かべた。


「はぁ…。コンサートというものが、あんな熱狂的なものだとは知りませんでした…」。


ミュージーがそう答えると、カノー団長は苦笑しながら小さく頷いた。


「はははっ! これだから庶民は品が無くて困るよ〜。暴れ狂う事を応援と勘違いしている輩が多いからね〜。貴族の私には解せない思考だよ〜。本当にどうしよもない…っと、勘違いしないでおくれよ? 王国に仕えている君達兵士の事を言っているわけではないからね? 」。


「はッ!! 御気遣いいただき大変恐縮ですッ!! 」。


ミュージーの言葉を聞くと、カノー団長は納得した様子で再び頷いた。


「ふむ、それでミュージー少尉にちょっと聞きたい事があってね〜」。


「はッ!! 何なりとッ!! 」。


ミュージーがそう言うと、カノー団長は神妙な表情を浮かべて話を切り出した。


「うむ、君が年内に騎士団の方へ転勤すると聞いてね〜」。


カノー団長の言葉を聞いたミュージーは照れ臭そうに苦笑した。


「は、はぁ…。騎士団の方でも噂になっているんですか…。全く本部には困ったものですな」。


ミュージーがそう返すと、カノー団長は神妙な表情を保ったままゆっくりと首を横に振った。


「いや、どうも転勤の件は軍が提案したものではなく、教団側が提案してきたらしいんだ」。


「…え? 」。


カノー団長の言葉にミュージーは怪訝な表情を浮かべた。










編集後記


毎度、御愛読ありがとうございます。


作家の田宮謙二です。


今日だけで五話も投稿してしまいました。


もう頭が働きません。


おやすみなさい。



田宮 謙二




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ