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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第十六章

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油断したな

 太史慈軍を壊滅させた劉磐は、軍勢の一部に捕虜を近くの県に連れて行かせた。

 残りの軍勢で長江を盾にする様に布陣した。

 陣地の一角には、多くの首が晒されており、その中に太史慈の首があった。

 数日すると、周瑜率いる後詰が長江に到着した。

 河の向こう側には、劉磐軍が布陣していた。

 そして、陣地の一角に太史慈の首が晒されている事も知った。

「太史慈が討たれただと⁉」

「はっ。陣地の近くに首が晒されております」

 劉磐軍の陣地を偵察した兵が無念そうに報告した。

「馬鹿な。我が軍でも、五本の指に入る勇将である太史慈が討たれるとは・・・」

 報告を聞いた周瑜は吃驚していた。

 それは、その場にいる他の部将達も同じであった。

「周将軍。どうされますか?」

「ぬう、河を前に布陣されては、攻めるのも難しいな」

 渡河している最中に攻撃されるのは必定であった。

 だから、攻めずらく守りやすいのだ。

「・・・・・・兵を広く使い、何処かに渡河できる所を探させるのだ。其処から策を考えるとする」

 周瑜が渡河できる所を探すように兵に命じた。

 部将達はその命を伝える為に、天幕を出て行った。

(ぬう、太史慈が討たれた以上、これからは劉備の救援を止める事も視野に入れて行動しなければならんな)

 周瑜は撤退を視野に入れた行動を取る事に決めた。

 とは言え、太史慈の首を晒されたままにしては、軍の士気に関わるので、その内奪還するつもりではあった。

 

 劉磐軍と周瑜軍が長江を挟んで睨み合う中。


 西陵県で籠城している劉備は、城郭から城を包囲している軍の動きを見ていた。

(旗を見るに、黄祖の軍の様だな。先の戦いで失った兵力を回復する為、まだ徴兵したばかりの新兵が多くいるな)

 城を包囲している兵の多くの動きが精彩を欠き、包囲している事に安堵しているのか、兵達が話しているのが見えた。

 自分達は戦争に出ているのか、自覚しているとは思えない程に気が抜けていた。

 それを見た劉備は暫し思案した後、城郭を後にした。

 そして、家臣を集めた。

 少しすると、上座に座る劉備が集まった家臣達を見た。

 全員欠ける事無く集まったのを見て、満足そうに頷いた後、口を開いた。

「皆、良く集まってくれた。城を包囲している軍勢を見て、一つ思い付いた事がある」

 劉備がそう言うのを聞いて、単福は直ぐに分かったのか訊ねて来た。

「それは、もしや奇襲ですか?」

「分かるか?」

「はい。現状我らの士気を上げるとしたら、奇襲して敵に損害を与えるしかありませんから」

 単福がこれしかないだろうと強く言うので、劉備も同意とばかりに頷いた。

「敵の黄祖軍の殆どは徴兵したばかりの兵が多い為、士気が低い様だ。であれば、今宵辺り夜襲を仕掛ければ、大戦果間違いないと思うが、どうだ?」

 劉備は自分の策に問題はないだろうと単福に訊ねる。

「良いと思います。張飛殿、廖化殿、公孫続殿に兵を与えて攻めれば、間違いなく勝てます」

「そうか。張飛、廖化、公孫続」

「「「はっ」」」

「話は聞いていたな。急ぎ夜襲の準備に掛かれ」

「「「はっ」」」

 劉備から下された命に従い、三人は一礼し準備に取り掛かった。


 その夜。


 出陣の準備を終えた張飛達は、今か今かと号令を待った。

 程なく、号令が下され、城門が開かれた。

「行くぞっ。敵に我らの恐ろしさを見せつけてやれっ」

「「「「おおおおおおおっっっっっっ‼‼‼」」」」

 張飛の檄に兵達が喊声をあげる。

「続け‼」

 張飛が我先に城を出ると、兵達もその後に続く。

 程なく、別門から廖化と公孫続率いる部隊が包囲している黄祖軍に襲い掛かった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 五指言ってるが実は甘寧居ないせいで武力安定して90超えてるの太史慈のみだった筈
[一言] ほんまこういうとこ抜け目ないというかしぶといなw耳長流浪団。まぁ、劉表の軍も太史慈討ち取った劉磐・黄忠軍くらいしか一線級おらんか
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