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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第十六章

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裏をかく

 劉表の命を受けた劉磐は麾下の軍勢と。劉表から与えられた軍勢合わせて一万五千を率いて、漢寿県を出て北上する。

 そのまま、南郡を抜けて江夏郡に入ると、何故か西陵県に向かわず黄祖が籠もる城へと向かった。


 先触れの知らせで、劉磐が来る事を知った黄祖は慌てて出迎えの準備を整えた。

 少しして、劉磐が軍勢と共に城に来た。

 黄祖は出迎えると、そのまま宴を行うのかと思ったが、直ぐに軍議を行うので、部屋に案内しろと言われた。

 何の評議をするのか分からなかったが、黄祖は言われるがままに部屋に案内した。

 軍議が行われる部屋に着くと、劉磐は上座に座り、少し下がって黄祖と黄忠が左右の席に座った。

「この度は殿の命により、わたしは劉備が籠もる西陵県を攻める事となった」

 もう既に知られている事を、劉磐は話し出した。

 それを聞いて黄祖だけではなく、共に付いて来た黄忠も何故そう話し出すのか分からず首を傾げていた。

「だが、殿の命に従い西陵県を攻めた所で、劉備は城に籠もり援軍を待つだけであろう。我が軍と黄祖の軍を合わせても同じ結果となろう。其処で」

 劉磐は此処からが本題とばかりに、身を乗り出して口を開いた。

「まずは、劉備が籠もる西陵県を攻める前に、援軍として来る孫権の軍勢を叩くべきだと思う。それを終えてから、西陵県を攻めるのだ」

 劉磐の策を聞いて、その場にいた者達は良策と思った。

(殿の従子で武勇は優れていると聞いていたが、頭も切れるようだな)

 劉表の親族とは言え、守る領地が離れているので交流も無かった為、その人となりも知らなかった黄祖は内心驚いていた。

「流石は殿ですな。であれば、援軍を叩くのは、この黄漢升にお任せを。返り討ちにしてご覧に入れます」

「黄忠。お前の武勇を疑っているつもりはないが、敵もどれだけの軍勢で来るか分からん。此処はわたしも加わろう。城攻めは黄祖殿に任せる。だが、無理に攻めなくても良い。我らが来るまで兵糧攻めにし、敵の疲れを誘うのだ」

「承知しました」

「では、皆出陣の準備に取り掛かれ」

 劉磐が命じると、黄祖達は直ぐに出陣の準備に取り掛かった。


 同じ頃。


 揚州豫章郡柴桑県。


 新しく拠点となった土地を、暮らすのに相応しいように建て直している孫権の下に急報が齎された。

「何とっ⁉ 長沙郡に籠もっていた劉磐が西陵県攻めに向かっただと⁉」

 劉表の下に居る間者からの報告を聞いた孫権は仰天してしまった。

「まさか、劉磐を動かすとは・・・」

「困りましたな。かの者は驍勇な武将と聞いております。その武勇は亡き孫策様も警戒して、建昌に太史慈殿を置いた程ですからな」

 孫権と共に報告を聞いた周瑜と魯粛も困ったという顔をしていた。

 如何に劉備でも今の兵力では、劉磐に太刀打ちできないと思われた。

 だが、援軍を出したくても、現在柴桑県の建て直しに金を使っているので、兵を整える為の金が直ぐに捻出する事は出来ない上に、直ぐに兵を出す事も出来なかった。

「どうしますか? 殿」

 周瑜は此処は劉備を見捨てる事も視野に入れつつ、孫権に訊ねた。

「殿、此処は何としても援軍を送るべきです」

 魯粛は頑として、援軍を送るべきと叫んだ。

「・・・分かっている。だが、直ぐに出せる兵など」

 孫権は手を振りながら、どうしたものかと考えた。

 其処である者を思い出した。

「そうだ。長沙郡に劉磐が居ないのであれば、建昌に太史慈を留めておく必要は無いな。此処は太史慈を送るとしよう」

「それが良いと思います」

「では、直ぐに使いの者を送ります」

「頼む。一応後詰も送るとしよう。周瑜、お主が指揮してくれ」

「承知しました」

 孫権の命を受けて、周瑜は直ぐに兵の準備をし、魯粛は文を認めて建昌へと送った。

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― 新着の感想 ―
[一言] 流石は戦場でのピ因NO1の弓。捨て石にするはずだった劉備の援軍で故策兄ィの遺臣or孫家に残るまともな参謀周瑜。どちらか捧げることになったら…酒乱ENDが早まりそうなw
[一言] 太史慈も周瑜も演義では矢を受けている。 流れ矢もとい、弓の名手の老人の矢を受けて討死する可能性が高いかも。
[良い点] 正史だと赤壁前に病死、演義だと張遼の策にかかって矢を受ける→それが元で死んでしまった太史慈ですが…。今回は敵に弓の名手とされる黄忠がいる→何か予感めいたものを感じますなぁ…。
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