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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第十六章

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修正されて

 蔡瑁が文を出して、十数日後。


 ある軍勢が、漢寿県に到着していた。

 その軍勢を率いていた者は、部将である黄忠を連れて劉表に謁見した。

「殿におかれましては、ご健勝の様で何より」

 ようやく床上げが出来た劉表に、その者は挨拶していた。

 年は三十代半ばで、骨が太く鍛えられた身体をしており、その身体に見合うように頑丈で男性的な顔をしていた。

 こわく突っ張った口髭を生やし、梟の様に大きな目を持っていた。

 この者は劉表の従子にして、長らく長沙郡を部将の黄忠と共に守っていた劉磐その人であった。

「よくぞ来た。お主のお蔭で、長沙郡を孫権から守る事が出来ている。儂はその様な事を出来る者が親族におり、嬉しく思う」

「有り難きお言葉にございます」

 劉表の言葉を聞いても、劉磐は顔を緩める事無く引き締めていた。

「さて、お主を呼んだのは他でもない。今我らが取り巻く状況は知っておろう?」

「はっ。襄陽は曹操に奪われ、黄祖が守る江夏郡は度々孫権の攻撃を受けている上に、西陵県は劉備が籠もっていると」 

 劉磐が今置かれている現状を話すと、劉表は無言で頷く。

「そうじゃ。今襄陽の県令をしている李立など、儂の部下でありながら、その忠義を忘れ曹操の手先に成り下がりおったっ。劉備も、曹操との戦いに敗れ、保護してやったというのに、その恩義を忘れ儂の領地を奪い独立を図ろうとして、失敗すると今度は孫権の走狗になりおったわ。どいつもこいつも、忠の意味も知らん不忠義者共よっ!」

 劉表は話している最中で、怒りを思い出した様で、言葉に怒りをにじませていた。

 空気が張り詰めて行く中、劉磐は頭を下げた。

「殿のご命令とあれば、李立であろうと劉備であろうと、討ち取ってみせます!」

「よくぞ言ったっ。お主には、襄陽を攻め取って欲しい」

 劉表がそう言うのを聞いた蔡瑁は内心で、まずいと思った。

(殿は襄陽の土地を殊の外気に入っておられたからな。それを奪還したい様だ。如何に要害と言われる襄陽であろうと、李立では劉磐の相手はまず敵わないだろう)

 李立では劉磐の相手にならないと思った蔡瑁は口を挟んだ。

「殿、襄陽に攻め込む事には反対はしません。ですが、まだ時期尚早かと」

「何を言うかっ。襄陽は我らの本拠ぞ! 一刻も早くあの土地を曹操の手から奪還するべきであろうっ」

 蔡瑁の言葉を聞いて、劉表は怒髪天を衝くばかりに怒っていた。

 怒る劉表に蔡瑁は冷静に声をかけた。

「わたしは別に襄陽を攻め込む事に反対はしておりません。劉磐様の勇猛さを疑っている訳でもありません。ですが、もっと確実に襄陽を取れる方法があるではありませんか」

「なにっ?」

 蔡瑁が襄陽を取れる方法があると聞いて、劉表は少しだけ怒りを抑えた。

 そして、気持ちを整える為に息を吸った。

「それはどの様な方法だ?」

「簡単な事です。まずは劉備を討つのです。劉備さえ討てば、江夏郡の黄祖は襄陽攻めに加わる事が出来ます。劉磐様の軍勢と黄祖の軍勢が攻めれば、如何に襄陽と言えど落とすことが出来るでしょう」

 蔡瑁の説明を聞いて、劉表も悪くないと思った様で頷いていた。

「確かに、その方法であれば間違いではないな。良し、それでいくとしよう」

 劉表は蔡瑁の提案を聞き入れて、まずは劉備が籠もる西陵県に攻め込む事に決めた。

 侵攻先が襄陽から西陵県に変わった事に、蔡瑁は安堵していた。

(これで、少しの間時間稼ぎは出来るな。後は劉備次第か)

 西陵県がどれだけ持ち堪えるかは、全ては劉備の手腕に掛かっていた。

 蔡瑁は出来るだけ長く持ちこたえろよと思いつつ、評議の議題を聞いていた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 耳長が時間稼ぐかw劉表軍に残った虎の子部隊、劉磐の軍…これを耳長で消耗するともう今度こそ床から起きれなくなりそう。黄忠の今後も気になるところ
[気になる点] 「修(正)されて」?
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