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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第十六章

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好きにせい

 数日後。関羽達が鄴へと辿り着いた。


 その足で、関羽は曹操に謁見に向かった。

 帰順するという事で周倉と裴元紹も連れて行く事にした。


「以上で、報告は終わりになります」

 謁見した関羽は上座に座る曹操に、胡班の件を含めた全てを話した。

「ふむ。成程な」

 話を聞き終えた曹操は、帰還が遅れた事が分かり納得していた。

「これは馬休の首にございます。命じられた馬超を討ち取る事はできませんでしたが、どうかお許しを」

 関羽は後ろに控えている裴元紹から、馬休の首が入った壺を受け取り前に置いた。

「・・・・・・お主の見立てで良い。馬超は死んだと思うか?」

 曹操の問いに、関羽は暫し考えた後、口を開いた。

「下流を探しましたが、死体は見つかりませんでした。生きているかもしれませんが、正直な所分からないとしか言えません」

「そうよな。ご苦労であった。馬超の事は夏侯淵に任せる。お主は休むが良い」

「はっ」

「それで、周倉とか言ったな?」

 曹操は関羽の後ろに控えている周倉に目を向けた。

「ははぁっ」

「お主は関羽に仕えたいそうだな」

「はっ。畏れ多き事ですが。お願いしたいと思います。何卒、お願い致します」

 周倉は頭を下げて願い出た。

 その場が暫し静まり返った。

「・・・・・・良かろう。関羽の配下となるがよい」

「ありがとうございます!」

 曹操が許可すると、周倉は再び頭を下げた。

「お主は裴元紹とか言ったな。お主はどうする?」

「わ、わたしは、関将軍の配下でなくとも構いません。丞相の麾下の末席に加えられるだけで十分にございます」

「そうか。では、部下共々、わたしに仕えるが良い」

「ありがとうございます。粉骨砕身の心でお仕えいたします!」

 部下と共に帰順を認められて裴元紹は喜んでいた。

 そして、関羽達が下がっていく。

 曹操は残された壺をジッと見た後、人を呼んだ。



 数日後。

 鄴県内に数ある屋敷の一つ。

 其処には馬岱と馬鉄の二人が暮らしていた。

 処分を免れた二人は謹慎しているかのように、碌に外出をしていなかった。

 その為、馬超達がどうなっているのか分からなかった。

 其処に使用人が駆け込んで来た。

「今市で、馬休様の首が晒されているそうです!!」

「なにっ⁉」

「真か⁉」

 使用人の話を聞いて、馬岱達は驚いていた。

 だが、内心では討たれた事に納得もしていた。

「して、超兄者の首はあったか?」

「いえ、市に見に行った所、馬超様の首はありませんでした」

 使用人がそう言うのを聞いて、二人は安堵するべきか悲しむべきか分からなかった。

 

 それから数日後。

 使用人が丞相が使者を送って来たと告げた。

 使用人がそう言うのを聞いた馬岱達は直ぐに会うと言い、軽く身嗜みを整えた。

 そして、使者が居る部屋へと向かう。

 部屋に入ると、馬岱達は使者に一礼する。

「ご使者殿。今日はどの様な御用で参られたので?」

 馬鉄が頭を上げるなり、そう訊ねた。

 使者はその問いに答える前に、共に来た従者に手を振る。

 その従者は手に持っている壺を馬岱達の前に置いた。

「これは?」

「壺の様だが?」

 目の前に置かれた壺は何なのか分からず、馬岱達は首を傾げていた。

 其処で使者が口を開いた。

「逆賊馬超と行動を共にしていた馬休の首である」

「なっ⁉」

「休兄者の⁉」

 馬岱達は膝をついて、壺の蓋を取り覗き込んだ。

 すると、壺の中に馬休の首が収められていた。

「あ、あにじゃっ‼」

「おお、休。何と言う姿に」

 二人は首を見て、涙を流した。

「逆賊に従った罪で、数日程晒し首になり、そのまま葬られる所を、丞相が温情を下された。丁重に弔うべしとのお言葉である。各々、丞相の温情に感謝するが良い」

「は、ははぁっ」

「感謝申し上げます」

 使者の口上を聞いて、二人は深く頭を下げた。

 そして、使者が居なくなると、馬岱達は哭泣していた。

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― 新着の感想 ―
[一言] ヴァモーキなら曹操ピね!!となるだろうけどw馬岱、降伏した鉄は良識あると思いたい。曹操のほうが人情あるやんけ…実の兄はのうのうと己の野望に邁進して弟まで首にしてねぇ
[良い点] 馬岱&馬鉄からしたらキツいなぁ…。この恨みが曹操側に向いてしまうか、死ぬ原因を作った馬超に向くかで二人の未来は変わりますな。
[一言] 休さん気の毒というか自業自得というべきか。 超を止めることできずに殉じたという形になるのかな。 一方命汚く生きてるだろう超。いろいろ言いたいことあるだろうけど一族を巻き添えにした挙句義もな…
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