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53話 ツッコマー弟

 ツッコマー弟 -まず始めに-


「ツッコマーの称号おめでとう弟よ。まずは私に対して何か突っ込んでみろ」


「いつも思うが、動物園の猿の方が姉よりよっぽど働いてるよな」


「本気で悲しくなるからそういうのナシで頼む」




 ツッコマー弟 -取り消し-


「なんで完璧超人みたいな美人芸能人に限ってすぐ離婚するんだ弟よ」


「なにか欠点があった方が男としても気負わなくていいんだろうよ」


「マジか。じゃあ私とか欠点だらけでよくない?」


「あー……うん。いや、前言撤回」




 ツッコマー弟 -無限ループ-


「弟はいつも『死ねばいい』とかひどいこと言うけどさ、かの有名なアンドレ・ジイトはこう言ったんだ。『私は存在する。だが私は存在理由を見つけたいのだ。なぜ私が生きているのか知りたいのだ』、と。偉い人すら分からなかった生きる理由を私に問うのはおかしいじゃんか」


「なら死ななくていいから職を見つけてくれ」


「働くくらいなら私は死ぬ」


「じゃあ死ね」


「いやだからさ、弟はいつもそうやって『死ね』って言うが、かの有名な――」




 ツッコマー弟 -前提条件-


「弟よ、緊縛プレイって実際やってて楽しいか?」


「……なぜ俺が経験あること前提?」




 ツッコマー弟 -お家イズム-


「なぁ弟よ。桜ちゃん、先月はゲーム三本買ったらしいぞ。うちもゲーム購入は一ヶ月一本までなんて制限つけなくてよくね?」


「よそはよそ。うちはうち」


「桜ちゃん、爺ちゃんに肩叩きしたらお小遣い100円貰えるらしいぞ。私も弟の肩叩きしたらお小遣いってルール必要じゃね?」


「よそはよそ。うちはうち」


「桜ちゃんち、一ヶ月に一回は夕食に自分の好物リクエストできるらしいぞ。私、今晩は最高級黒毛和牛の特大ステーキを1kg食べたいんだが」


「よそはよそ。うちはうち」


「ネトゲ仲間がニートなんだけどさ。親が大金持ちだから遺産で死ぬまで暮らしていけるって言ってたぞ。いーなー、羨ましいなー」


「よそはよそ! うちはうち!」


「桜ちゃんちの父ちゃん、年収850万らしいぞ。弟もそれくらい稼いでもよくね?」


「よそはよそ……うちはうち……」


「あれ、なんでちょっと涙目なの?」




 ツッコマー弟 -放棄-


「『泣きながら怒った』を『泣きながら笑った』に変換するとさ、恐くね?」


「マジでどうでもいい」




 ツッコマー弟 -放棄2-


「着メロをおちゃめ機能って曲に設定してるんだけどさ、さっきCDコンポでその曲かけたらちょうど着信きて見事に被ったわ。奇跡じゃね? すごくね?」


「ツイッターでやれ」




 ツッコマー弟 -クリスマス-


「クリスマスって何のためにあんの? 何故みんな必死に幸せな自分を演出しようとするの?」


「姉のようなやつを見下すためなんじゃないか」




 ツッコマー弟 -ツッコミ所-


「ていうか『ツッコマー』って名称、なんか卑猥じゃね? ツッコマー名乗ってる身として恥ずかしくならないか弟よ」


「自ら名乗った覚えねぇよ!」

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