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3話 ジョジョ立ち

「ジャンプといえばジョジョの奇妙な冒険だよな、弟よ」


「変わってるな、姉よ。俺はジャンプといえばいちご100%という認識があるが」


「何これ。突っ込んだら負けなゲーム?」


「時に姉よ」


「なんだ」


「さっきからどうした、そのキモいポーズは」


「キモくない。ジョジョ立ちだ」


「ジョジョ立ち?」


「あぁ。いい機会だからお前にも伝授してやろうジョジョ立ち。まず基本姿勢はつま先立ち。両手の位置はとにかく奇妙に。そして腰をこう……キュッと」


「キモい」


「そんな悲しい事を言うな弟よ。お前も読んでみろジョジョ。絶対ハマるから。ジョジョ読んでない奴は人生二割損してると断言してもいい」


「人生のターニングポイントの二十代を自宅警備員で過ごしている姉が言ってもイマイチ説得力に欠けるな」


「お前は姉の心を踏みにじって楽しいか?」


「楽しいっちゃ楽しい」


「お前は血も涙も無いんだな、愚弟よ」


「お前は経済力も世間体も無いんだな、愚姉よ」


「やべ、涙出てきた」


「その体勢で、しかも無表情で言われても不気味なだけなんだが」


「奇妙と言え奇妙と」


「キモい」


「てめーは俺を怒らせた。いい加減にしないと私のスタープラチナが火を吹くぞ」


「そうやってジョジョネタ並べておけば面白いと思ってるのがそもそもの間違いだぞ、姉よ」


「お前はほんっとボケ殺しだな……」


「俺は貴様と漫才をする気はない」


「……鬼」

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