表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/63

33話 姉弟を怒らせる方法part2

~姉弟を怒らせる方法6~

『くしゃみ不発』


「いやぁ、やはり『枯れた女たちの黒薔薇』は面白いな姉よ。昨今の昼ドラにはないドロドロ感とベタな感じがたまらん」


「ふぁ、あぁ……グス。おぉ、私が録画しておいた第23話見たのか弟よ」


「あぁ、玉置夫人が激怒して桜子をナイフで刺そうとするシーンがあったよな。あそこでどこからともなく昭久が飛び出してきて桜子をかばって、んで結局昭久が刺されてさ。ご都合主義臭かったが、いやぁしかし衝撃的だった」


「へ、ふぇぇ、は……はぁ……ずずっ。おぉすまんすまん。実はあれ、15話からの伏線だったんだぞ。ほら、公園で桜子と昭久がさ」


「あぁあれか! 昭久が『来週の会合、僕も必ず行きます!』ってやつな! はぁなるほど」


「そうそう。まさか本当にくるとは誰も思うまいよ。じっさ……実際……は、はぁぁぁ! はぁぁっぐ……ぐ……ふぅ」


「……姉よ、さっきから気になってるんだが、別にくしゃみ我慢しなくてもいいんじゃないか」


「ん? いや何かうまく出なくてな。まぁ気にするな。あ、そういえば弟は20話見てなかったから知らんよな。実は桜子と高校生の和夫って生き別れの兄弟らしいぞ」


「マジか? 流石にその展開は無理があるだろ。だって桜子ってもう35歳じゃ――」


「あ、出る! はぁぁぁぁぁっ!! あ、やっぱ出なかった。……え? 桜子が何だって?」


「もういいからさっさと出してくれ……」




~姉弟を怒らせる方法7~

『開けっぱ』


「姉よ、冷蔵庫の扉開けっ放しだったぞ」


「あーそう」


「あーそうじゃない。ていうか姉、そのコーラも飲んだらちゃんと蓋閉めとけよ。こぼれたら畳汚れるだろ」


「あはは、弟は細かいなぁ。……おっと」


「あ! ほらこぼした! さっきも開けっぱの牛乳パックの中身こぼしたばっかなのに。ちょっと雑巾持ってくる」


「雑巾ならここにあるぞ弟よ」


「いやそれさっき牛乳拭いたやつだから! ……っておい! トイレのドアも開けっぱだぞ! しかも電気付いたまんまだし。しかも流してないし! 女子としてどうなんだこれ!?」


「いやぁお恥ずかしい」


「もっと恥じろよ……ってその雑巾で拭くなって言ってるだろ!」


「なんだよ! さっきから細かいなぁ! 新しい雑巾持ってくりゃいいんだろ!」


「いやだからその雑巾を台に叩きつけるな! 台の上が牛乳臭くなるだろうが!」


「あぁぁぁうるせえええ!! くたばれ弟! もう私は部屋に帰る!」


「はぁ、全く……ってリビングのドアも閉めろっつーんだよ糞姉えええ!!」




~姉弟を怒らせる方法8~

『セルフ効果音』


「姉よ、ちょっとテレビつけてくれるか」


「おう! リモコンのボタンポチッ。赤外線ビビビ!」


「姉よ、このポテチの袋上手く開けられないんだ。ハサミで切ってくれるか」


「おう! トゥルルン、はーさーみー!」


「いや全く似てないドラえもんの真似はいいから。さっさと切ってくれ」


「おう! チョキチョキチョキ!」


「あぁすまんな。姉もポテチ食うか?」


「おう、食うぞ。バリバリ! モグモグ!」


「もう口で言ってるだけじゃねえか」


「何だよ弟、今日は元気ないな。よっしゃ、いっちょ肩パンするか肩パン!」


「お前は男子中学生か」


「いくぞー、デュクシ! デュクシ! オラオラオラ! ドゥドゥドゥドゥ!」


「……」


「ブワッ! シュワシュワシュワ……あ、これ私が超サイヤ人になった効果音な。いくぞー、かーめーめはーめー……ジリジリジリ……」


「……」


「波ぁぁぁ!! ギュオオオン! ドュワアアア!! ぎゃあああ! どうだ、まいったか弟よ!?」


「うぜえ」




~姉弟を怒らせる方法9~

『無断清掃』


「さっき姉の部屋掃除してて見つけたんだが、なんだっけあのエロゲー。えっと……姉汁だっけ? 激しく拒絶反応起こしたから捨てといたぞ」


「……てめえ弟」




~姉弟を怒らせる方法10~

『ニコニコ動画中毒者』


「あー神曲だこれは! 私の作業が妨害されてしまう!」


「どうした姉よ。そんなPC見てアホみたいにテンション上げて」


「あ、弟か。そうだそうだ、見ろよこの動画。マジ鳥肌だから」


「んー? またニコニコ動画か姉よ。……あぁMADってやつか」


「らんらんるー!!」


「よく分からんな。ドナルドでよくここまで盛り上がれるな」


「ニコニコ動画は常に流行の最先端をいってるよなー。そうは思わんか弟よ」


「俺にはよく分からん」


「弟よ、初音ミク知ってるか初音ミク」


「あぁ、あの機械音声に歌唄わせるやつな。正直俺には良さが分からんが」


「いやとにかく曲聞いてみろって! マジでそこら辺のアーティストとか作曲者とか軽く超越してるから。あ、歌ってみたとか踊ってみたとかもあるしな。それも見せてやろう」


「あぁ、うん。いい曲なんじゃないか」


「何だよ弟! お前全然分かってないだろ! あ、そうだ実況プレイとか見るか? 弟が今やってる格ゲーのやつとか」


「あぁ、それなら見たいかも」


「うむ、これこれ。この実況者の喋り面白いぞ。もう私の腹筋返せって感じだ」


「腹筋……? あー、この実況なしの動画ってないのか」


「実況があってこその実況プレイだろうが弟! なんだ、にわかか貴様! じゃあ神プレイ動画見るか? マジ神だからこれ、マジで神」


「うん、確かにすごいかもなこれは」


「ウメハラがぁー! 近づいてー! ウメハラがー! 画面はじー! ウメハラがぁー!!」


「……なんで動画程度でそんなテンション高いんだ姉よ」


「はぁ!? 動画程度だと? お前はホント遅れてるな弟よ。あーマジ遅れてるわぁ」


「はぁ、もういいよ遅れてて」


「なんだよー、諦めんなよ。諦めんなよ! もっと熱い血燃やしていけよ! がんばれがんばれできるできるそこだ気持ちの問題だ!!」


「な、なんだよ突然。それは何のネタだ」


「修造知らないのかよ修造! 日本一熱い男だぞ!?」


「松岡修造だっけ? それも流行ってんのか」


「修造が今だにテレビ出られてるのはニコニコ動画のお陰だからな」


「いやそれはないだろ、流石に」


「いやいやホントだって。全部ニコニコのお陰だから。らき☆すたを流行らせたのもニコニコ。アイマスもけいおんもボーカロイドも東方も阿部さんもぜーんぶニコニコ。あ、そうだこの動画も弟に見せたいと思って――」


「うるせえもう一人で見ろ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ