第一節 始まり
人生初の小説ですのでお見苦しい部分があるかもしれませんがよろしくお願いします。
ーーあなたは世界を信じられますかーー
そんな声がどこからか聞こえてきた。これは質問なのだろうか? それともただの独り言なのだろうか? とにかく何か返さなければ。
「......」
しゃべろうとしても声が出ない。体も鉄の様に固く動かない。周りを見ても暗くて何も見えない。俺は一体どうなってしまったんだ......
「お〜い。おきてくださ〜い」
また声がする。でもさっきとはまた違う声だ。その声に答えようとして体を動かそうとしたが、まだ俺の体は動いてくれない。
「おきてくださいってば、先輩!」
その声が聞こえたと同時に俺の体に何か冷たい物が触れた。すると重かった俺の体は動き出し、暗かった周りも明るくなっていった。
「わぁ!? 急に立ち上がらないでくださいよ! びっくりするじゃないですか!」
「?」
気がついた時、俺は椅子から立ち上がった状態で呆然としていた。夕日に照らされた教室。目の前には一人の少女の姿があった。
「先輩、ここがどこかわかりますか?」
「? 教室だろ? なんで小学生でもわかるような質問をするんだ?」
「私が何回、声をかけても先輩は全然起きてくれなかったから心配したんですよ。」
「そうか......心配かけてすまなかったな。ありがとう、岬」
「......!どう......いたしまして......」
俺が感謝の気持ちを伝えると、岬は顔を赤らめてそう言った。
寝る前の記憶が曖昧でいつから寝ていたか思い出せない。時計は4時を指している。
「俺はいつから寝てたんだ?」
「昼休みが終わってからずっとだそうですよ。他の先輩方言ってました。掃除の時に先輩が邪魔で怒ってましたよ」
「そんなに寝てたのか......俺は。昨日夜遅くまで起きてたからなぁ。」
「夜遅くって......一体何時まで起きてたんですか......?」
「朝の5時半」
「5時半!? その時間まで一体何をしてたんですか!?」
「それは秘密だ」
「秘密って......もしかしてい」
「いやらしいことではないから安心しろ。ただ課題が終わってなくて必死こいてやってただけだよ。」
「ちぇ〜面白くないの〜」
「大体なぁ......お前はなんで興味を向ける先が俺かいやらしいことだけなんだよ」
「だってぇ〜それ以外に興味がないんですもん」
「はぁ〜」
まったく......頭が痛くなる。岬と話すといつも疲れる。
「まぁ学校も終わった事だし、帰るとするか」
「はいっ!」
そう思いつつも、俺はこの生活を楽しいと思っている。この心地いい生活がいつまで続いて欲しいと思っている。でも現実はそう甘くはない。この安寧の時は突如として崩れ去っていった。




