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王子
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さて、これから私はどうなるんだろう。
邪険にされている感じはないし、きっと倒れた人を放っておけないから看病してくれたのかな……。
王子って言ってたし、育ちがいい人はやっぱり気持ちに余裕があるんだなー。
でも王子どこで私を拾ったんだろう。あんな山奥にわざわざ。
あ、もしかして狩猟かな。セレブはそういう遊びをするって本で読んだことあるような。
いやいや、まずはここを出たらどうしよう。お母さんお父さん大丈夫かな。
高い金で買った奴隷がいなくなったって、あの鞭野郎に責められていないだろうか。
やっぱり家に戻らなきゃ。すぐに帰ろう!!
ベットから勢いよく立ち上がったとき、遠慮がちにノックの音が響いた。
なんとなく悪いような気がして、ベットに急いで戻ってから返事をした。
「……はい。」
扉の向こうから声が聞こえてきた。
「意識が戻ったと聞いて…部屋に入っても大丈夫だろうか?」
「はい、どうぞ。」
そう答えると静かに扉が開かれた。そこに立っていたのは洞窟で見た金色の髪のあの人だった。
お読みいただきありがとうございました。