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Ⅶ. 少女はカガリ
「う~ん、ここは?」
どうやら少女が目を覚ましたようである。
「名前と年齢」
リーシャは職質のお兄さんみたく素早く名前と年齢を聞く。
「・・・?カガリ・ユーナだよ、年は・・・わかんない」
「へえ」
ゴクリ
ちらりと覗いたカガリの太ももに思わず喉が鳴る。落ち着け、落ち着くんだ俺、理性は保たねば。
「何でこんなところにいたのかな?」
「私奴隷で、売られるために馬車に乗せられて洞窟に入ったの」
「それで?」
「そしたらよくわかんない化け物がでて・・・私は囮にされたの」
「なるほど」
この子は結構辛い人生を送ってきたんだなと思った。
「まあそんなことはどうでもいいからヤらない?」
「は?」
スパーンと平手で頬を打たれた俺は気絶した。