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枕の下に 希望の上に(10)

コンタクトレンズ

置き去りにされた

そう思った

周りの大人は

視線を

下に向ける事は無い

前だけを見ている

自分だけを見ている

違う生き物みたいに

通り過ぎて行くよ




「どうしたの?」と

声のする方を見れば

しゃがんでいる女の人

下から見られている目

それを見て

少しは

話をしても良いんだと

思えたんだよ




大人のスピードは

速過ぎて

子供は一人ぼっちになる

ただの障害物を

避けるみたいに

足だけが動いて遠ざかる

動けない

小さな生き物は

隠れる事しか

出来ないから

見つける気でいるのなら

落としたコンタクトレンズのように




悪戯に

誰かの足を引っ張る

一つの事柄だけで

全ては分からない

僕等が許せない出来事は

既にあった事だから

戒める前に

次の足が着く位置を

先に決めて




あの時の声は

確かに聞こえた

寂しいと感じた心を

壊したのは確かだった

誰かが守って

誰かが傷つけて

そうやって

バランスを取るのが

人間ならば

終わりは無いと思うべきだ




大人のスピードは

速過ぎて

子供は一人ぼっちになる

ただの障害物を

避けるみたいに

足だけが動いて遠ざかる

動けない

小さな生き物は

隠れる事しか

出来ないから

見つける気でいるのなら

落としたコンタクトレンズのように




大人のスピードは

速過ぎて

子供は一人ぼっちになる

ただの障害物を

避けるみたいに

足だけが動いて遠ざかる

聞こえる

小さな声の行き先は

隠れさせてはいけない

そう思っても

たぶん隠れる

落としたコンタクトレンズのように


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