第2話「神を脅したら、異世界転移した(怒)」
––理不尽設定
とても、とても。
俺は・・・・・・・・。
「興奮してるぜえぇぇぇぇッ!!」
と、周りの目を気にもせず堂々と大声で叫び、ガッツポーズをする少年。
御仁井 厄翔。
獣のように鋭い目つき。
毛先だけが黒毛の少し長めな赤髪。
”この世界では”誰もが見た事もない学校の制服を纏った厄翔。
周りはローブなどを被っていたりしている。
そりゃあ、目立つ。
周りでこそこそと不気味がる人々。
否!ただの人だけではない!
獣人もいるのである!
犬や、カエルに似た顔の人間。
それは、”あの世界”だということを確証に導く。
「異世界ばんざぁぁぁーい!」
そう、俺は『異世界』に来たのである。
なぜかと言うと。
小学生ぐらいの男の子をちょっと怖がらせたら異世界転移したのだ。
これだけを聞いたら、俺はただ男の子を苛めた、頭のおかしな変人だ。
だが、しかぁぁーし。
小学生の男の子は神を名乗っていたのだ。
願いを聞くと言われ、異世界転生を願ったら、ここにいた。
本当にアイツは、神だったのか.....?
まあ、今は置いておこう。
てか、どーでもいい。
異世界転移した当初は、かなりの慌てようだったが、今では落ち着き過ぎな厄翔。
軽く歩いた結果。
文明は中世風。
これといった機械はない。
建造物のほとんどが、木か石が材料として使われているっぽい。
まあ、元の世界の金は、物を買うのに役に立たない。
だが、言語は日本語。
文字は、英語はなく、ひらがなや、漢字がなかった。
カタガナが中心だったのだ。
野菜や果物は、名前が少し違うだけで変わらない。
レモンが、レモになっていたりなどだ。
人は、普通の人とは別に、獣と人の混ざった獣人もいると........。
人々の生活を助ける魔獣が、存在する。
また、人々の生活を脅かす魔獣が、街の外にいるらしい。
そして、何人かが、魔法を使っていた姿を見た。
そう、まさに。
「ザ・異世界!定番異世界!すごい!!拍手!ぱちぱちぱち」
またも、おかしなこと言ってるなと、呆れた顔で人々は、厄翔の横を通り過ぎて行く。
厄翔は、現在、嬉しさのあまり暴走モード中である。
顔を見ただけで、彼の嬉しさが伝わるようなニヤけ顔だ。
獣人だけでもなく......。
「ドラゴンまでいやがる!」
わーいと踊る厄翔。
だが、よく見ると。
元の世界でも、いた奴の方が似ている。
「いや、ドラゴンじゃないか翼すらねーもんな。トカゲのでっかい版か」
サラマンダーとか、そんな感じだろう。
ほおーと眺める厄翔。
厄翔は、ライトノベル好きだ。
そのためか、魔法や獣人のいる異世界に行きたがっていたのだ。
まあ、他にも理由はあるが。
「さあて、美少女を探しに......」
異世界で美少女とお茶を飲むという夢を叶えるようと冒険に行こうと思ったが。
「あっ!!」
市場の中心の広場にいる厄翔は、驚愕の可能性を思い付く。
「魔法が使えるんじゃ.....!?」
ぶるぶると武者震いする厄翔。
そう、魔法とは!
元の世界では、ありえないことを可能にする素晴らしき力。
火を操り、水を操り–––
–––重力を操り、時を操る。
人々の生活を幸せにする便利な力だ。
これは、誰もが羨み望んだ力。
元の世界で、これを使えたなら。
誰もが、賢者か、神とでも呼び尊んだだろう。
異世界転移イコール魔法が使えるようになる、そのはずだ。
異世界の空気とか、異世界へ行く過程で魔法が手に入るのかは知らんが。
異世界バトル系の主人公には、魔法は必須!
異世界転移した時点で、俺が主人公なのは、確定!
この失敗したかのような、変な髪も、異世界転移の影響.....だったら、よかったのに。
残念ながら、地毛だ。
ああ、ひどい。
「ネガティブになるな、俺!」
パチンと落ち込みそうになった厄翔は、顔の頬を叩き、切り替える。
さあ、皆さん!
お待ちかね、魔法タイムです!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
険しい顔で、その場に佇む、厄翔。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
時間だけが、過ぎていく。
(魔法はどーすれば、出せるのでしょう...?)
ごもっともな、疑問を頭に浮かべる厄翔。
その目の前を、魔法を使い浮きながら、子供が通り過ぎて行った.....。
「・・・・・・・・・」
子供にだけは頼りたくない厄翔であった。
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その後、厄翔はライトノベルで見た知識から、魔法を使えるか、検証してみることにした。
右手で左目を抑え、足を大きく開く。
「デス・フレア・バーストぉぉぉッ!!」
左手を前に出し、一気に右手を払い、大声で叫ぶ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・・・ありゃ?」
失敗っぽい。
ただ、恥ずかしい。
今のところ、炎の魔法を使いたい厄翔。
あれれ。これで出るはずなのに。
「嘘つき!」
子供のように、この世界にいない、ライトノベルの作者に言葉を放つ。
失敗はしたものの、厄翔は諦めない。
最初っから、左手を出し。
「ファイアッ!」
手から、炎を出すイメージをして、叫ぶ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「でねえ」
また嘘つきが増えた。
一気にいろいろやってやる、と連続で挑戦する厄翔。
「とりゃ、とりゃ、とりゃぁぁぁぁああ!」
かめ○め波や、両手をブンブン振ったり、カンフーの構えのようなポーズをとったり。
そんなことをし続けて、10分が経過した。
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「はぁはぁはぁ...」
で、出来なかった.....。
異世界転移したのに、魔法使えないとか残念すぎる。
「い、いや!まだだ!」
悲しき現実に屈する前に、俺は異世界転移のとき持っていた学校の鞄から荷物を取り出す。
もしかしたら、物を使うことによる魔法発動する可能性を考えたのだ。
「よし、持ち物を確認しよう!」
こういう時こそ、切り替えと、ポジティブシンキングが大事なのだ。
ここ大事だぞ。テスト出るぞ。
「えーっと?」
○ケータイ (圏外)
「安定の圏外だな.....」
○昼食の残りのパン (一つ)
「食料枯渇中。ぐぬぬ.....」
○教科書 (宿題で出た数学と化学のみ)
○ノート (3冊)
○ティッシュ (残り一枚)
○鉛筆 (筆箱を忘れたとき用の予備二本)
○消しゴム(まるっこい)
○体操服 (長袖上下と半袖上のみ)
○ソラー充電器 (ケータイ用)
○ライトノベル (一冊)
○クラッカー
「使えねーよ!!異世界じゃ、役に立たねーわ!」
どう考えても魔法の使えそうなアイテムはない。
さらに、異世界で役に立ちそうなものもない。
武器になりそうな科学兵器すらもない。
このままだと、役立たずモブの餓死エンドだ。
「ま、待て。ワンチャン、棒っぽいので、行けるんじゃ!?」
鉛筆を拾い上げ、フェンシングのような構えをして、鉛筆を前に突き刺す。
どこかの映画で見た、魔法を使ってみる。
「エクスなんちゃら、パトローナァーム!」
全く覚えてはいなかったが、いけるか...?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
出ない。
バタッと、その場に膝をつく俺。
「もう、なんか俺。悲しい人じゃん...」
どうやら、俺は主人公じゃなく、そこらで野垂れ死ぬモブだったようだ。
はあ....。
異世界、残念設定.......。
俺は、立ち上がり、ひょろひょろと落胆して街を歩き出した。
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まあ、魔法が使えないなら。
ルート的には、今まで抜けなかった、聖剣が抜けるとか、覚醒だな。
などと、考えはするが、それらはつまり。
「初期は、ただのザコじゃん!」
悲しきかな。
まあ、そこまでは、必死に手伝い係だな。
ん?なんの?
そんなの。
「俺の異世界ヒロインに決まってんだろ」
フッと鼻で笑い、キメ顔で語る厄翔。
残念な少年は道を歩くうちにとある店の本を見つける。
「おお、いらっしゃい。なんか、欲しいのあるかい、にぃちゃん」
と、店主の髭を生やした屈強そうなおっさんが、話しかけてくる。
「ええっと、これって.....」
と、厄翔は本を指差す。
「ああ、これかい?これは–––––」
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「魔法の使い方が載ってる本があんのか、そりゃそうか」
先ほどの本、『シン・マホウツカイノ ショ 1」。
「これを読めば、少しは魔法の使い方が上手くなるかもしれねーぜ」と、おっさんは言ってきたが。
そりゃ、欲しい。
だが、本を買う金がない。
これが、問題だった。
そのことを話すと、「何だよ」と、あからさまに態度を変え、「なら消えてくれ」と言ってきた。
だが、引き下がるわけにいかない。
「品質悪かったり、それより人気のない本でいいから、くれ」と、微かな奇跡を信じ、言うと。
在庫処理に困っていた、7年前の本を寄越した。
そのタイトルは.....。
『イチモンナシノ バカヨウ マホウキホンノ ショ』
「舐めてるだろ!?余計なお世話だ!!」
だが、仕方がない。
厄翔は、一文無しだ。
くれただけで、ありがたいと思う。
うん、ありがたい。
だが。
「いつか、シバく......」
おっさん覚えとけと心に刻む厄翔だった。
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市場から、離れ裏路地に来た厄翔。
なかなか人が多く、魔法を練習する場所がなかったため人通りの少ない裏路地に来たわけだ。
「今のうちに魔法を使えるようにして、俺がヒロインに近づくための糧にしてやるぜ」
にしし、と笑う厄翔。
まあ、普通に魔法使ってみたいけどね。
さあて、練習を.....。
ドンッ。
本を読もうと、本に目がいっていた厄翔の肩に何かが当たる。
「痛ぁー」
と、横から男の声が聞こえた。
俺の逆から、来た人に肩が当たってしまったようだ。
横を見ると、俺より何歳か年上の男が5人いた。
1人は、他と比べ身長が高く、ヘビを連想させる顔の人間.....のはずだ。
1人は、身長が小さく、ブタを連想させる顔の豚.....人間だった。
1人は、ガタイが良く髭が似合う、ゴリラだ。
いや、人間だ。
お前ら、人間か?獣人だろ。
他の2人はフードを被ってもいないのに顔が見えない。
モブだな。確実だわ。
5人は、薄汚い服を着ていた。
チンピラって感じがすごいする。
「お前、何当たってきてんだ。あぁ?」
ほら。
とりあえず、前見てなかった俺が悪いし、謝ろう。
「すいません。本に夢中だったんで。大丈夫ですか?」
と、丁寧口調で気遣う素振りを見せる厄翔。
ヘビ男は、俺に顔を近づけ。
「ざけんじゃねぇ。謝罪として出すもん出せや」
「ひっひっひ」
「フンッ」
『・・・・・・・・・』
うわぁ、見た目も口調も心もチンピラじゃん。
この世界、定番多いな。
こりゃ、金目当てで、ぶつかってきたな。
さすがだぜ、定番チンピラの王様方。
出すもん出せ、と言われても異界人の厄翔に出せる代物など、ない。
「いやぁ、お金はないですね」
「ほんじゃ、別で落とし前つけて貰おうか」
「だなぁ」
「ウム」
『・・・・・・・・・』
やべえ。戦闘かよ。
予定より1週間は、早いぞ。
一定の距離をとりながらも、焦る厄翔。
逃げるか.....。
だが、他の4人が、俺が来た方とチンピラたちが来た道を遮るように並ぶ。
「邪魔くせえな、おい」
と、冷や汗が頬を伝うのを感じる。
逃げれないか。
これは、どうしよう。
「いや、これはチャンスだ。魔法を使うための最初のチュートリアルだ」
本のページをめくり、魔法が書かれているページを開く。
強い魔法来い!
びっしりと、やり方や、使いどきなどが書かれていた。
こんなに、小まめに書かれているならば、強い魔法のはずだ。
「えーっとなになに?」
『ベンピヤク』
「なんでだよ!?」
(なんで、便秘薬なんだよ!どう考えても魔法の名前じゃないじゃん!一文無しだからって、そこらのゴミなんか食わんわ!!)
と、心で訴えかける厄翔。
「もっと強いの来い!」
ペラペラと一気にページを飛ばし。
「ファイア・ゲージ.....これだ!」
ファイア・ゲージ。火の檻か。
びびらすのには丁度いいだろう。
「なにさっから、ぶつくさ言ってんだ。テメェ!!」
と、ヘビ男が近づいて来る。
「ふんっ!かかったなヘビ男!」
厄翔は、鼻で笑いヘビ男に歩み出す。
厄翔の堂々と迫る姿に驚き、後ずさるヘビ男。
そして、右手を前に出し。
「くらえ!ファイア・ゲ––––––グフッ!?」
ズテンッ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
厄翔は石に躓き、盛大にこけた。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
チンピラは無言だ。
予想外の出来事に固まる一同。
「いってぇ......」
倒れている厄翔は、地面にぶつけた顔を抑える。
それを見た、チンピラたちは。
『はははははははっ!!』
大爆笑した。
ヘビ男は、俺を指差し。
「こ、コイツ、こけやがった。ははははは!」
ブタ男は、仲間たちに満面の笑みで。
「カッコつけてあのになあ。ははははは!」
ゴリ男は、腹を抱え。
「バカジャネーノ、ハハハハハ!」
なんで、ゴリ男ガタゴトなんだ。
外人か。
モブ男兄弟は。
『ははははは!』
セリフすくねーな!
チンピラたちは、笑いまくり、落ち着くと厄翔に近づいて来た。
「どうした?なんかすんじゃなかったの?ひひひ」
「大丈夫でちゅか〜立てるぅ?」
「カッコワルイナオマエ」
『・・・・・・・・・・・・・・・』
なんか、言え!モブ兄弟!!
厄翔を見下ろすチンピラたち。
厄翔は、チンピラたちを睨みつける。
「ほら、立てよ」
と、ヘビ男が厄翔の肩を掴もうとする。
それより早く。
「おらぁっ!!」
「オガッ!」
ヘビ男のアゴに厄翔のアッパーが直撃。
ヘビ男は、後ろに倒れる。
(魔法があるから、異世界で人を殴ることねーって思ってたのに、早からこうなるとは。)
ヘビ男が倒れたのを見て、唖然としてた、他の4人も動き出す。
「おらあ」
「てめえ」
モブ兄弟の同時攻撃。
「よっと」
厄翔は、あっさりと避け、2人まとめて右ストレート。
「オラァッ!!」
『フガッ!』
2人は、左の壁にぶつかり、倒れ落ちていく。
「さすが、モブだ。弱い!」
元の世界で、散々、チンピラたちと喧嘩してきた厄翔にとって、大して強い相手ではなかった。
いまいるチンピラで、少しこえーのが。
「オマエ、イイカゲンニシロヨ」
ゴリ男だ。
厄翔よりデカいゴリ男は、見下ろし、両手を厄翔に向け叩きおとす。
「うおっ!すごっ!!」
これもまた、避けて、下を向いてるゴリ男の頭を回し蹴りをする。
「とりゃあ!」
「ガフッ!」
右の壁に顔からぶつかり、倒れこむ。
「蹴りやすい位置にあった頭を恨めよ、ゴリ男!」
よし、ラストは、ブタ男.....。
そーっと。
「逃げんな、ブタ男!」
「あふんっ!」
逃げようとするブタ男な飛び蹴りをくらわす。
厄翔は、手をパッパッと払い。
周りを見る。
「よし、チンピラ撃退だな。魔法使わなかったな」
などと、余裕をかましていると。
ヒュンッ。
「ああ?」
何かが、厄翔の頬を通る。
触ってみると。
ダラダラと血が流れていた。
「は、なんだよこれ!?」
「あんまちょーし、のってんじゃねーぞ」
声は倒したはずのヘビ男。
「・・・!?」
ヘビ男のその手を見て驚いた。
氷が、ヘビ男の手の平で浮いていたのである。
こんなのが、出来るのは・・・。
「お前、魔法使えるのかよ.....」
誰1人、チンピラたちが使ってこなかったため、魔法が使えないと決めつけていた。
素手でやるのにも、距離がある。
あの魔法は、当たりが悪かったら死ぬかもしれない。
デットエンドだけは、勘弁だ。
だが、しかし。
俺にも.....。
「魔法が使えるんだよ!バーカ!」
先ほどやろうとした魔法を使う。
右手を前にし、言い放つ。
「ファイア・ゲージッ!!」
「なに!?」
身構えるヘビ男。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「あれ.....出ねぇ」
やばい、やばい、やばい。
冷や汗が止まらなかった。
ヒュンッ。
「グハッ!?」
腹の辺りに氷が刺さる。
「いてぇ」
厄翔は、その場に膝をつく。
「おい、ビビらせやがって」
もちろん、厄翔に氷を刺したのはヘビ男。
ヘビ男が近づく。
他の4人も意識を取り戻し、俺に近づいて来る。
「ぶっ殺してやる!」
「ヤッチマウゾ、テメーラ!」
「死ね」
「クソが」
5人は、厄翔を囲み、殴る蹴るを繰り返す。
厄翔は、頭を庇い、身を守るようにする。
目を瞑る厄翔。
正義の味方など、来るわけもなく。
数分後。
「もう、いいや。行こ」
「ココラデ、カンベンシテヤルゼ」
「クタバレ」
「・・・・・チッ」
チンピラたちは、厄翔に暴力を振るのを止め歩き出す。
朦朧とする意識の中で目を開く。
すると。
ニヤっ。
ヘビ男がまだ、こちらに顔を近づけ見ていた。
「え.....」
ヘビ男の拳が見えずに、すでに空を見ていた。
痛い。
また、顔面を殴られたようだ。
だんだんと消えてゆく意識の中。
「じゃあな、また、俺たちみたいなのに絡まれないように隅にいろよ」
ヘビ男の笑い声だけが、頭に響いた。
・・・・・・・クソ。
悔しさを残し、厄翔の意識は闇に消えた。
乃ガマです。
いちよう毎日投稿してたんですが、次回から2日に1話投稿になると思います。
よろしくお願いします。
話に余裕ができたら、1日に1本や、2本だすかもしれません。
では、また次回会いましょう。
次回は、9月6日8時頃です。
タイトルは、第3話「振り向く運命」です。