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1話 異世界にて検索妖精さんとの出会い

目を覚ますとそこは草の香りにほほを撫でる気持ちのいい微風。

完全に草原であった。


「マジかよ・・・」


昨日異世界へ行くことに失敗し、さんざんネットの自称元冒険者に文句を垂れたあとにふて寝した彼であったが

なんと目を覚ますと異世界の草原へ来ていたのである。


「ひゃほーい!やった!ここ絶対異世界だろ!

やっぱ昨日の儀式は間違ってなかったんだ!

ありがとう、冒険者さま。俺は信じていたぜ」


昨日散々罵倒したことなどとうに忘れていた彼は自称元冒険者に感謝しまっくたのである。



「えっと、異世界に来てまずやることはスキルチェックだよな

さてさてどんなスキルがついたのやら」


そう言うと彼はウィンドオープンやらステータス画面開けやらと他人が見たら関わりたくない人のような言動をとり始めたのである。



「あれ?かっしーな

ウィンドウ画面開かんくね?冒険者さまは宙に浮くウィンドウ画面が開くっていってたんだけどなあ」


そういいながら完全に自称元冒険者を信じきっている彼はうんうん唸りながら考えこんでいると



『ここ、ここ、なのですよ

おにーさん』


「ん?いま誰かに話かけられたような」


と彼がふと足元に目をやると、薄い石版のような物が目にはいったのである



「ん?なんだこれ

あれ?ほとんど重さを感じないぞ」


『やっほー!こんにちはなのです

おにーさん』


彼が薄い石版のような物を拾うと突然石版が光って、3D立体映像のようなのもが写し出されたのである



「うわっ!なんだこれ」


『きゃっ

いきなり落とさないでくださいよおにーさん

いたいのですよ』


立体映像は、薄いブルーの髪の妖精のような羽の生えた女の子であった。


「えっ、石版なのに痛いの?

ごめん」


そういって律儀に石版に謝り拾いあげる


『うーん、ほんとは痛みはないんだけどノリで言ってみたのですよ』


「ノリかよ!へんな奴だなあ」


『おにーさんに言われたくはないのですよ!

さっきまでちょっとアレな人みないに叫んでたじゃないですか』


「わーわー、アレはあれだよ!

異世界に行ったらまず初めにやることなんだよ」


『へー』


「そ、それより、お前はなんなんだよ」


そう誤魔化しにもなってない弁明をし、石版から3D立体映像的に生え冷ややかな目で見ている妖精に自己紹介をする

彼であった。



「じゃあ、お前に知りたいことを聞けばどんなことでも教えてくれるってことか?」


石版の妖精が言うには、なんとこの世界限定ではあるが森羅万象ありとあらゆること

を検索でき教えることができるという

むろん過去未来におこったこと、おこるで可能性あろうことをも含まれ1日3回限定ではあるが教えてくれるという。


『そうなのですよ、ボクに調べられないことはほとんどないのですよ

あと、お前じゃないのですよ

ボクにはフュリーって名前があるのですよ』


「わるい、フュリーって実はかなりすごい妖精?なんだな」


『そうなのですよ

わかればいいのです。ボクは知識だけなら神にも匹敵するのです』


「おお!」


ドヤ顔のフュリーはなんでも簡単に信じてしまう彼に満足してうんうんと頷いて

なんでも聞いてみるがよいと上から目線で語りかけた。


「うーん、知りたいことかあ」


彼は腕を組んで上を向き必死に考えた

なにせ森羅万象なんでもである。


この異世界のことを聞くのもいいし金の儲けかたにも興味があった。


「じゃあ、魔ぉ」


と言いかけて口をつぐんだ

せっかくの異世界だ、魔王の有無を聞いてみようと思ったのだが

そんなこと今知ったところでどうなるわけでもない。

倒せるわけでもないし、かといって脅威になるのがいるとわかってびくびくしながら過ごすのはごめんである。


そう考えきくのをやめふと自分が彼女いない歴=年齢であることを思いだしたのである。


そう異世界といえば可愛い嫁!と彼は考えきいてみた。


「なあ、えーと例えばでいいんだけどさ

例えば俺の将来の嫁候補とかって調べられんの?」


そっけないたいどでさらっと聞いたつもりではあるが、内心ドキドキである

念願の彼女ができる可能せいがあり、逆にそんな奴いないとかえってくる可能性ももちろんありえるわけだからだ。

そんな彼の内心を見透かしたように妖精フュリーはにゅふふと笑うと


『わかりましたのです、おにいさんとくっつく可能性のある方を検索してみるのです』


「あ!ちょっと待って!検索して見つからないって可能性もあるのか?」


優柔不断の彼らしい待ったであったが

もちろんフュリーは検索したあとであった。


『もうおそいのです検索は止まらないのですよ

あ!結果がでましたのです』


「え!?待ってっていったのに!

で、で?1人もいないってことはないよね?なかったら責任とってフュリーちゃんが嫁になって!」


などと意味不明の言動を吐きながら石版を握りしめる彼であった。


『ちょっとおにーさんおちつけなのです。

石版が壊れちゃうのです、それに1人もいないなんてことはないのです、ちゃんと14件の検索結果がでましたのです。

後ボクは妖精なのでおにいさんのお嫁さんにはなれないのです、ごめんなさいです』



「え!いきなり振られた!

まあ慣れてるからいいけど、てか14人も嫁がいるの!?まさかのハーレム!!

うひょーい、モテキ異世界キターーー!」


『ちょっと落ち着けなのです!みみ元で叫ぶなです

それに14人の嫁じゃなくて可能性があるってだけで、その可能性を掴む力がないとご縁はなかったことになるのです』


14人の嫁ハーレムとはしゃぎまくる彼を冷ややかな目で見ながらそのチャンスを掴む難しさをフュリーは説くのであった。



「なるほど、じゃあそのチャンスを掴めばいいわけだな!

で、1番最初にあるチャンスはどんなのだ?」


『まあそうなのですけど

えっと、これですね明日の午後にある・・・』



検索結果


○月○日16時頃 

難易度★ 敵:人族1人

場所:エスペール地方 地図参照

強姦に襲われそうな彼女エリザベスをさっそうと助けだした小林広に彼女はエリザベス一目ぼれ

助け出すことさえできれば彼女エリザベスは小林広を生涯の伴侶として尽くすことでしょう。


エリザベスの詳細・・・




そういって石版に出た検索結果をみせるフュリー


「おおーー、異世界の定番颯爽と助ける勇者俺!

これはきたな!よし敵も一人みたいだしさっそくその場所までいくぞフュリー」


『あ!ちょっと待つのですよ

このエリザベスはひとでは・・・』


地図を確認すると現場に向けてもうダッシュの彼

フュリーの声など耳にはいるはずはない

なぜなら、彼氏いない歴の自分に生涯の伴侶になる人がいきなり現れそれが襲われそうになっているからである。




エリザベスの詳細 

村の中で1番の美貌を誇り求婚がたえない

性格はお淑やかで尽くすタイプ

ボンキュボンのナイスグラマー 詳細は以下

種族:ゴブリン


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