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公共事業

若き領主様は自分の力を活用しての領地運営を行う模様

引越し記念宴会の後の明け方、アルテア様が寝ている隙に師匠達は夜逃げした。

マジで逃げた。


どうやらアルテア様は師匠達とは結構親密な仲だったらしい(一方的に)

なんか建国以来の知己だったそうな、酒の席で当時の武勇伝を色々話してくれた。

昔は師匠達も普通にあの城で暮らしていたみたいで国の偉いさんとかの相談に乗っていたらしい。

んでアルテア様が王になったときに酒持って挨拶に言ったのが付き合いの始まりとか、

それ以後死んでからもちょくちょく会いに来ていたらしいが何代目かの王様がその影響力や力、技術を脅威に思い暴走して疎遠になっていたらしい。

それにしてもこの世界、生死の狭間が怪しいなぁ。


師匠達が逃げた為にまた師匠達の教えを受ける機会を逸してしまったと思ったのだがそこは流石師匠。

これからはコル師匠が用意してくれたミニゴーレムを作って遠隔授業をしてもらえるようになった。


俺は寝ているアルマとアルテア様を飛翔機に固定してミニゴーレムは宝物庫に入れて帰宅する。

アルテア様はアンデッドなので日が昇る前に帰らないと。


1時間と経たずにクスジンの街に帰ってくる。アルマとアルテア様をベッドに寝かせ机の上にミニゴーレムを置く。

この時間だともう寝る時間も無いのでそのまま起きていることにしよう。

魔法でお湯を作って簡単に作った簡易シャワーで体を洗う、容器に小さな穴を複数開けて簡易シャワーにして置いてあるのだ。


折角なので今のうちに今日使う予定のゴーレムを作っておこう、形とサイズは大小色々だ。


「クリエイトゴーレム」


用途に応じて複数のバリエーションのゴーレムを製作しておく。

とりあえず2,30体ほど作っておこう。

一通りゴーレムを完成させたらメイドが呼びに来る、朝食が出来たようだ。

食堂に来るとアルマが眠そうな顔で待っている。


「お早うございましゅ、クラフタしゃま」


「眠いなら午前中は寝てて良いよ」


「いえ、ちゃんと朝は起きましゅ・・・」


これは後でお昼寝コースだな。

食事が済むと少し早いが書類仕事に移る、その後忙しいしな。


今日は書類を軽く終わらせるとゴーレムを引き連れてグアッジュ工房に行く。

道行く人達が驚いている、コレだけのゴーレムの集団が歩くのは王都でもそう見れるもんじゃない。



「何だコリャ・・・・・・」


工房の入り口に鎮座する大量のゴーレムにグアツ達が驚きの声を上げる。


「作業員兼護衛を連れてきましたよ」

 

「コイツラのことだったのか」


「ええ、コレなら魔物が来ても問題なく皆さんの護衛が出来ます」


たとえ魔物を倒せなくても全員が避難するまでは壁になる、湖の魔物は水棲の魔物なので陸地で長時間活動できないから逃げるにはうってつけだ。


「こいつを使って街から人造湖へ、人造湖から湖への水路と人造湖の大雑把な形状を作ります。

その後皆さんには細かいところを仕上げてもらいます。」


「なるほど、作業の大変なところをゴーレムにやらせるからその分俺達の仕事も減って予算が少なくまとめられるって事か」


「金銭の循環としてはもっと仕事を任せたいんですがなるべく早く運用したいのと湖の魔物を考えると長居も出来ませんので」


「わかったわかった、俺たちも3手に分かれて作業をするとするぜ」


「ゴーレムに直接指示を行うので湖に行く班には同行します」


「解った、俺は人造湖で作業をする」


俺は町から人造湖で作業を行うゴーレムに指示を出し水路を作らせる。

指示を出し終わったらグアツ達と共に残りのゴーレムを連れて人造湖予定地に行き再びゴーレムたちに指示を出す。

あとはグアツ達に任せ、人造湖側から湖に向かって水路を掘っていく。

ゴーレムたちはパワーシャベルのような重機のように凄まじい勢いで水路を作っていく。

その秘訣はアームの形状だ、今回のゴーレムたちは腕が重機のアームのような形状をしている。

土を掘るゴーレム、掘った土を運ぶゴーレム、作業の邪魔になる岩を破壊するゴーレム、整地するゴーレム、様々なゴーレムを用意する。

専門のゴーレムに作業させる事で効率化させる、現代日本と同じ方法だ。


湖までの水路組に先行して先に湖に到着する。護衛のゴーレムを配置した後2体のゴーレムに別の指示を出す。

このゴーレムは特別製だ、コル師匠に協力してもらって思考能力を高めたAIプログラムを搭載したゴーレムである。

ボディは岩と水の属性石、暗視能力を備えてある。形状は無骨だがコレは周囲に擬態する為のもの。


「湖の底にもぐって地図を作成すること、もし湖の底に水中洞窟があったら・・・えーとお前の名前はスルガ、お前はサズ。

スルガが中に入って探索、サズは湖の地図を持って報告に来ることそれとサズは湖の底に着いたらビンを開封して水を入れた後蓋して持ってくること。

スルガは水中洞窟があったら中にはいって100m位したらビンを開封して水を入れた後蓋して持ってくること。」


ゴーレムは俺の指示を理解し頷いた後湖に入っていく、ちょっと怪獣映画っぽい光景だ。


この湖に海に居るはずの魔物が居るのはおそらく水底に海に繋がる水中洞窟があるからだと睨んでいる。

昔恐竜の生き残りが居る湖の底には海底洞窟がありそこから海と行き来しているという説があった、

なのでゴーレムたちに調査させるのだ、コレが何らかの理由で誰かが魔物を捨てただけならメガシャークを始めとした危険な魔物を退治すれば漁師達は再び湖で漁ができる。

水中洞窟が開いていたのなら穴を塞げば良い、そのための調査だ。


後は結果が出るまで人口湖と水路の建設を行う。

それが終わったら次の問題点に着手だ。


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