リベンジ
ちらほらと評価や感想がいただけるようになりました。
感想をいただけるとめっちゃテンション上がりますのでとてもありがたいです。
さて今回はカインとの決戦です。
カインがこの街に着てから3日がたった、そろそろ痺れを切らしているだろう。
あいつは辛抱が効かない、最初の冒険で俺を襲ってきた事や今回の舌戦からも容易に想像できる。
あとはあいつが食いつきたくなるように餌をばらまいてやれば良い。
カインは街中のカフェで昼食を取っていた、この世界のカフェには店舗の外に路地に面した屋根の無い飲食スペースがある。
昼間から広い店内を灯りでともすより太陽光を直接明かりに出来るオープンカフェの方がコストが安く済むからだ。
カインの近くにこの世界の猫っぽい動物エコに偽装したゴーレムをカインから近くて見づらい位置に配置する。
ゴーレムからは糸が伸びていてその先端には筒状の容器が付いている、そう糸電話である。
これを遠くの相手にピンポイントで声を届ける風魔法のフェザーボイスと併用する。
そうすると糸電話から伝わる音とフェザーボイスでゴーレムに届いた音がぶつかりぼやける。
更にゴーレムの中に仕込んだ火と風の属性石でゴーレムの中の空洞の空気が振動膨張し声は更に変化する、つまりボイスチェンジャーだ。
最終的にゴーレムの口から出た声は俺の声とは似ても似つかない声になる。
「なあ聞いたか例の少年貴族様の話」
「ああ、すげースキル持ちなんだって?」
「城で働いてる奴が言ってたんだけどとんでもないレアスキル持ちらしいぜ」
「お姫様の病気を治したってことは治療系のスキルか?」
「さあな、さすがにそこまでは教えてくれなかったわ」
声色を変えて複数で話しているように変化させる。
さっそく喰いついたカインは辺りをキョロキョロと見回す。
だが会話をしている人物達は見つからない、声だけなんだから当然だ。
ちなみに俺は変装して遊んでる子供達の近くで座っている、傍目には遊び疲れて休憩している様に見えるだろう。
「でもよー子供だろ?幾らすごいスキル持ちでも子供にここまですごい活躍が出来るモンかね?」
「ああ、それなんだけどよ、夜中にその少年貴族様が出かけてくのを見たって奴がいるんだよ」
「夜中ねぇ」
「子供が遊ぶ時間じゃねえし誰かと会ってたって所だろうな」
「だれよ?」
「そりゃーやっぱアレだろ、少年貴族様の後ろ盾って奴だろ」
「後ろに誰か居るってか」
「当然だな、お前も言ったとおり子供だけでこんな上手くやれるかよ、普通は城の入り口で門前払いだぜ」
「そっか、そりゃそうだよな」
「でもだったら何で本人が出てこないんだろうな?」
「出てこれない理由でもあるんじゃね?」
「一体どんな理由なんだろうなー」
しばらくキョロキョロして声の主を探していたカインだが諦めて席に座りなおす。
そして難しい顔をして深く考えだす。
そして考えがまとまったのか店を出てどこかに向かって行った。
仕込みは上々っと。
カインの向かった先は自分の宿だろう、この街の商店街の皆さんの協力により奴のアジトと行動パターンは把握済みだ。
自分が調査しているつもりでお前がすでに調査されているんだよカイン君。
もちろん商店街の皆さんには対価として色々買い物させていただきました。
さすがは王都の店、物価は一寸高いが大抵の物は金さえあれば手に入る。
宝物庫に入れておけば場所の心配も無いので色々な品を購入してしっかり売り上げに貢献させてもらう。
カインが宿に戻るということは俺をマークからはずすということだ。
その隙に俺は森の中に向かい対カイン戦の準備の仕上げを行う。
必ず戦闘になる、奴がどれだけのスキルを持っているかわからない以上慎重に慎重を期す。
誰かに頼るつもりは無い、これは俺の戦い、自分自身でケジメをつけなければ成らないのだ。
ただ師匠達にだけは伝えておくか、ここならカインと離れているし傍受の心配も無い。
師匠達にことのあらましを話すが師匠達は気軽なもので
『そうか、気を付けたまえ』
『僕達の教えを受けているんだ、大事なのはレベルや能力じゃなくて発想だということを肝に銘じておいてね』
『まぁ緊張すんな、お前さんなら上手くやれるからよ、ドラゴンよりは楽な相手だろ』
むしろこの気軽さがありがたい、というか
『パルディノ師匠生きてたんですね』
『生きてるよ!いや死んでるけど、っつーか聞けよおい!
コイツ等ってばよ、俺を見つけるなり大魔法ぶっ放してきたんだぜ、山が消し飛ぶくらいの奴!!』
『当然の報いだ』
『だってその位しなくちゃ君逃げちゃうでしょ』
『だからって対異界群砲界呪法と術式乗増薬使う普通?死ぬよ、普通じゃなくても死んじゃうよ』
『『もう死んでいるから大丈夫だ』』
『それもそっかーアハハハハっじゃねぇよ!!』
わー反省の色がまるで聞こえてこないよー。
『コイツの粛清は我々が行うので君は君の戦いに専念するが良い』
『はい』
こうして俺は戦場に向かうのだった。
深夜、ほとんど歩く人も居ない夜の街を一人歩いていく。
気配は感じないが付いてきていると確信して王都から離れた森に向かう。
1時間ほど歩いて森に到着する、そしてランタンを手に躊躇無く森に入っていく。
20分ほど進んだトコで森が開ける、そこには窓の無い小さな家があった。
俺が即興で用意した家だ。
周囲を見回して誰も居ないことを確認すると俺は中に入っていく。
ランタンの灯りを便りに家の奥へ進み床の隠し扉を開け地下に入る。
この隠し扉も一寸調べれば解る程度の物、
こんな場所に立てられた家なので仕掛けもチープなのが信憑性を増す、小細工と思わせるのが重要なのだ。
地下室に降りると一人の人物が椅子に座っている、フードを目深にかぶったローブ姿が性別を判別させない。
俺はカインが入ってくるのを待たず目の前の人物に話しかける。
すでにカインに見られている可能性があるからだ。
「クラフタ参りました、…先生」
目の前の人物は何も喋らない。
数件の報告を行っていると棚の宝石がピカピカと点滅を始めた。
どうやら入ってきたようだ。
この家の一階の床には魔力を伝達する鉱石を敷き詰めてある。
その床の上で魔法を使った場合わずかな拡散魔力が床の裏に張ってある金属繊維を伝って棚においてある宝石の装置に届き発光する仕掛けになっている。
いわゆる豆電球の仕掛けだ、魔法を電池、床板を電気を通す金属板、金属繊維は配線で宝石は電球である。
つまり1階フロアが一つの電池ボックスになっているのだ。
魔法で姿や気配を隠しても発した魔力は只のエネルギー、感情の無い道具はだませない。
ただエネルギーとして吸収するだけだ。
数分してから二つ目の宝石が点滅する、隠し扉が開かれたようだ。
こちらはドアを開くと配線が繋がるスイッチの仕掛けだ。
その間も報告は続けられる。
カインが降りてきて十分な時間が経ったのを見計らって報告を終える。
「以上で報告を終わります」
それでも目の前の人物は喋らない。
「先生…実は先日カインと名乗る男に話しかけられました」
すると目の前の人物がピクリと動いた。
「カインと名乗った男は先生と話がしたいと言っていました、あっもちろん先生との約束通り知らないといって断ってきましたが」
俺は慌てて目の前の人物の不興を買わないように弁解した。
「先生、先生はあの男と知り合いなんですか?先生の事を内緒にすると言う約束はあの男が原因なんですか先生?」
「先生をそんな姿にした男はアイツなんですか!?」
だが目の前に人物は再び沈黙を保つ。
「教えてください先生!!」
「僕も教えて欲しいですねクラフタ=クレイ=マエスタさん」
「っ!誰だ!!」
俺はさも今気付いたようにカインの方向を向く。
「おっと失礼驚かせてしまいましたか」
「お前は!!」
「こんばんはマエスタ男爵様、そしてクラフタさん」
「やっぱりお前は師匠の…」
「そうですよ、私が貴方の師匠を殺したのです、殺したと思ったんですけどねぇ。まさか生きていたとは」
カインは椅子に座るフードの人物を忌々しげに見ると
「クラフタ=クレイ=マエスタァァァァ!!!」
カインが杖に魔力を集中する。
「フレイムランス」「拡散!!」「操作!!」
中級の貫通力の高いフレイムランスをスキルで増やして自在に動かしてくる、
確かフレイムランスは威力に特化した分直進しかしないはず。
つまり奪ったスキルか。
フレイムランスを迎撃すべく宝物庫から七天魔杖を取り出した俺だったがカインの攻撃は後ろのローブの人物だった。
何本ものフレイムランスが命中し貫通しローブが燃え上がる。
「あはははははははっ!コレで真実を知っているものは居なくなった。」
燃え盛るローブの人物を見ながら高笑いを上げるカイン。
ひとしきり高笑いを終えるとこちらに向き直る。
「おっとお弟子さんも一人では寂しいでしょう、安心してください貴方も先生の下に送って差し上げますから…何っ!?」
ご機嫌で口封じ宣言をしてきたカインが驚愕に顔をゆがめる。
火達磨になったローブの人物が立ち上がってカインに向かってきたのだ。
「バ、バカな!!っく!エ、エアハンマー」
カインは魔法で吹き飛ばそうとするが所詮風の初級魔法、人を吹き飛ばすほどの威力は無い。
だがその強風で燃え盛るローブがバラバラになってその素顔が明らかになる。
「ゴーレム!?」
そう、ローブの人物の正体は昔の俺の体格に合わせたダミーゴーレムだったのだ。
ゴーレムがカインの両腕を掴む
「ぐあぁぁぁぁ!!」
カインが悲鳴を上げる、なにしろ風の魔法で燃え盛るローブを吹き飛ばしたとはいえその全身は高威力の魔法で滅多打ちにされ赤熱化していたのだ。
たかが初級魔法でその熱を沈静化することなど出来ない、ゴーレムに掴まれた箇所が焼け爛れていく。
「嘗めるなぁぁぁ!!」
抵抗しようとするカインの背後から天井から床から壁からありとあらゆる場所がゴーレムになって湧き出てくる。
「なっ!?」
そう、この家はゴーレムで組み立てられたゴーレムハウスだったのだ。
まず王都の店で大量にゴーレムの核を作るための素材を買いあさり、
コル師匠から教わったクリエイトゴーレムの魔法で土団子をクレイゴーレムにする。
クレイゴーレムに木を切らせて家を作るための材料と場所を確保しさらに切った木を板状に切らせてウッドゴーレムを製作。
後はゴーレム達を組合せて家状に組み立てる。
魔法のプログラムを専門とするコル師匠に最初に叩き込まれたのがこのゴーレムクリエイトの術だ。
「いいかい、ゴーレムクリエイトは単純な素材からゴーレムを生み出す最もシンプルなゴーレム作成術式だ。
簡単であるがゆえに最も奥が深い、達人と呼ばれるプログラマ達は例外なくこの術に精通している。君もこの術を通して基礎を極めるんだ」
コル師匠のプログラムは完全な遺失技術、最も習得が困難と言われた、だから俺がプログラムの組立てから教えられた術はこの術のみ。
だがその分バリエーションは増やした、このゴーレムハウスがそうだ。
周囲全てがゴーレム、しかも天井があるので前回のように飛行魔法だかスキルで逃亡も不可能。
「みたか僕のゴーレムマスターのスキル!」
「ゴーレムマスターのスキルだと!!」
「そう、数百体のゴーレムを同時に操る超レアスキルだ!!!」
だがそれは明かさない、カインにはスキルと思ってもらう必要がある。
「ゴーレム達!そいつを拘束しろ!!」
「クッ!!」
「とどめだぁ!!!」
ゴーレム達がカインの足や腕にしがみつき身動きが出来なくなったところで槍モードになった七天魔杖をその胸元に叩き込む。
「何っ!!」
だが七天魔杖はカインに突き刺さらなかった、カインのローブに先端がわずかに突き刺さったのみである。
「はははははっ!運が無かったねぇ」
おそらくスキルを使ったのだろう、剛力を発揮したカインがゴーレムの腕を引きちぎりローブを翻す、そこには何枚もの鱗が貼り付けてあった。
「ランドドラゴンの鱗さ、ローブの要所に貼り付けておいたんだが見事に嵌ったもんだね」
下級とはいえドラゴンの鱗、防御力を弱める魔法薬があれば良かったんだがアレは結構稀少な材料を使う、ドラゴン相手ならともかくカインごときに使う気にもなれない。
そんな俺の驚きの隙を突きカインがゴーレムを引きちぎり俺の腕を掴む。
「な、何を?」
「マエスタ男爵、アレは先生では無かったのかい?」
「先生は、先生は貴様にやられた傷の所為で!!」
「なるほどね、運よく生き残りその残った命を復讐の道具を育てる為に費やしたのか、滑稽だな。」
うん、本当はこっちがそう思っているんだけどな、だがまだだ。
「は、離せ!!」
「おっと、そうは行かないんだマエスタ男爵。なにしろ君の先生を殺した理由はこうやって使ったんだからね」
「何?」
「僕のスキルは接収、相手の能力の名前と用途を知ったらそれを奪うことの出来るスキルさ!!接触していないと使えないのが玉に傷だけどね!!」
「っ!この、離せ!!」
俺は慌てて腕を振りほどこうとするがびくともしない。
ゴーレムの攻撃もまったく通用していない。
「この剛力と物理防御のスキルの前では下級ゴーレムや子供の抵抗なんて無駄さ、さぁ君のスキルを頂くよ!!」
来た!!周囲のゴーレムに指示を飛ばす。
「接収!!」
だがカインのスキルは正常に発動せず魂を削られるようなあの感覚が来ない、ゴーレムマスターなんてスキルは持っていないからだ。
カインは自分が持っていると知っているスキルしか奪えない、それは前回の襲撃で他のスキルを奪われなかったことが根拠だ。
カインが不審に思う前にゴーレムたちがカインにまとわりつき動きを封じる。
カインは剛力で振り払おうとするがそれでも数瞬動きが止まる、その数瞬が勝機だ。
ゴーレムの一体がカインの口に薬をねじ込む。
「!?」
吐き出そうとして注意が散漫になったカインの隙を突きゴーレム達がカインを左右から振り鼻を摘み薬ビンを押し込む。
振り回されさらに呼吸が出来ない苦しさでカインはたまらず薬を飲み込んでしまう。
それを見て俺は叫ぶ!!
「ドレイン!!」
「っ!!!!」
俺の目的は、俺のスキル『上級鑑定』を取り戻すことだ。
上級ドレインのスキルではスキルを奪うことは出来ない、そこでカインに飲ませた薬だ。
あの薬はいわゆる万能薬だ、ただしゲームなんかでいうどんな病気や怪我も治すようなものじゃない。
この世界の万能薬はあくまで進行を和らげるだけの一時しのぎの薬、普通なら大して役に立たない。
だがこの万能薬は魔術的なアプローチで作られた薬、いわば薬と言う形をとったプログラム。
この薬を飲んだ対象は自身を構成する要素、地球で言うDNAと呼ぶべき人体の設計図に働きかけ肉体を正しい形状に戻す薬だ。
この世界における存在の究極構成要素は『名前』、名前を与えられる事によってその存在は能力もスキルも決まる。
つまり名前こそがこの世界のDNAなのだ、とこの薬を生み出した人物は考えた。
この薬は浮島の研究所の研究資料の一覧にあった物で俺が再びカインと対面したときの為に用意していた物だ。
俺の考えが正しければ…
「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
たまらずカインが叫び声をあげる。思ったとおりだ、体に熱い物が流れ込んでくる。
完璧だ!カインと俺の飲んだ古代万能薬の効果によりお互いのスキルが正常な状態に戻ろうとしている。
つまりカインのほうは本来持っていなかったスキルを異物として吐き出し、俺のほうは本来持っていたスキルを取り戻そうとする。
つまり!
俺はすかさずステータスの魔法を発動する。
名前:クラフタ=クレイ=マエスタ
Lv36
クラス:アルケミスト
種族:異世界人(人間半不死:上位貴種)
スキル
・中級術式強化(使用者限定)
・初級素材抽出
・上級ドレイン
・上級鑑定(物品限定)
・接収(初級)
・剛力(初級)
・物理防御(初級)
・気配遮断(初級)
・空中跳躍(初級)
・拡散(初級)
・操作(初級)
・重唱(初級)
・領域(中級)
・料理(初級)
・収束(中級)
・結界(中級)
スペル
・初級薬調合 :消費魔力2
・初級素材合成:消費魔力3
・初級属性付与:消費魔力5
・初級言語読解:消費魔力1
・ピットホール:消費魔力3
・ストームウォール:消費魔力25
・ウォーターボール:消費魔力3
・ファイアダガー:消費魔力3
・クリエイトゴーレム:消費魔力10
能力値
生命力:1600/1600
魔力:2800/2800
筋力:6
体力:10
知性:7
敏捷:5
運 :8
よっしゃ!完璧、てかなんかすごいスキルが増えてるな、あいつ俺以外に11人も犠牲を出してたのか。
「ぎざまぁぁぁぁ!何をじだぁぁぁぁ!!」
「何ってただ元に戻してあげただけだよ、他人からスキルを奪う前のあんたにね」
そしてコレがもう一つの目的、カインが奪ったスキルを開放すること。
そのために最後までカインが注意を向けつつも余裕を保てるように茶番を続けてきたのだ。
まさか俺に全てのスキルが集まるとは思わなかったけど、ドレインの効果が薬と相乗したのかな。
「返ぜ!!僕のスギルをがえぜぇぇぇぇ!!!」
「お前のじゃない!!」
俺は這いずりながら近づいてくるカインを槍の石突で思いっきり突く。
「がああああああああ!!」
その情けない姿を見て俺は急に醒めた気持ちになってしまった、こんな無様な男に好き勝手されていたなんてホント笑い話だ。
「コレで終わりだ」
もうこの男に価値は無い、殺された者達のためにもさっさと始末してしまおう。
そう思い一息に槍を叩きこむ。
だがその槍が刺さることは無かった。
何者かの放った剣と斧によって俺の槍は阻まれたのだ。
「ちょっと待ってもらいたい」
「ああ、コイツはしかるべき場所で正しい裁きを受けなきゃならねぇんだ」
気がつくと階段の入り口には二人の男女が立っていた。
本来なら止めを邪魔されたことに驚くのだろうが俺は二人の姿に驚愕していたのだ。
「レノンとおっちゃん?」
そう、それはフィリッカを迎えに来た騎士レノンと俺をこの世界に連れて来たおっちゃんだったのだ。




