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ステータス確認

主人公のクラスが判明します。

名前:クラフタ=クレイ=マエスタ

Lv1

クラス:アルケミスト

種族:異世界人(人間:上位貴種)


スキル

・中級術式強化(使用者限定)

・初級素材抽出

・上級鑑定(物品限定)


スペル

・初級薬調合 :消費魔力2

・初級素材合成:消費魔力3

・初級属性付与:消費魔力5

・初級言語読解:消費魔力1

能力値

生命力:14/14

魔力:25/25

筋力:1

体力:1

知性:3

敏捷:1

運 :5


書類を記入して後ユノさんに促されステータスを念じてみる。

そして出てきたのがこれだった。


俺はアルケミスト、錬金術師か。

調合って言うと薬草なんかを煎じたり変な液体をフラスコで煮込むイメージだったんだけど呪文で作るんだな。

素材合成は合金を作る呪文かな、で属性付与はズバリそのもの炎属性の魔法剣とか作れたりするのかな

うーんなかなかよさそうなクラスじゃないか、夢が膨らむ。

早く試してみたいな。


言語読解は翻訳魔法って事でいいのかな、異世界語の勉強が要らないのは良いな。

あれ?ユノさんとは普通に会話できてたよな、じゃあ会話は普通に意思疎通できるのか?

読解って事は文字限定なのか?


『初級言語読解:消費魔力1

異種族との会話、未知の言語の翻訳を行う

初級は言語の概念のある異種族との会話および魔力、真言の篭らない文字の読解』


うぉっ!・・・ビックリした、知りたいって思うと詳細が分かるのかこれ。

ところで種族の貴種って何?


『貴種:尊い存在、上位存在』


うん説明になってない、俺は正真正銘の一般人ですよ

あとなんか能力値偏ってないですかね、これじゃ俺運だけの人みたいじゃないですか。


「どうだった兄ちゃん?レアクラスだったかい?」

「いやレアかどうかわかんないんですけど」


おっちゃんの質問に答えようにも自分のクラスがレアか分からないから答えようが無い。


「クラフタさん、クラスを教えていただけますか?」

「アルケミストですけど」

「・・・アルケミスト・・・大変良いクラスです、生産系のクラスは成り手が少ないので協会としても大変ありがたいです」


そうなんだ。


「さすが兄ちゃん!俺の目利きは確かだったな!」


うわームカつくわ、このおっちゃんぜっんぜん反省して無い。

そんな俺の心を察したのか反省してないおっちゃんに協会の人たちが再度説教を開始する。

すばらしい連携です。


「それではクラフタさんのステータスについていくつかご質問いただいてもよろしいでしょうか?」

「あ、はい」


「クラスはアルケミスト、種族は異世界人(人間)でよろしいですか?」

「はい、ところで人間の横に貴種ってあるんですがこれ何ですか」

「!っ、貴種・・・ですか」

「はい」

「私達にも良く分かっていないのですが一部の方のみ種族欄に記載される特性です。

統計的には苗字持ちの方に発現する傾向が高いですが絶対ではありません」


やっぱり貴族っぽいな、とりあえず上位の部分は内緒にしておこう、詮索されるのもめんどくさいな。聞かれても答えれないし。

やっぱり名前の苗字が関係してるのかな?頭に自然に浮かんだ単語を書いただけなんだけど。


「もしかしてスキルを所持されていませんか?」

「それも貴種の特徴なんですか?」

「はい通常、貴種もしくはレアクラスの方が名前とクラスに関連したスキルという固有能力を保有する事があります」

「極まれに2つのスキルを保有している方もいます」


三つ持っています。


「よろしければお教え願えますか」

「強制じゃないんで?」

「スキルは冒険の際の切り札です、これを知られると不利になることも多いので特に戦闘系の方はあまり口外されません」


なるほど、じゃあこっちも3つ持っていることは言わないほうがいいな。


鑑定スキルは言った方がいいかな、明言しておいたほうが偽物を持ってくる奴に対する威嚇になる。

 

「鑑定のスキルがあります物品限定ですが」

「助かります、スキルの種類と能力を調査しておくことも私どもの業務の一環ですので」

「それはスキルで悪さをされ無い様にですか?」

「それもありますがこの世界ではスキルはいまだその全容を解明されていない未知の力なのです、それ故にどんなスキルがどれだけ在るのかも分からないのです」

「どんな力か分からないんですか」

「生まれ付き備わるモノ、正しくは赤ん坊に名前が付けられた時点で備わるものなので神の祝福といわれていますが理論的な説明はできません」


ゲームで言うキャラ別の固有能力って所か、しかし調査するほど多いのか。


「クラフタさんの鑑定のランクを教えていただけますか?」

「上級らしいです」

「っ!上級・・・初めて遭遇しました、実在するんですね」

「珍しいんですか」

「上級は大変強力な能力なのでスキルの内容にかかわらず稀少です、


物品鑑定の上級ならおそらく品物の名前、用途は言うに及ばず使用方法、製造年月、鉱物なら純度等ほぼ全て分かるはずです、

可能ならぜひ協会に協力をお願いいただけますか、鑑定の仕事に協力していただいた際には協会から賃金をお支払いいたしますので」


おお、それはありがたい。正直冒険とかどう考えても後衛職って言うか非戦闘系の自分には荷が重いので戦わずしてお金が稼げるのならそれに越したことは無い。


いや、この世界で暮らしていくと決めたわけではないからもしそうなったらの話だが。


「まぁ構いませんよ、お金が稼げるのならこっちとしても願ったり適ったりなんで」

「ふふ、あまりたくさんは支給できませんよ」

「ははは」


まぁ役所のバイトだしなぁ



その後アルケミストのスペルについて質問されながらステータスについての幾つかのレクチャーを受けた。


この世界では赤ん坊が名前を名づけられクラスが決まったときに能力値とスキル、

そして各クラスで使用できる能力が人体にインストールされると考えられている。


で、その能力をより詳細に理解するために開発されたのが生活スペルであるステータス魔法だ。

自分を客観的に見ることができるので自身の能力向上に役立てることができるという理由で開発されたらしい。


ただし誰でもステータス魔法が使えるわけではない。

この世界では誰でも魔力を持つがそれを自在に使えるのは魔法使いと大別されるクラスだけでそれ以外の者に魔法は使えない。

ちなみにアルケミストも分類上魔法使いだ。


魔法使いで無い者は魔法が使えないのでステータスプレートという自身のステータスを記録したプレートを所持する。

またステータスプレートには生活魔法の発動式のみがインストールされていてプレートが生活魔法の発動を手伝ってくれる発動体の役割をしてくれる。

魔法使いでなくても使える位低い必要魔力で使用でき簡略化されたプログラムなので生活魔法を厳密に魔法と認めていない魔法使いもいるとか。

マニュアル免許の走り屋がオートマ免許を見下すようなイメージなのかねこれは。

ちなみに非魔法使い系のクラスが魔力を消費して使う能力は魔法ではなく技と認識されている、地球人的に見ればどっちも同じようなものだけどね


なおプレートに記載された数値は変動しないので定期的に協会の施設で現在のステータスに更新する必要がある。

そうやって最新のデータに更新することでLvという形で自分の鍛錬の成果を他者に確認してもらうわけだ。

また冒険者は協会で募集される依頼を受けることができその際自分のLvに応じた依頼のみを受けることができるらしい。

なお俺達異世界人は全員カードが支給されるらしい。


あとこの世界において生命力と魔力以外の能力は基本大きく変動しないらしい

多くの経験をつんだものはその経験に応じた能力がまれに上がるらしいので冒険者は能力が上がりやすいらしい、あくまで比較的あがりやすい程度だが。


なんでも能力値の1から2が一般人で3は才能がある人、4は訓練をした者に等しく

5から6は一般人では超えることができない壁を越えた才の持ち主で

7~8は英雄と呼ばれ9~10が神に選ばれた存在といわれるらしい、ちなみに10が最大らしい。


・・・やっぱり俺、運だけじゃん・・・

うん冒険なんてでないぞ。


「よし、準備は整ったな。さぁ冒険に行くか!兄ちゃん!!」

「行かねぇよ!!」


このおっちゃん本当空気読まねぇな、おっちゃんはこちらの心中を察することもせず次の行動を決める。


「まずは仲間集めからだ」

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