【エッセイ短編】体調不良を申告すると『私も今日なんか変〜』と自分も体調不良を主張してくる母の件について
少し体調が悪いくらいなら言いません。家の事が出来ないかもしれないくらいだから申告するのに、
『私も今日なんか調子悪くて・・・』と毎回後出しジャンケンしてくる母に心底腹が立ちます。
基本的にずっと体がイマイチで全快の時なんてない母ですけど、それでも波があるのはわかりますが、なぜ私が言った時に被せてくるのだろうと。
自分も体調が悪いといえば家事をやらなくて良いとでも思っているのか?普段から大体のことをやってやってるのに?体調が悪いって時にすらさせるのか?と思ってしまうのです。
だから私は母に腹を立てるんです。
自分から申告することは少ないのに、他人が体調不良を開示すると『自分も』と言ってくる事に腹が立ちます。それが、普段から頑張っている人や、疑問にも不審にも思わない人なら『あぁ、この人も体調悪いのか。じゃあ自分は出来る限りのことをしよう』と思います。
しかし、常日頃から言動が一致せず信憑性も信頼もない母に関しては『ふざけるな』と怒りしか湧きません。
では、何故こう言う人は”自分も”と言うのでしょう。
母は昔から人を頼りに生きている人です。体調が悪いのもわかります。私もそうですから。しかし、昔からそうなんです。昔から自分に損が回ってきそうだったりすると人に押し付けるようにしてます。わからないことも私に丸投げです。字を読みません、読めません、難しい公的なというか行政の書類は自分で手続きが出来ません。
そうやって人に頼って生きている人なんです。
そしてずっと頼ってきた父がここで病気になりました。兄は逃げるようにして関与しません。私に押し付けているとさえ感じます。はい、母は私だけしか願いを叶えてくれる人がいません。
その私に『体調が悪い』と言われると、もう母はどうしようもなく不安になるのだろう。
私が体調悪く車の運転ができないと買い物に連れて行ってもらえない。
私が体調悪くて寝てしまった時にヒーターの灯油が空になってしまったら入れられない。
私が体調悪くて書類を読めなかったら自分の行政書類をどうしていいかわからない。
私が体調悪くて寝ている間に父が怒り始めたら誰も助けてくれない。
《私の体調不良=母の願いが叶わない》んです。
そうすると、自分の思い通りに自分では事を運べない母は不安になるんです。不安は人を体調不良にもさせます。
なので、『自分も体調が悪いって言えばやってもらえる』と後出しジャンケンをしているのも少しはあります。しかし、私の体調不良により、それを聞いた瞬間に『自分の願いが叶わない』という私からしたら心底胸糞が悪い理由ですが、瞬時に本当に体調不良に陥ってしまうと言う可能性があるのです。
胸糞悪いですねwww
もちろん、精神疾患や脳科学的に言うと色々と当てはまるケースがあるとは思います。ミラーリングだとかなんだとかあるらしいじゃないですか。
しかしですね、これ母の場合は、先日書いた文章の【なぜ仕事のできない女が重宝されるのかという件について】に通ずる所があるんですよ。
父も母のなんかそう言った”ずるい”と思われる所を良しとしません。《父自身が言われて妻の願いを叶える》だけなら良いのですが、私も体調が良くないのに、その私に願いをぶつけることを父は良しとは思わないんです。えぇ、意外と正常なのでちゃんとこういう人間の機微とか狡猾さとかには敏感なんです。
そう、通常女性のこういったわがままというか願いを叶える事は男性の本能的大好物の一つらしいですね。
でも残念かな、私は女なんです。母の願いを叶える騎士でも王子でもないんです。でも、母からしたらずっと頼ってきた父が頼れなくなった以上、自分でどうにかすることが出来ないから誰かに頼まざるを得ないんです。私がまだ長距離の運転ができないからそれは自分の弟や、息子つまり私の兄に頼むのです。
そう、一人でできることが少ない人は、《挑戦》の前に《人に頼む》んです。それでその人に断られたりしそうになったらこう言うんです。
「行ってもらえないと私も困るの」
と。
だからこそ、なんでも願いを叶える私の体調が悪くなると、母も途端に釣られるようにして体調が悪くなる。
それを、今悪くなったのではなく、【私も今日は体調が悪かった】と、朝起きた時から悪かったのだと無意識の内に自分の記憶を変えてしまう能力の持ち主なのです。
あぁ、そうか。私の体調不良が原因の不安なんだな。仕方ないか。で、怒りが少しは呆れや諦めにシフトしました。ずっと怒っているより、仕方ないと思ってしまった方が楽なこともあります。
ですが、そんな中でも『困れ、自分でなんとかしろ』と体調の悪い私はそう思います。結局体調が悪くても私がやるのです。なのでたまに愚痴を言います。先日はこのような文句を母に直接言いました。
「こんなに毎日ご飯作って洗い物して買い物行っての繰り返し、やってらんねぇよ」
すると母は言いました。
「何いってんの!あんた結婚して子供も欲しいんでしょ?!主婦なんて毎日これの繰り返しなんだから!」
腹が立って言い返しました。
「あのさ、自分が選んだ人と、自分で欲しがった子供のために作るのと、『いてもらわなくちゃ困る』って言われて縛り付けられてやってるのとじゃ、やってる内容は一緒でもモチベーションが全然違うんだよ!!」
と。
「そりゃそうだっ♪」
と謎に軽やかに言い放ちどっかに行ったあの時の母の心理だけはいまだにわかりません。




